【2017松本山雅】プレビューでございます(主に新加入選手について)
ということでnaosです。最近の特技は猫の食事のカロリー計算です。
後半は「2017松本山雅プレビュー」を、新加入選手を中心にして、これまたさくっと簡潔に書き連ねましょう。
●その前に昨季の戦力外や移籍を確認してみる
・シュミットダニエル(→仙台復帰)…代表候補にならなければJ1昇格で完全移籍の可能性が僅かにあったかもしれないが、復帰は妥当といえる。健闘を祈る。
・白井裕人(→金沢)…J2は十分任せられるGKだが、J1を視野に入れるとなると苦しいか。GK陣容リニューアルならば戦力外は妥当か。
・キローラン菜入…試合に絡むことは出来ず。某J3クラブ練習参加のその後は…。
・喜山康平(→岡山)…驚きではあったが、どのポジションでもJ1を考えると苦しく、判断としては妥当か。賛否両論あった白井と喜山の戦力外は、「J1昇格後の定着」を視野に入れたものと、個人的には前向きに捉えている。
・鐡戸裕史(引退)…本当にお疲れ様でした。
・飯尾竜太朗(→長崎)…今季唯一の「戦力として計算できる選手の流出(期限付き移籍の復帰以外では)」。レギュラーでやりたいのならやむを得ないか。幸運を祈る。
・オビナ・ウィリアンス…お疲れ様でした。
・松下純土(引退)…第二の人生頑張って。
・道上隼人(→三重)・柳下大樹(→富山)…頑張れ。
・前田大然(→水戸期限付き)・ハンスンヒョン(→富山期限付き)…実戦経験を期待。
※勿論、引き続き富山に期限付き移籍となる永井堅梧には期待している。J1昇格の際は是非復帰して貰い、まずはルヴァンカップで見たい。
●そして新戦力寸評
・村山智彦(湘南)…山雅での実績は十分。高さとミドル対応に難はあるが至近距離とPKは前任者を遥かに上回る。湘南の1年間で伸びた力を見たい。
・藤嶋栄介(鳥栖期限付き 昨季千葉)…学生時代から高評価も、経験を積めてはいない。練習を見る限り身体能力は素晴らしい。村山は勿論鈴木の経験値を上回らないとベンチさえ厳しいので頑張って欲しい。
・ゴドンミン(韓国 高卒)…新人の「ドンちゃん」。まずはフィジカルから。「信州のキムジンヒョン」を目指す長いキャリアのスタート。
・橋内優也(徳島)…まさかおっさんと山雅で再会するとはw 背は低いが3バックの右は非常に手慣れた職人。さっそくTMでは攻撃参加も見せており、クロスやシュートもいいものがある。後藤や當間にとっては大変な競争相手となる。
・ヨソンヘ(Kリーグ)…かつての鳥栖J1昇格の立役者。対人の強さは抜群だが、3バックへの慣れが課題か。序盤はミスの懸念はあるが、できるだけ早く慣れたい。かつての同僚である飯尾和也氏のサポートも期待したいところ。
・谷奥健四郎(沼津より復帰)…3バックの右も慣れてはきたが、ヴェルディとのTMでは外国人アタッカーに翻弄された。今季6月開催になる天皇杯初戦で絡みたい。
・星原健太(北九州)…ガンバ時代武井と、水戸期限付き移籍時代に三島と同僚。とにかく快足。決定力もそこそこあり、右ワイドだけでなく前目の起用もアリ。キャンプ途中離脱は勿体無い。大きなケガではなさそうなのでホーム開幕あたりのベンチ入りに期待か。
・ジエゴ(ブラジル)…快足左ワイド。もともとは4バックのSB。まだ慣れない。このまま慣れずに終わるか、慣れて本領を発揮するか。ホーム開幕の頃までには力量を見せたい。ちなみにロングスローはある模様だが、TMではあまり見せてはいない。
・岡本知剛(鳥栖 昨季湘南)…トモとも山雅で再会。森崎和幸門下生のアンカーでもあり、鳥栖のユンジョンファンサッカーでは猟犬系の潰し屋も経験。足元の技術は山雅では出色のものがあり、ビルドアップ時の相手のハイプレス守備に負けないキープ力や落ち着きもある。慣れ次第では岩間・パウリーニョの牙城を崩す可能性は十分。
・セルジーニョ(ブラジル)…セカンドストライカーポジションだが、本来はトップ下系のオールラウンダーか。早くも攻守に噛み合って来てるのが高材料。守備もしっかり組織的にできる選手。ゴールが決まればノッていけるか。ちなみにinstagramはかなり面白いのでフォロー推奨。
・岡佳樹(桃山学院大)…今季唯一の大学卒。時間短いながらも結果を残す不思議な決定力がある。フィジカルはそこそこある模様。割とJデビューは早い気もするが、当面の目標は6月の天皇杯か。
・下川陽太(大阪商業大学在学中 来季加入内定)…左ワイド。まだプレーぶりを見ていないが、周囲の評価は高い。大学の日程とケガ人次第ではJデビューがあるか。
●キャンプとTMを見た印象
攻撃は昨季の延長にある。単純な縦パス横パスではなく、角度をつけたパスでビルドアップしながら、サイドをえぐり、ときには揺さぶる。勿論ロングパスもあるが。
攻撃を替えて2年目。さすがにスムーズにはなってきたが、手術明けの高崎筆頭にまだ仕上がってない感はある。
但しJ2の長丁場を考えたときに、仕上がりすぎて開幕を迎えるのも怖いので、現状はこのくらいか。アウェイ3試合は引き分けも出ると思うし、むしろそれでいい。
守備も昨年の延長。単純な541のドン引きは、カウンターやハイプレスの掛かりが悪くなるのでたまにしかやらない。ベースは2015年以降、ワイドが交互に1段上がったり下がったりする442ベースの守備。昨季は更にハイプレス・ハイラインの前後左右圧縮で敵陣から刈り取る守備が強化された。
ヨソンヘがまだ山雅の守備組織に慣れてない。序盤は失敗も覚悟の上で慣れて欲しい。慣れたらその守備力が真価を発揮するはず。
逆に橋内が恐ろしくいい。攻守に見せ場がある。ケガのある選手なので42試合は期待しないが30試合ぐらいをまかなってくれるとかなり楽。後藤と當間にとっては厳しい競争になる。
注目選手はジエゴとの競争で、左ワイドのポジションをものにしつつある石原。去年は慣れてなさもあって「所詮はサブポジション」という印象だったが、練習やTMを見る限り1対1の強さも出てきたし、ネガトラ(攻→守への切り替え)時などに、背後を不用意に空けて相手アタッカーに使われてしまう場面も減ってきた。SH/WBとして良さが出てきそう。
ジエゴは慣れるか、慣れないまま終わるか。能力は高い。高いだけにハマって欲しいが。
ジエゴとは逆にセルジーニョは守備意識が高く、サボりも少ない。ゴールで結果を残せば山雅史上に残るブラジル人になる可能性がある。彼が持つとワクワクする楽しみがある。
最後に岡本。山雅サッカーを覚え、ケガに強い身体をつくれたら、鳥栖時代の輝きが戻るのでは。注目はパウリーニョが契約の都合出られないホーム開幕ジェフ戦。
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次回は4月以降「2016年シリーズの決算速報値」が出たら、2015年決算も含めて語りたいところ。気長にお待ち下さい。てへぺろーん。
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