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町議は普段は何してる?兼業議員の日常♬

前回の自己紹介の投稿に引き続き、今回は兼業議員の日常と題して、皆様によく聞かれる『会社と議会どうやって両立しているの?』について少し私事にもなりますが、投稿してみたいと思います。

普段は鉄工所の跡取りとして、働く普通の37歳です。


私が勤める『株式会社 青池鉄工』は大正3年に先々代である青池重治が青池鉄工所として、地元で盛んだった林業で使うトビを作る会社として、創業したのが始まりで、現在うちの父である秋元則美が3代目であり、地域に根差した鉄工所として、道内各地の企業の機械の修理や、農業施設、漁業施設の施設の維持管理など、平成12年に会社を現在の社名に変更後は、会社の規模を拡大し、家族経営ではありますが10名程度で会社を運営しています。

若い従業員が農業機械の部品を溶接で作ったり、
社長自ら、シビアな精度を求められる仕事には携わり、様々なものを作ります。

私も普段は他の従業員と同じように、溶接をしながら様々なものの製作に携わっています。


会社の仕事と議会議員としての活動の割合は?


大体仕事が5割、議員としての活動5割でしょうか。
議会が多い月や年末年始など、様々な公務が入るときは
議員活動が7割、仕事3割になったり、
会社の繁忙期が来れば、議員活動が4割、仕事が6割になったりもします。
どちらの仕事に従事しているときも、全力で行うのをモットーに日々の
生活を過ごしています。


会社での立ち位置はどんな感じ?


立場としては、会社にも議会議員という立場を理解してもらっているのもあり、部長という立場で製作物の設計や営業の仕事を主にしています。
私が札幌で5年程、設備関係の会社に勤めていた関係から、
今の会社の仕事に従事後、管工事業を始め、今は町の給水装置工事の認定業者として、地域の水回りを直す企業として、私が責任者となり業務を
行っています。


蛇口の交換や水漏れの対応はおまかせあれ♬

設計や営業・水回りの修理、合わせて議会議員としての活動もあり、鉄工所の中にいる時間が少ないことから、従業員の皆様にはいたりいなかったりで迷惑をかけているところもあり、申し訳なく思っています。

自社は幸いにも家族経営であり、弟も会社で取締役として業務をしていることから、家族にも支えられ、議会議員の仕事にも全力投球をさせて頂いていることを大変幸せに思っています。

営業として、少しでもたくさんの仕事を受注し、会社に貢献してくことで恩返しをしていきたいと考えています。


会社の従業員として、どうやって議員に立候補したの??


初めて町議会議員に当選したのは8年前の29歳の時です。
札幌から会社の跡取りとして帰郷して4年目の年にあたります。

この町をよくしたい!』、『議会議員としてなにかをしたい!』とか
そのような熱い思いは持たずに、日々を過ごしていたところです。

まちづくりに唯一関わっていたのは、地元の商工会青年部に所属していたことから、各種イベントに出たり、地域貢献活動を年に何回かしていたくらいでしょうか。昔から何かを企画して実行し、人に喜んでもらえる催しを考えるのは好きで商工会青年部でも意見を出したり、みんなとわいわいするのが大好きな20代の青年でした。

そのような中、訪れた忘れもしない2013年の9月、前任の町議会議員を務めていた合併前に旧生田原町で町長を務めて、議会議員に転身した77歳の先輩がご勇退をするということで、人口1400人の地区から一人議員を推薦しようということで、地域では後任探し。

大変そうだなと他人事で眺めていました(笑)
少し心配があったのは、父がその前任の地域から出ている議員の後援会の会長を務めていたこと。もしかしたら父が出るのでは。。。
会社空ける時間多くなるし、自分もこれからは今まで以上にしっかりしないと。

と横目で見ていたところ、選挙の告示まで一ヶ月をきった日の夜に、父に呼ばれ、『なおき、おまえが選挙に出なさい』『え?
本来なら無理だよと誰もが言ってしまいそうですが、妻に聞いてみて良ければ考えてみるわ。と一つ返事で返してしまいました(笑)

妻に聞くと、やりたいことがあるならやればいい。人口少ない地域の少ない企業の跡取りだから、いずれなにかの役割はあたるだろうから、やるなら応援するよと言って頂き、あれよあれよといっているうちに、周りの方々からの温かいご支援もあり初当選をさせて頂き、今に至ります。

実は父も若いころは議会議員に興味があったようで、出馬を悩んだ時期もあったようです。その夢を息子の僕が継いで今働いていること、父が推薦して出ていることもあり、会社の理解があることで日々の活動に邁進できていること、本当にありがたく思います。

