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PRをデフォルメしまくって理解する

もうすぐうちの会社に新しい仲間がジョインします。様々なバックグラウンドを持った、メンバーなのでどうすればスルっとうちの会社らしいPRのやり方に慣れてもらえるのか自分なりに考えています。特にPRは、属人的なスキルが多く、なかなか体系化が難しいのですよね。今日はそこを自分なりに考えてみたので、それをnoteにまとめます。


PRってそもそもなんだ?

PRは、パブリックリレーションズの略称で、「信頼関係の構築(日本パブリックリレーションズ協会より)」ということだそうです。


・・・もう早速小難しいことを言ってよく分からなくなっている気がしませんか?少なくとも、僕はこの文字を読んであまり腹オチしませんでした。業界の中にいる人間ですら、そうなのですから業界外の人にはもっとちゃんと伝わっていないのだと思います。今でこそ経験によって理解できた部分もありますが、「そもそもこの定義から望ましい関係、作れてなくない?」と未だに思います。世間的な認識で言えば、「PR=メディアに載せてもらうこと」という一面的な見方が強いのが事実です。

なので、極限までデフォルメ化して考えていってみましょう。見ず知らずのAさんとBさんという人がいるとしましょう。

Aさんは、『いい奴』です。Bさんは、それを知りません。どうすれば、BさんにAさんが『いい奴』であることを理解してもらえるでしょうか。

いきなり直接的に『いい奴』だと主張しても、Bさんはスルーします。知らない人からいきなりそんなこと言われたら通常ビビりますよね。

BさんがAさんを『いい奴』だと知ってもらうためには、Bさんに何らかの方法でAさんが『いい奴』だ、と知ってもらう必要があります。

①直接的に見せる(自然に)

ひとつは直接Bさんに見せる方法があります。例えば、道で倒れていたCさんをAさんが助けている様子をBさんが目撃することで、『いい奴』だと思ってもらえます。より具体的なイメージで言えば、政治家が選挙前に挨拶運動をしていたり、有権者ひとりひとりと握手をしている様子を思い浮かべてください。こうすることで、彼らは「有権者ひとりひとりを大切にする候補者だ」という認知を得ようとしているのです。

②直接的に見せる(意図的に)

Bさんに注目させた状態で、見てもらう方法もあります。図のたとえがいきなりあまり良くないのですが、分かりやすい例が実演販売や試食があてはまります。「すごい」や「美味しい」を実感してもらうことで「欲しい」という認知を獲得することを狙っています。

③間接的に見せる(自然に)

Bさんがその場にいなかったとしても、テレビなどを通じて自然と目にすることで、Bさんから『いい奴』という認知を得られる方法もあります。さきほど、政治家の例を出しましたが、テレビを通じて見たという方も多いのではないでしょうか。

④間接的に見せる(意図的に)

Bさんの生活の中で触れる場所に、「Aさんが『いい奴』である」と認識できるものを設置しておき、Bさんから「Aさんは『いい奴』だ」という認知を獲得することを狙う方法もあります。具体的なイメージとしては、街中の掲示板に貼られたポスターや看板です。「●月●日に▲▲でお祭りが開催される」とか「この近くにこのお店あったのか」とかそういった認知を得るのに一役買っています。

⑤伝聞する

Aさんに助けられたCさんから、伝えてもらう方法もあります。いわゆる口コミです。知り合いから「この漫画面白いよ」とか自然と勧められたり、通販サイトなどの購入者の声で意図的に見せられる状況をイメージしていただければよいと思います。


長々とAさんがBさんに『いい奴』だ、と思われるための方法を見てきましたが、「PRとは何だ」に話題を戻すと、ここで言う『いい奴』だという”望ましい状態の認識”を得られる関係の構築を目指していくことです。


ただ、世の中そんなに甘くありません。伝えるべき相手は一人じゃありませんし、誰もがBさんのようにするっと『いい奴だ』なんて言ってくれないわけです。人それぞれ好みがありますし、考え方や感じ方も違う。一面的なアプローチでは、疑ってかかってくる人もいれば、スルーしてしまう人や、場合によっては怒ってしまう人もいます。

ご存知の方もいるかもしれませんが、育児の大変な苦労の一瞬に訪れる素晴らしい瞬間を伝えようとしたおむつメーカーのPR動画が、自己犠牲を美化するな!ワンオペ育児を助長させるな!と大バッシングを受けたり、甘酸っぱい青春の一コマで男女がじゃれあう様子を表現した飲料メーカーのCMが、歯が折れたらどうする、とクレームが殺到し、放送中止になったりしています。かやの外から見ている身としては、確かにそう感じる人もいるよなと思うものの、改めて伝えるって難しいなぁと感じます。(炎上に関しては、また別の機会に検証したいと思います。)


なので、まずはシンプルに結論づけると、PRは「誰」に対して「何」を「どうやって」伝えたら、「望ましい状態の認識」を得られるのかを考えていく仕事なのだと思うのです。

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やったー!僕もスキです。
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渡辺尚人

渋谷の小さなPR会社で働くPRディレクターをやっています。このnoteではマーケティングPRに関するコラムを書いていきます。メディア分析的なこととか勝手にいろんな企業のマーケPRの分析やらしていきます。問い合わせは、pr.naotowatanabe0701@gmail.comまで
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