社名変更に沸くスタートトゥデイ(3092)を財務分析してみた件

投資家の皆さまこんばんは、なおころです。

このnoteは財務分析を活用して対象企業が
投資対象かどうかを判断するものです。

本日の財務分析対象は、社名変更ニュースに沸き立つスタートトゥデイ(3092)
2018年10月1日に社名を「ZOZO」に変更予定とのこと。


結論からはじめておくと、
「割高なので買わない...でも買いたい!」に着地します。よろしくどうぞ!

------------------------------------------

◆目次

 ●スタートトゥデイ(3092)とは?
 ●財務3表分析
 ●財務指標分析
 ●ROEデュポン分析
 ●ROE HOBモデル
 ●ROIC分解ツリー
 ●まとめ

------------------------------------------

スタートトゥデイ(3092)とは?

スタートトゥデイHPより引用


「ZOZOTOWN」の運営母体と言えば他に説明は不要ですよね。
直近ではZOZOスーツの配布がついにスタート!
ぼくの手元にはまだ届いていません...!!笑

興味のある方はスタートトゥデイが公表している
決算説明会資料にも目を通してみて下さい。
来期もどかっと業績を上げる想定です!

------------------------------------------

財務3表分析

それでは財務分析に参りましょう!
まずは財務3表と呼ばれるBS(貸借対照表)、PL(損益計算書)、
CF(キャッシュ・フロー計算書)の分析からスタート!


BS
:2016年度に一度落ち込んだものの2017年度には大反発。流動比率も一貫して150%超。自己資本比率も50%を超えています。安全性には全く問題なし。後述する収益性も合わせればまず倒産しないでしょう!

PL:売上高は右肩上がり!営業利益率は2016年度に減少したものの30%を超えています。さらっと書きましたが30%の利益率ははっきり言って化物クラス...原価率が低いのか、販管費率が低いのか。後述のROIC分解で確認しましょう。


CF
:5年度連続で営業CF>0かつ投資CF<0かつ営業CF>投資CFの絶対値、を達成!さらに営業CFと投資CFの差を表すバブルの大きさは年を重ねることに大きくなっています。前年の投資が着実に翌年の結果に現れていますね。理想的なCF状況と言えるでしょう!


以上、財務3表分析でした。
優良銘柄の香りほとばしるスタートトゥディ、
鬼門の財務指標分析に向かいましょう!

------------------------------------------

財務指標分析

総合点は74!惜しくも、ぼくの売買候補には入らずです。。

少しだけ解説しておくと、ぼくの財務分析は、株式投資の教科書で解説している全20個の指標を使って100点満点で採点します。

その際に80点を超える銘柄のみを売買候補に組み込むルールにしています。今回のスタートトゥデイ(3092)は惜しくも80点に届かず。売買候補入りならず。ざんねん。

落ちた肩を抱えつつ安全性、成長性、収益性、割安性の観点で分析してみましょう。


安全性
:自己資本比率が平均的(50%程度)であることを除けば文句のつけようもありません。安全余裕率が高いのが嬉しいですね。少々の不況で赤字に陥ることもなさそうです。

成長性:25点!フルスコアでした!ROICが高いので収益性のROEも期待できます。

収益性:売上高販管費率を除いてフルスコア!予想通りROEも高水準。そういえば、上述した営業利益率が高い要因は原価率の低さにありそうですね。確かにZOZOTOWNのCM(販管費)とかよく見るような...

割安性:戦犯は割安性。つまり現在の株価はかなり割高であるとの結果が出ました。売上高、営業CF、純資産、当期純利益、企業価値、FCFとどの観点から見ても割高感が否めません...悔しいですが市場で評価されまくりとの結果に落ち着きました。

残念ながらぼくの売買基準である
80点を越えてはきませんでした。

一方で安全性、成長性、収益性には目を見張るものがあります。
ROE、ROICの観点からも分析してみましょう!

------------------------------------------

ROEデュポン分析

ROEを利益率、回転率、レバレッジの3つに分解して分析してみましょう。

ROEが2015年度から2016年度にかけて
急上昇しているのが目につきますね。

要因としては回転率とレバレッジが同時に上昇したこと。

ROEの上昇は利益率要因の上昇に依るのが理想的とは言えすでに20%超なので急上昇は難しいでしょう。

そうなると回転率、レバレッジ要因でのROE向上は至極当然の流れ。レバレッジはまだ2倍以下と安全性の高さを考慮するとまだまだ伸びシロがありそうです!

------------------------------------------

ROE HOBモデル

デュポン分析の利益率要因をさらに分解したHOBモデル。


気になるのは左から2番目の「生産・調達効率性」の数値が年々悪くなっていることかな。背景にはPB(プライベートブランド)の導入による売上原価の増加が考えられますね。

ZOZOスーツがPBによる売上原価増加分を補って余りあるほどの売上高につながれば問題はありません。前澤さんならやってのけそうです!

------------------------------------------

ROIC分解ツリー

化物クラスの営業利益率が化物クラスのROICを作り出しています。


投下資本回転率も平均すると2倍以上をキープ。確かに割高になるのもうなずける財務状況ですね。これはすごい。

------------------------------------------

スタートトゥデイ(3092)まとめ


・財務3表分析
:高い安全性。右肩上がりの売上高。理想的なCF状況。

・財務指標分析: 圧倒的割高。

・ROEデュポン分析
:回転率、レバレッジによってROEが向上。

・ROE HOBモデル
:PBによる売上原価の増加。

・ROIC分解ツリー
:超高利益率による超高水準のROIC。

------------------------------------------

結論としては
「割高なので買わない...でも買いたい!」。
本音ベースでは余力さえあればすぐに買いを入れてしまいたいです。

あらゆる指標が圧倒的割高感を示す中、
ZOZOスーツとグローバル展開の可能性を信じて投資に踏み切ることが出来るのか、すべては市場の投資家に委ねられています。

それではまた、株式市場でお会いしましょう。
すべての投資家達へ。なおころ。

------------------------------------------

●参考資料
 ・有価証券報告書
 ・スタートトゥデイ平成30年3月期 決算説明会資料

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

note.user.nickname || note.user.urlname

サポートいただけると、ぼくのnoteがもっと面白くなります!

ありがとうございます。ぼくの方がスキです。
5

なおころ

株式投資

コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。