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DJ WADA (たぶん)5年ぶり(くらい)の新作「Intuition I」。11/12より配信開始!

DJ WADAソロ名義5年ぶりの新作
「intuition」シリーズ第1弾。
自身の“直観”の赴くままに、
その世界観を追求したフリースタイルな全6曲。
2021.11.12 Bandcampにてリリース!

URL >>https://djwada.bandcamp.com/album/intuition

「出そうと思う」と言い出してから
まーーーーーーーーぁ!長かった。
出す出す詐欺じゃねーか!と思っては、
もういっそ、勝手に告知とかして
後に引けない状況でも作ってやろうか!
なんていう過激派なもう一人の私を
何度、肚の底にグッと押し込めたことか。
私からしたら、もう、ホント、
ようやく、なのです。
(ちなみにこの文章を書き始めてからも
 当初の予定から半年くらい延びたし、
 なんなら喧嘩もしたし、
 WADAは途中でコロナで死にかけた。)

曲の大枠というか、大体のラフは
昨年の夏頃にはすでにできていて、
私はそれを受け取って、
彼のその後の作業と並行しながら
アイコン用のビジュアルを考えてたんですが、
あまりに“その後”に時間がかかりすぎて
≒ イメージを練るための時間がありすぎて
何度もビジュアル案が変わるっていう。(殺意)
結果、タイトル「intuition」のくせに
私パートに関しては何度も作り直したりして、
全然intuitionではないんじゃないか?
っていう。。。

まぁ。私の恨み節はさておき、
なんでそんなに曲の制作に
時間がかかったのか、というと。
彼のこだわりを満足させるのに
片耳しか聴こえないという現実が
壁になっているのもあるけど、
何曲も思いつくままに
同時進行で作り散らすという
彼の制作スタイルにも
原因があるような気がしています。
(“その後”の作業をしながら
 別に思いついた曲も思いつくままに
 作ってたんだと思う。)

多分、私がラフを受け取った
昨年の夏ごろとは言わず
もっと前からできていたっぽいのだけど
なにせ思いつくままに色々と作り散らかすので
どの曲がどのタイミングで完成したとするかは
本人にすら曖昧だったみたいです。

この、あちこちに寄り道しながら
彼のintuitionの赴くままに
作り散らかして溜め込んだ楽曲たちを
やっと人様に聴かせられるように
まとめたのが今回のシリーズになります。

で。今回のシリーズのタイトルにした、
このintuitionという単語。
直訳すると「直感」とか「直観」なんですが
“DJ WADAのintuition”とするならば、
「直観」だなと個人的には思っています。

「直感」と「直観」の違いを
私ごときが説明しようとするのは無謀なので、
ざっくりと私の乱暴な解釈を記すに留めますが
(間違ってるかもだから、あんま信用しないでー)
「直感」は第六感的で
純粋な動物的“勘”であるのに対して
「直観」は経験や知識がベースにあるうえで
理論でなく無意識下で本質を感じ取ること。
だと私は思っていて、
故の、「直観」だと思うのです。
んー、悟りを開いた人物が心の目で観る、
みたいな??

なんていうと
WADAが悟りを開いているかのように
私が思ってるんじゃないかとか
こっ恥ずかしい誤解を生むかもしれませんが
決してそういうわけではなく、
(たまに髪が伸び放題で
 教祖風ルックスになる時もあるけどね。)
あくまで、彼のディスコ時代、
あるいはそれ以前、
そして90年代以降のテクノDJとしての
経験や知識というベースを
本人が自覚することなく
WADAという一人の人物から
自然発生的に生まれたもの。
のという意味です。

なんて、すっごく簡単なことを
理屈っぽく言ってみてるだけなんですが
要はWADAという、
主に40年以上もダンスミュージックと
関わることで生きてきた人間が
コンセプトとか理論とか忖度的なものを取っ払って
その発想の許す限りに
自由に好き勝手に作ったもの、
ってことです。

そういうわけで。
そんな彼から自然発生した今回の楽曲たちは
どことなく濃いめにWADAワールドが
展開されているのではないかと思います。

例えば、
彼の音楽遍歴がダダ漏れしちゃってる
フュージョン(jazz fusion)の要素だったり
頑固で神経質な部分と散漫さの
相反するような彼の性質が滲み出ちゃってる
馬鹿みたいに繊細でこっまかい粒が
一見無秩序にぶち撒けられたような
音の配置だったり…。
(可視化したら多分、
 2009年のアルバム「One」の
 ジャケみたいになりそうな。
 あれ、ホントにWADAの音と
 マッチしてると思う。個人的に。)

そういうのは健在で、
それらによってカタチ創られた
WADAワールドはいつにも増して
スペーシーでフローティングな
仕上がりになっているかと。
あくまで私比ですが。

そうそう、で、この、
スペーシーでフローティングな
トラックたちを聴いて
私が感じた最初のイメージは
いつの間にか自分の意識に
ふわっと侵入してくるもの、
例えば、何とは認識できないけど
視覚の片隅にチラチラするものだったり、
夢なんかに出てきたことにより
初めて「そういえば」と認識されるような
無意識下に蓄積された記憶だったり
抽象的で何か予感を感じさせるような
フィジカルではなく、
感覚的な、嗅覚とかの類の
大脳辺縁系に働きかけるような
何かだったように思います。

それをどう可視化するか、
そこにストーリーをつけて
わかりやすくするか否か、
で、あれこれ悩んで
結局、ダイレクトな印象を大切にしようと
あんな抽象的なビジュアルに収まったのですが
この私が感じた感覚は、
誰しもと共感できるものとは思ってはいません。
100人いれば100通りにに聴き方があるし、
聴き手のコンディションや
聴く時のシチュエーションによっても
変わると思います。

けれど、これから何度か
リリースする予定でいるこのシリーズを
一度でも聴いてもらうことで
好きでも嫌いでも、
そして意識的でも無意識でも
なんらかのカタチで
誰かの記憶の片隅に蓄積されるはずで、
その蓄積されたものが
僅かでも知識や経験となり
出来ればポジティブな場面で
その人のintuitionを引き出す
エッセンスのひとつになればいいな、なんて
なんだか時代の潮目にあるみたいな
2021年のほぼ終わりに
ひっそりと、願いを込めたりなんかしています。

そういうわけで。
たぶん、決して邪魔にはならない
知識や経験となり得るものかと思いますので
ご興味があれば、聴いてみてくださいませ!

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