見出し画像

ヤサシイキモチ

毎朝、家を出るまでの2時間ほどのルーティーンは
そうそう変わるものじゃない。
寝坊さえしなければ、バタバタすることもない。

会社へ行く用意をしながら午前中の仕事の段取りを考えている。
休みじゃない時は起きた時から仕事モードなのだ。
(書きながら少し切ない  笑)

数日前も、いつもと同じ様に顔の仕上げを始めていた。
鏡の中の私に会社に着いてからの流れを淡々と伝える。

「♪〜♪   ♪〜♪♪〜♪   ♪〜♪」
ん?え?
「ホー ホケキョッ  ケキョケキョ」

ウグイスだ。
ウグイスが鳴いている。
透き通った綺麗な声で。

いつもは上手に鳴けない頃から気づいていたのに
今年はもうステキな音色になっていた。

窓の外を眺めた。
ウグイスはどこにいるのだろう。

その声は 殺伐としていた私の朝の心を
ふわりと優しくなでてくれた。

ありがとう。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?