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資金調達の背景と今後

この度、私たち COUNTERWORKS はシリーズ C となる資金調達を発表しました!

Z Venture Capital さま、大和企業投資さま、New Commerce Ventures さま、スマレジさま、三井不動産さま、東芝テックさま、ケップルキャピタルさま、豊田合成さま(追加)、地域創生ソリューションさま、日本政策金融公庫さま(debt)、静岡銀行さま(debt)

合計 11 社さんとこの度ご一緒することができました。
詳細なリリースはこちら。

今回ご参画いただいた株主の皆さん、引き続きご支援いただいている既存株主の皆さん、業績を牽引いただき、日々事業に邁進頂いている当社メンバーの皆さん、取引先の皆さん、また今回の資金調達活動でフェーズや方向性が合わなかった方々とも議論を通し、私たちの目指す先や向かうための方針のブラッシュアップなど、より速くより遠くに行くための準備ができたと感じており、関わっていただいた皆様に感謝申し上げます。

さて、この note はどのような背景で資金調達をし、これから何をしていくのか?をなるべく簡単にご紹介する目的で書いてまいります。

そもそも商業不動産って何?

まずこの言葉に馴染みがないよ、という方がほとんどだと思いますので簡単に。
不動産領域は大きく分けると、居住用(BtoC)商業用(BtoB)となり、 私たちがドメインしているのは、商業不動産領域(店舗、オフィス、物流施設など。その中でも現在のフォーカスは店舗等)です。

居住用は消費者に最も近く、その性質からデジタルを活用した利便性の高い顧客体験やそれを実現するための業務効率の向上など進みつつありますが、商業用(BtoB)は数歩遅れをとっているのが現状です。

なかなか普段の生活の中で商業不動産と言われてもピンとこない方も多いのではないかと思いますが、商業施設、街中の小売店や飲食店、サービス店舗、働く場所としてのオフィス、インターネットを支えるデータセンターや EC で買い物をしたら倉庫から配送など関わらない産業がないほど、日々の生活やほぼ全ての産業に関わる非常に身近な存在です。

今後どうなっていくの?

特に我々が現状向き合っている商業施設/店舗不動産領域においては、不可逆的な変化である EC での購買率や購買額の上昇(裏を返せば成熟市場である小売の中でマクロ的には店頭の売上が減退している)、コロナ禍を境に増えた空室/空き区画、収益を上げていくための生産性の向上など向き合うべきテーマがたくさんあると感じています。

引用:画像内に記載

一方で商業施設は国内小売市場 140-150 兆円の中で約 30 兆円(家賃換算で 4-5 兆円)を担うなど、地域の流通にとって、あるいは都市部の流通や都市を都市たらしめる文化、コミュニティの発信地/集積地としての役割も大きく、私たちの生活においてなくてはならない存在であることも明らかです。

私たちはそんな課題とポテンシャルが多く存在するこの領域で、ミッションである「すべての商業不動産をデジタル化し、商いの新たなインフラをつくる」の実現を目指し、これまで 5-7 年などの長期契約、多額の保証金が必要など初期に大きなリスクやコストが伴うこれまでの利用形態だけではなく、産業全体を「もっと簡単に、もっと柔軟に」することで、時代によって変わる多様な商いの在り方を支える為の「短期賃貸」という選択肢を提供しております。

例えばこれまで「販売の場」であった店舗を「試着体験に特化した場」にして成約率の向上を見込むショーケースとしての活用、特定の商圏での検証を行うためのテストマーケティングとしての活用など、これまで長期でしか借りることが出来なかった場所が短期利用が可能になることで、様々な活用方法が生み出されています。

私たちの事業について

私たちは商業不動産における短期賃貸の領域で現在 2 つのプロダクトを提供しています。

当社作成資料より

マーケットプレイス型である「 SHOPCOUNTER 」は物件の探索や取引のコストをゼロに近づけるために。
SaaS 型で提供する「 SHOPCOUNTER Enterprise 」は商業施設運営に関わる業務のコストをゼロに近づけるために。

「取引」「業務」のコストを極限まで減らすことができれば、従事者は街やそこに訪れる人にとって最適な施設運営にフォーカスすることができ、消費者/施設保有者&運営事業者の双方にとって満足度が高く、高収益な事業を運営することができる、つまり産業全体の効率が上がると考えています。

その中でも下記の図の通りテナント(借り手)を誘致する活動(リーシング)において様々なプロセスがあり、その工程の多くが電話やメール、紙やFAX、イントラネットで共有管理される Excel などで行われているケースも多く、またそのデータ形式もバラバラに存在しております。
(詳細はCOO/CFOの薮本のnoteをご覧ください)

当社作成資料より

この図はあくまでリーシング業務フロー図であり、私たちがアプローチできている課題はほんの一部に過ぎません。

産業全体を「もっと簡単に、もっと柔軟に」するためには、現状のままでは不十分で、隣接する様々な業務やアセットクラスに対してこれまで以上に多くのチャレンジが必要だと考えております。

