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flesh and blood : Arakni Advance

より進化したArakniの世界をみせてくれる記事。
メタがかわったりするから、というところもあるが、その名も「Rogue Theory」というYou Tuberで競技レベルのプレイヤーによるもの。 

ADVANCED TACTICS WITH ARAKNI
by Rogue Theory
21st April 2023

Arakniの過去記事
Contract
Blitz
基礎の前
基礎講座

Arakniに限定というわけではなく、fabプレイヤーの普通しているであろう、というようなことからはじまるこの記事。

「fabの熱心な競技的プレイヤーなら、おそらくすべてのヒーローについて勉強して、サイドボードプランを磨いているだろう。そして、デッキリストの中のすべてのアドバンテージを強化し、弱点についてはそれを補強するように調整しているだろう。カジュアルプレイヤーだったとしても、デッキ構築について考えるときは、地域のArmory(賞品つきの大会)のメタに注意してなされるはずだ。」

耳がいたい?
もっとカジュアルでいいですよね、って?
でも、戦いは試合の前からはじまっているわけで。

以下、内容の抜粋。

Assassinクラスの強さは、ゲームをコントロールする能力に由来し、対戦相手のブロックを、on-hit効果を防ぎたい意識を利用して、いっそう非効率的なものにさせるところによる。

ArakniのプレイパターンはWarriorとよく似ている、というのは、Arakniがたいていはターンの中で攻撃の中のひとつだけに重きをおくから。わかりにくいが、複数攻撃したとしても、その中のひとつに勝負をかけている、みたいなかんじ。ただ、Arakniのコンバットトリックは、手札と装備品のそれぞれから同等にreactionとしてとびだしてくる。Warriorは、attack reactionのカードタイプにすべて集中している。

Blacktek Whisperersでgo againをつければ、相手のすきをついて連続攻撃も可能。
そして、defense reactionに対しては、Flick KnivesでNerve Scalpelを投げつけることができる。

ブロックしようとしてきた相手には、Cut to the Chase、Shred、そしてSpreading Plagueなどのattack reactionで痛手を負わせる。Shredには、Temperを持っている装備品と相互作用があるので、それに注意しつつその性能を活かそう。

※Shredは「Assassinの攻撃(Assassin attack)をブロックした『カード』」が対象→ブロックに使われれば相手の装備品も対象にできる。相手のTemperつき装備品に使えば、戦闘の終了時に破壊される。ただし、防御してくれないと使うことができない。

どうしてもいつもでてきてしまう胸部の装備品のFyendal's Spring Tunicだが、装備品をSilverで買い戻す動きのあるデッキではRedback Shroudに特に優位性がある。前述のattack reactionで攻撃をヒットさせてこちらが生き延びる可能性を高める。

Warriorと似ているところもある、といいつつ決定的にちがうのは、Assassinが妨害を主体とした動きをすること。Warriorが、ゲーム後半にむけて、試合を終わらせるための大きな攻撃の準備を常に行っているのとはちがう。

わかっておく必要があるのは、Assassinはひとつのターンに複数回攻撃してダメージを通すようなワイドな戦い方はできない、ということ。このため、Oldhim、Dash、そしてDromaiなど、いくつかのマッチアップが困難になる。相手が防御につかうカードは弱かったり、その時点で不要なものだったりするが、Contractつきの攻撃が通ればさらに相手のデッキトップからカードを消し去れるのが強み。相手は、こちらのメインの攻撃を意識しすぎると、Spider's Biteをブロックしにくい。

さらに、リバースピッチスタッキング。
自らのヒーロー能力によって対戦相手のデッキを効果的に操作することである。対戦相手のpitch stackingを妨害するうえに、デッキの1周目がおわったら、Arakniは対戦相手のデッキの完璧な情報をもっていることになる。対戦相手のダメージ出力を落としたり、リソースを効果的に支払えないようにしたり、あるいは、とどめとなる攻撃計画を組み立てられないようにしたりできる。

対戦相手のデッキをすべておぼえておくという考えにひるんでいる人たちへは、より簡単な方法を提示してくれている。それは、高いピッチの点数をもつ弱めのカードをみたらボトムにおくることを徹底すること。こうすることで、強くてゲームを終わらせるカード、たとえばPummel、Sink Below、そしてRazor Reflexなんかを、こちらのバニッシュの標的にすることが自然に行われ、相手の攻撃はあまりこわくない状況となり、対戦相手はどんなコンバットトリックもしかけにくくなる。

Regicideも活用できる。
ずっとプレイアブルでないといわれてきているRegicide。実は、これは完璧にかつ美しくプレイされたゲームでできる勝利の極みである。Royalの対戦相手にだけ、サイドボードから使うことができるが、最近のメタでは多くの構築でCrown of Dominionを使い始めている(注 記事掲載時点で)。たとえば、Royal Briar、Royal Dromai、そしてRoyal Riptideだ。

これらの極端なアグロデッキからは相当なダメージをうけてライフをもっていかれると思われるが、Regicideはどんな状態からもゲームをおわらせる能力をもっている。もちろん、Regicideはミスすればこちらがゲームを失うわけではあるが、攻撃の通し方は、先のattack reactionの章で解説済みである。

ようは、自分だけではなく、対戦相手のデッキの2周目を把握する。もっと言えば、お互いにデッキのどの位置にいるかもわかるので、Arakniは2周目最強、とのこと。そんなことができるのか!?と整理がつかないうちにArakniミラーの対処法も書いてくれている。

まとめとしては、
Arakniのプレイヤーは、自分のだけでなく相手のデッキも追跡してコンバットのやりとりを計算する。
けれども、それを安定して実行するにはむずかしすぎると多くのプレイヤーが思うであろうことはわかる。
自分(筆者のRogue Theory)は、こういうことが競技レベルのゲームの頂点で行われていることであり、Arakniのデザインの中心部分だと思っている。
そして、Regicideは競技レベルで有用である。

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自分のデッキもだが、対戦相手のデッキの2周目を完全に把握して、
ブロックしたりされたりをコントロールする、とはすごく高レベルなのでは?と思う。しかも、それが競技の最高レベルで、Arakniのデザインの中心部分だなんて、事実なんだろうけど、もっとがんばれと言われているような気がする。そんな高レベルのArakniミラーは壮絶なことになりそう・・・生活のどのくらいのスペースをこのゲームにつぎこめるか、ということになってくるかも。それとは別に、対戦相手によって状況はかぎられてはくるが、Regicideに市民権がでてくるのがちょっとうれしい。

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