見出し画像

若い人から敬遠される仕事になっちまったな。

2学期が始まってもう1か月が経過しようとしております。
9月になっても暑さが収まる気配もなく、この暑さの中で「初雪予想」なるものが出されている北海道です。

教育実習も最終週となりました。

長かったようで、短い4週間でしたが、実習に来た学生は、現場をどう見たのでしょうか。

先日、興味深い調査が発表されました。

いろいろな調査が行われていますが、こちらの調査結果が教員・学生ともかなり本音に近い意見なのではないかと感じました。

実際に学校に来てみて、実習生が感じたのは、
「勤務するとなると、かなりしんどい。」ということだったのだそうです。

今は学生として、ある意味「お客様」の立場でいるけれども、これが初任者で働くとなると、こんなに膨大で大変な仕事をこなす自信がない、と実習生は言っていました。

なるべく、いろいろなごたごたは見せないようにしていたつもりでしたが、学校の中にいれば「ただならぬ雰囲気」というのは伝わりますし、さまざまな事情で職員室が慌ただしくなれば、大変そうだなと思うのは自然なことです。

実習をすればするほど、話を聞けば聞くほど、実習生は教員になることに不安を感じたのだそう。

この調査結果からも、そう感じる理由は明白ですし、実際に勤務している教職員も同じような思いでいるのです。

今の中堅、ベテランの中でも、このような労働環境に疑問を感じ、退職を考えることも一度や二度では無いと思います。

一向に進まない働き方改革。

どこをどうすればよいのか、就任したばかりの会見で、新しい大臣も「わかっていない」ということが明らかになってしまいました。

人の増やし方ひとつとっても、私たちが望んでいるのは「正規職員の増員」であるのに、「非正規雇用」の支援員ばかり増やそうとする。
そうじゃないんだよ、と突っ込みどころ満載の改革案ばかりです。

今後、教員の処遇改善は進んでいくと楽天的に捉えることは難しくなってきました。

組織の若返りができないままの職場に、喜んで来たがる若者はいないでしょう。

若い人を採用してもらうためには、ある程度の年齢に達した人を切るしかないのですが、現場では再任用の教員ばかりになっています。

このような現状を垣間見て、実習生は「教員になること」をあきらめてしまうのです。

一昔前であれば、「教育実習」に来ることで「教員になりたい」という希望を持つことが当たり前だったのかもしれませんが、今では逆効果なのだと考えたほうがよさそう。

教員志望の高校生に、インターンシップなるものをさせて、教員志望者を増やそうとしていますが、その効果についてもかなり疑問を感じています。

教育学部に進んでも、教員にならないという学生がほとんどの現状に
大学側も危機感を感じていないのでしょうか。

2019年からずっと言われてきている教員の働き方改革ですが、現場にいる私ですら、何も変わっていない、最近ではむしろ悪化しているとさえ感じています。

実習生が実際に採用試験を受験するのは来年なのですが、
どうなることやら。

大学の先生はゆるーく受験を勧めていましたが、
実習生のほうがよっぽどよく考えていると思います。

ほんと、やばいと思うよ。

#教師のバトン
#働き方改革





サポートありがとうございます。頂いたサポートは、地元の小さな本屋さんや、そこを応援する地元のお店をサポートするために、活用させていただきます!