見出し画像

【2016松本山雅】遅くなりましたが総括です。

 ということでnaosです。最近の特技は幹事をやった宴会の参加者のドタキャンで右往左往することです。

 では、ここは連続して「2016松本山雅総括」と「2017松本山雅プレビュー」を、さくっと簡潔に書き連ねましょう。こちらでは、今更ながらですが、2016総括を。

●勝点84取っても昇格失敗…乱れた終盤の守備

 厳しいシーズンになったが、振り返れば、ちょっとした失点が実に勿体無いシーズンでもあった。勿論その逆に「勝点を拾った」試合もいくつかあるのだが。

 但し、最後の2試合+1試合…アウェイ町田戦、ホーム横浜FC戦、そしてプレイオフ岡山戦は、いずれも、11月初頭まで比較的に良かったはずの守備のまずさを感じた。ラインを高くした守備ラインの不安定、選手間の間隔のバラつきによるゾーンの受け渡しの不安定…。
2014年とは違う昇格目前のプレッシャー、そしてピタッと並走していた清水のプレッシャー。あまりにもナーバスな守備が、最後に影を落としたと言わざるをえなかった。

●本職がケガで全滅した左ワイド

 それから、終盤の左ワイド(WB)本職不在は高くついた。これについては編成の問題と感じる。安藤にしても那須川にしても、1年を通じてコンスタントに働ける選手というよりは、ケガが多い選手。石原はうまくはなったとはいえ本職ではなく、安川はこのポジションを任せるにはあまりにも不安定、そして飯尾竜太朗は何故か使われず(終盤戦で既に移籍の話でもあったのだろうか、と邪推したくなる程に)、志知は伸びず。
夏の移籍市場で外国人も含めて左ワイドの緊急補強があれば…。

●攻撃力を求めるなら人件費が必要

 ちなみに攻撃面では大きな疑問はない。およそ編成通り予算通りと思った。外国人の低迷は酷かったし、爆発的な得点力ではなかったが、高崎と工藤でしのげる部分はあった。違約金は相当払ったようだが、オプションとしての三島も有効だった。

 但しこれ以上の攻撃力を求めるなら、あとは予算、すなわち人件費をアップして、人材が伸びなかったセカンドストライカーに外国人等の良い人材を迎えるしかない。

●岡山コンプレックス

 アウェイ対戦は大雨とはいえ、どうにもこうにも岡山に対する苦手意識が抜けなかったのも最後に響いた。プレイオフ含めて1分2敗。こういう「明らかな苦手」をつくっていたのでは、J1に上がったとしても苦しい。何故岡山戦になると選手はよそ行きになるのか、何故致命的なミスをするのか…せめてリーグ戦(秋のホーム戦はまだしもあのアウェイ戦)は普通にプレーして欲しかったのだが。

●まとめ…仮に昇格できても苦しかったのでは

 「昇格しなくてよかったのでは」とか、正直言いたくはない。

 しかし、あの2016年のチームが苦杯をなめたのは、これからのチームの発展を考えると、実は決して悪い結果ではないと考えている。「これから」を考える機会になったのでは。

 これからJ1でやっていくには「最低20億以上の予算、最低10億の人件費」は必須と考えるが、山雅はJ1の1年の21億を除けば、未だに予算は17億規模、人件費も9億円にまだ足らない。ここの残り2億3億を、これから高騰する放映権料(DAZN)以外の、「広告収入、入場券収入他の収入でどう積み増すか」が肝要と考える。

 重要なのは、クラブフロントが金銭的な体力をもう少し積み上げること。
勿論、必要なのは選手人件費だけではない。特に、練習環境の更なる向上、ユースアカデミーの充実、SNSを使った広報活動等に必要なマンパワーの増加、ホームゲームのファン・サポーターの「試合以外の満足度の向上(例としてシャトルバスの充実、イベントやスタグルの更なる充実や宣伝)」、あまり上手く行ってないと報道で聞く「新規来場者の増加」はこれからの課題といえる。

 既に2017年シーズン開幕。このシーズンの経験を活かせるのかどうか。苦杯の分だけチーム全体が強く逞しくなってくれたら、ファン・サポーターは概ね納得するはずだ。(2017プレビューに続く)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?