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GIS習得奮闘記

2018年度の目標にGIS(Geoglaphic Information Systems)をマスターするぞ、と思っておりました。これが以外に手間取りました。4月から右往左往していて、やっと最近、課題は山積みですが、後は、わからない時に調べれば何とかなりそう、という感じになりました。いやあ、自主学習って、あっちつまずき、こっちつまずきですよね。その経緯をまとめてみようと思います。先生がいたり、シラバスがあったりすると、やっぱり効率的なんだろうな、と思いました。

勉強したGISソフトはQGISです。GISソフトの定番、ArcGISはバカ高いし、フリーソフトのMandaraはWindows Only対応だし、ということでオープンソースソフトウェアのQGISにしたわけです。

何か新しいことを学ぶには、まずは書籍からということで、最初に手にしたのが『統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図情報の作り方』という書籍です。Amazonで入門書という評価があったので、この本を頼りに決めたのですが、うん、正直に言いますと、私より上級者の入門書でした。

理由は大きく3つ。まず、①私は最近のIT周りのことがさっぱりわからないので、PythonとかGitとか言われても???なにそれって感じで、まずビビってしまいまいました。二つ目、②冒頭に、地理情報空間の基本という項目があって、緯度経度、測地系、投影法などの説明があるのですが、これを理解するのに時間がかかりました。丸い地球(←本当は丸くない)、大きな地球を紙っ切れ一枚で表現して、どこに何があるか割り振ろうっていうことですから、そりゃあ抽象的にもなろうっていうのは分かるのですが、本当にもう、何回この部分を読んだことかってぐらい前に進まなかったです。最後に三つ目、③実施の地図情報システムの変化のスピードの方が本の情報より早く、初学者にはその差を埋めるのが難しかったです。例えば自転車好きの方が有志で作成しているというOpen Cycle Mapを読み込んでみましょう、という項目があって、手順を踏んでそれを読み込んでみると、本のようなマップは私の画面には現れず、ただ「API kye required」の文字が浮かぶだけなのです。ここで、初学者は「何だろAPI Kyeって、、、、、」ことで一度検索の旅に出ざるを得なくて、旅から戻った時には何やってんだかわからなくなる、という具合なのです。API Keyの謎は今もあんまり解けておらず、どうやらGoogle Mapを利用する際に必要らしいとしかわかりません。その部分の学習はすっとばしました。

しかしです、今だから言えるのですが、①、②に関しては5割ぐらいわかった段階で、手を動かし始めれば大丈夫だったな、と思います。「大丈夫」、というのは手を動かしていくうちに「あ、ここ間違うとこういう不具合が生じるのね」→「ということは、これはこんな意味なのか」というループができて、だんだん色々わかってくる、という感じでしょうか。③については、書籍という性格上、しょうがないことなのですよね。私があまりにも初学者だったというだけです。改訂版も最近出たようですし、書いていただいている方々には本当に頭がさがる思いです。

もちろん書籍と併せてweb検索もたくさん行いました。でも検索するほどに何が何だか、いったい私は何がわからなかったんだろうってなってしまうんですよね、初学者は。。。

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うーん、できない、、、と頭をかかえた私は何を間違ったのか「そうか、IT初心者だったから、わからないのか、じゃPython勉強しよう」ってことでPythonをはじめてしまったのですね。しかもこれも書籍から始めたので、QGIS同様にすぐつまづくのです。つまづいたもんだから、10万円以上も払ってオンラインのPython講座を申し込んでしまったのです。1ヶ月頑張りましたが、1ヶ月では足りませんでした。本当にこれはお金の使い所を間違えた買い物でした。この時点でPythonじゃなかったし、この時点でチューター付きのオンラインコースじゃなかった。「仮にPython学びたければ、Progateかドット・インストールかで一通りさらってから色々考えればよかったね。もし仮に、本当にPythonが学びたくて、同じ10万円使うにしろ、その方が有意義に使えたのにね」ってとあの頃の私が、今の私によく語りかけます(過去の私はチクチクうるさい野郎なのです本当に)。

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だいたいGISの勉強を始めたのが2018年の5月ごろ、Pythonを勉強したのは7-11月いっぱいぐらいです。半年以上もあーでもないこーでもないってやって、全然QGIS使えなかったのが、ここ3ヶ月で何とかなりそうになりました。きっかけはやっぱり手を動かし始めたことなのです。でも何で手を動かせたのかというと、私のレベル向けの講座を見つけたからです。オンライン講座のUdemyで、Mike Leaskさんという方が講師をされている"Being Learning GIS 6 Projects using QGIS3"というコースで、これを年末年始に毎日ちょっとずつ取り組みました。本当に初学者向けで、6プロジェクトとあるように、講師の方が用意されたプロジェトを6個完成させていく感じでコースが進みます。コースの途中でソフトウェアの不具合なんかも起きるわけですが、そこはコース内のコミュニティの誰かが、その問題を提起してくださり、講師の方が解決策を出してくだるといったようなやりとりがあり、以前のように分からないことを探しにwebの森に探索にいって、わからないまま帰ってくる、といったようなことがなく、嫌にならずに最後まで無理なくと取り組めたと思います。

やっぱり誰かが引いたレールって歩きやすいし、何より耳から学び、手を動かすっていうのがよかったです。これが終わってからQGIS内の世界を泳ぎ回れるようになったと感じました。

このコースが終わってから、前述の『統計・防災・環境情報がひと目でわかる地図の作り方』に戻ると、わからなければ流していいところと、そうでもないところと分かるようになり、これも難なく終わることができました。

今はRを使った統計というのを勉強していて、これからRとQGISで行う空間分析を一度勉強して、それでやっとPythonだなという感じがします。Pythonできたらこんなことできるんだろうな、ということも少しずつ見えてきましたが、戻れるのは、早くても半年後じゃないかな。これに戻るときには、あの時頑張ったPythonの記憶は少し遠いものになっているような気がします。ちょっともったいないですね。

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最初は誰かのstudy pathのお役に立てれば、と思い書いてみましたが、これからの方は皆さん学校で学ばれているだろうし、私がネット検索をしている中で出会った方々は、私より随分若いバリバリのエンジニアさんか、ベテランのすごいマッパーさんたちでしたので、私の記事なんて、とても怪しいもんです。しかしこれを書かないと去年の5月ぐらいの私が泣きそうでしたので、少し気持ちを消化させてあげたいと思い書いてみました。

また、この年(アラフィフ)で初学者って、いったい何目指してるんだ自分・・・・ってちょっと暗くなりましたが、思い出しました。身の回りのランドスケープ&アーバンデザインの分析をして、それを地図で表現して、それをnoteに書きたかったから、GIS勉強してたんでした。それでnoteの更新も止まってたんだ!そっちも頑張ります。

見出し画像:基盤地図情報の数値標高モデル5mメッシュ、5841-63〜65、72〜75、5941-02〜05、12〜15、23〜24をベースに、日射量図を作成したものです。


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