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ありがとう、たりないふたり

※ネタバレはないけど、気になる方は閲覧注意です。
たりないふたりと重ねて、自分の人生を振り返っただけです。
ただの自分語りです。

配信ライブ、『明日のたりないふたり』を見た。
南海キャンディーズ山里さんと、オードリー若林さんの即興漫才ライブだ。
(気になる人は検索してください…早く感想言いたい。自分の話したい笑)

うん、最高だった。
「最高だった」って言語化してしまうと一気にその感動が安っぽくなってしまう。心動かされたし、見終わった直後は放心状態。とにかく、グッときた。いろんな思いが頭を巡った。私自身に重ねたり、お二人のご活躍と葛藤を想像したり、、たりないふたりの12年を知ってる全国のファンについても考えた(私は新参ファン)。

ここ数年、多くの時間を自分の「たりなさ」について考えてきた。
小学生のときから、自分はどう頑張っても足りなかった。
他人と比べては落ち込んで。他の人にできて、自分にはできないことが、恥ずかしかったし、落ち込んだりした。
当たり前のように、当たり前のことをしていく同級生たちが怖くて仕方なかった。私は、真面目な顔をして、普通の顔をして、自分のたりなさをひた隠しにして、学校生活を乗り切ってきたんだと思う。

たりなさをひた隠しにするということは、マイナスをゼロにする努力をしたということだ。
みんなと同じになりたい。「そっち側」に行きたい。そんな思いで頑張った。そうやって、やっとゼロになる。
悲願の「ゼロ」を手に入れたところで、みんなは1とか100とかになってるわけだ。落ち込んだ私は、マイナス状態のヤツを見つけていじめた。ちょっと上に立って人を馬鹿にした。
私は、こんな方法で、学校生活を乗り切ったのだ。本当に最悪だ。

マイナスはどう頑張ってもゼロにしかならない。ゼロになった後に幸せがあるかもギャンブルだ。
それに気づいたのは、20歳を過ぎたころ。これまでマイナスをゼロにするしか考えてこなかった自分に、武器なんて何にもなかった。プラスのものが何にもなかったのである。
マイナスをゼロにする努力をした私と、ゼロをプラスにしていった他の人々。努力のエネルギー量は同じなのに、結果が全然違っていた。

たりないふたりは「たりない」を笑いに昇華させてきた。
お2人は、マイナスをゼロどころか、プラスに変えてきた。すんごいエネルギーだ。
1つの「たりない」を潰せても、また新しい「たりない」が現れる。
売れっ子になって仕事が増えても、結婚して幸せになっても(※ここで結婚=幸せかという議論はしない。。ご結婚された後のお2人が、幸せそうな印象なので、この表現にする)「たりない」が減らない。
世間から見た「たりてる」なんて知らない。自分と向き合ってるから、「たりない」は一生なくならない。

…なんて、たりないふたりについて、勝手に想像した。
自分のたりなさに最大限向き合ってきたふたりは、これからも、ご自身のたりなさと向かい合っていく。その決意を見せつけられた。その決意を見たかったんだと思う。
それは、私にとって希望であり、苦行の始まりだ。
自分のたりなさなんて、見つめないほうがいい。目を背けていたい。努力なんてしたくない。頑張りたくない。楽して生きたい。

楽して生きてこなかったふたりに感謝だ。
楽じゃないことを隠さなかったふたりに感謝だ。
楽しそうに漫才してくれたふたりに感謝だ。

一生「たりなさ」と向き合う覚悟は、私にはまだできない。
マイナスをプラスにした経験がないからだ。
すんごい努力をし続けないと出来ないことだ。
私は、まだ努力もできてない。
そもそも、ちゃんと「たりない」と向き合ってきたかい?
そんな体たらくで、明日のたりないふたりになれると思うなよ。
がんばれよ、私。。。。。

人生は苦しいけど、楽しい。
そんな生き様を見せつけられたライブだった。
ありがとう、たりないふたり。

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