会社の従業員としてどうやって立候補したのか?という言葉に対する答えは
父の代わりに父の夢を引き継いで立候補をした』というのが一番の答えになるのではないかと、今は感じています。

立候補するときに熱い思いはなかったかもしれませんが、今は誰にも負けないくらい地域を良くしたいという思いを持って、日々の活動を行っています♪

実は8年前は妻は妊娠中でした。よく選挙に出ること許してくれたなと思っています(笑)



実は会社の仕事以外にも。。。


実は令和2年より、個人事業主として㈱青池鉄工の一部を間借りして、クリーニングの取次店として営業を行っています。

なぜ町議会議員がクリーニング?と思うかもしれませんが、令和2年までは私が住む地域の商店が取次店をしていたのですが、高齢により廃業をすることになりました。
地域の企業や個人の皆様に『誰か取次店を引き継いでもらえませんか』と相談に回ったのですが、なかなか引き継ぎ先が見つからず、悩みに悩んだ末、自分でやることにしました。

といっても会社にいることが少ない私がメインではなく、会社で事務として働く妻と母になんとかお願いし、現在2年程営業をさせて頂いています。

兼業が許されている(町が発注する仕事が売り上げの半数を占める場合は
ダメ)町村議会議員だからできるある種の地域貢献でもあるのかなと感じているところです。といいつつも私自身もワイシャツをよく着るので実は一番助かっています。笑

地域で需要がある限りは続けていきたいと思っています。


兼業議員は周りの理解があってこそ♬


跡取りではありますが、一従業員として議会議員の活動を行っている方はもしかしたら珍しいのかもしれません。
会社の理解、家族の理解、様々な皆様の助けにより成り立っている場面も多く感じています。
だからこそ、普段お世話になっている方々に町を更に住みやすく、少しでもこの町で暮らす方々へ、よりよい環境を提供できるように、議会議員として活動を行う一秒一分を大事にして、日々の生活に邁進していきたいと常々思っています。


これからのこと。。。


これからもきっと応援してくれる方の期待に応えるために、求められて結果を出す力が備わっているうちは、きっと議会議員は続けていくと思います。

会社の跡取りとしても、弟と手を取り合いながら、父がここまで守ってきてくれた大切な会社もこれからも守っていくと思っています。

ただ一回の人生なので、今の立場と環境の中でまだまだやってみたいことがあります。

それは・・・『起業』・・・。です。

起業?
と思いますよね。今の会社を弟と一緒に経営するのも十分起業と変わらないじゃないかと思うかもしれません。

僕が起業したいのは、社会起業家としての起業を考えています。

社会起業家とは、『社会の課題を解決するために起業をするもの』
または『現状の社会や地域が抱える課題に対して、利益を追求せず、問題解決に向けて起業するもの』など様々な定義がございます。

8年議会議員として働いて感じたのは、議会議員としての活動の限界と
会社員(跡取り)として会社の利益を追求して、従業員の生活を守らなければならない立場の狭間で、本来この人口減少が進む地域でやらなければならない事業や取り組みに対して、アプローチする方法が限られているということが個人的に大きな悩みでした。

そのような中で、noteを通じていろいろな考え方の皆様の考えを知る中で、市議会議員をしながら、社会の課題解決のため、社会起業家として起業した人の取組を拝見し、これだ!と思ったところです。

現在、各青年団体で様々な地域活動をしています。その活動が一定の区切りを迎える40歳までに、鉄工所の経営や議会議員としての公の立場とは違う切り口で、地域の課題解決の為、起業を目指していきたいと考えています。

どのようなことをするかはこれから詰めていきたいと考えていますが、
・空き家を使った移住支援(都市部とのマッチング)
・空いている事務所を使ったシェアオフィス事業
・特定技能実習生の町内企業への受け入れサポート事業
・空き家を使った民泊事業
・有害鳥獣駆除事業(妻がハンターの資格取得済)
・地域農産品のネット販売支援事業

などなど、個人レベルではございますが現在準備を進めています。

もちろん今ある会社の仕事も全力でこなしながら、自分の時間と能力を最大限に絞り出しながら、一回きりの人生、自分で納得できる答えを見つけるべくチャレンジを進めていきたいと思います。



以上長くなりましたが、少し会社のことと僕個人のことを知ってもらうべく
NOTEに投稿致しました。

次回は令和4年度の遠軽町の予算は!?と題して、3月議会の内容を報告したいと思います。

次回も是非ご拝読ください(^^)/

YOUTUBEもやってますので是非ご視聴ください
https://youtu.be/t2MqzhNt9kg






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