資金調達の背景

23 年 10 月に 10 期目スタートを迎えた私たちは、なぜ今回の資金調達を行い、どのような事にチャレンジしていくのか。

それはミッションにある「商いの新たなインフラ」づくりを目指すにあたって、産業の中にある数多くの課題にアプローチする為です。

  • ドメインにおける様々な業務領域を支援するマルチプロダクト展開

  • 展開を実現する為の採用強化や組織拡大

  • マーケットプレイスの継続的な拡大

  • 同領域での新規事業開発

に大きく投資をしていく予定です。

中国戦国時代の儒学者である孟子曰く、

天の時、地の利、人の和

『孟子』

が大事だと言われていますが、これを現在の当社に置き換えると

  • 外部環境の変化(EC化伸長、空室率増加、コロナ禍を経て業務効率向上による生産性向上..etc)による今後のニーズ拡大(天の時)

  • “短期賃貸”領域で約 8 年の実績と業界内での一定の成果や信頼、「取引」と「業務」のどちらも支援できるプロダクトライン、強力な株主バックアップ(地の利)

  • ミッションに共感し、産業全体の変化という難題にチャレンジする仲間の増加(人の和)

こういった状況になりつつあると言える反面、前述の通り現在は「国内」「商業不動産」の中の「店舗領域」且つ「短期賃貸」という一部のニーズにフォーカスしており、目指すミッションにはまだまだ遠く及びません。

今後複数の業務領域、あるいは取引領域に対してプロダクトを提供し、商いの新たなインフラを目指していく上で、多くの事業開発やセールス、プロダクト開発をリードできるプロダクトマネージャーやエンジニア、デザイナーなど、様々な職種でリーダーシップ(役職的な意味やマインドそのものを指している)を持った方に数多くジョイン頂く必要があります。

スタートアップで一つのプロダクトをヒットさせ、会社や組織を成長させるだけでも相当難易度の高いチャレンジですし、多くのプロダクトをラインナップさせ、企画/開発/導入していくための組織を構築、拡大していく事は限られたチームの力を分散させうる事にもなる一方、バーティカルな領域で産業全体の変化を本気で狙う為には必要な戦いだと考えています。
なにより、私自身がこの難易度の高い事をやり遂げた先にある未来に、これからの私たちに、とてもワクワクしています。

孟子はこの様にも言いました

天の時は地の利に如かず。
地の利は人の和に如かず。

『孟子』

結局のところ、ソフトウェア開発やマーケットプレイスなどのサービス提供がメインの当社においては、人や蓄積された信用、事業活動で得られるデータ以外の重要な資産はさほどなく、今後の戦略や戦術を実現していく上で最も大事なことは人の和であると考えています。

一緒にチャレンジできる仲間を募集中です!

ということで、COUNTERWORKSでは「すべての商業不動産をデジタル化し、商いの新たなインフラをつくる」をミッションに、全ての職種で新しい仲間を探しています!
(その中でも特にプロダクト開発に関わるエンジニアの方、お客様に喜んでもらえ、あなたの作ったプロダクトで普段行く商業施設や店舗が運営される開発ネタがたくさんあります。少しでも関心がある方はカジュアルにお話ししましょう。それ以外の職種の方ももちろん全力募集です!)

  • ミッションに共感し、実現に向けて自らの手で作り上げていきたい方

  • バーティカル SaaS やマーケットプレイス、fintech を中心としたビジネスモデル構築に関心がある方

  • エンタープライズ向け事業に強みがある方

  • 特定データをキーにしたマルチプロダクト展開に関心がある方

  • インターネット上で完結するサービスではなく、物理に影響を及ぼすサービスに関心がある方

  • 10兆円の巨大産業の変化を自ら主導し実現していきたい方

…etc

少しでも気になった方、ぜひお話しさせてください。

当社は創業者である私の、

「世の中の商いの多くがインターネットやソフトウェアテクノロジーを通じて柔軟になっているのになぜ商業不動産はこれまで大きな変化はなく、複雑で重いのか」

「もっと簡単に、もっと柔軟にできれば利活用の総和は増やせるのではないか」

「ECメインの事業者がこれからも増えていく中、フレキシブルな出店は有効な販促手段になり得るのではないか」

「様々な商品やサービスが街中に増え、機会に溢れたより良い世界にできるのではないか」
このような仮説からスタートしました。

創業からの 9 年間を振り返れば、もっと上手く出来た事、もっと早く出来た事、もっと大胆に取り組めたこと、反省は尽きませんが、大きな仮説は創業来変わらず信じています。

多くのトライアンドエラーを繰り返してきましたし、これからもたくさんトライアンドエラーを重ねていくでしょう。

そんな私たちは、より良い play book をお持ちの方々にジョイン頂き、二段三段と大きな成長を遂げていきたいと本気で考えています。

ぜひ一緒に苦悩し、より素晴らしいプロダクトを作り、提供し、普段の景色を特別なものにしていきましょう!
X(旧Twitter)のDMなども開放してますのでお気軽に。

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https://twitter.com/naoki_sanpei

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