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note8周年事業発表会 #note事業発表会公認レポーター

こんにちは、椎名です。
今回は8周年を迎えたnote事業発表会にnote公認レポーターとして参加させていただいたのでレポートしていきたいと思います。
ざっくりと感想も踏まえつつ書いていきたいと思いますのでご了承くださいませ。


僕がnoteをはじめたのは2018年の秋。おおよそ3年半。早いですね。
はじめてから今日まで、だいぶnoteの街の様子も変わりました。

今年で8周年を迎えたnoteは会員登録数500万人突破、記事に日々みんながつけている♡(スキ)は累計2.6億スキを超えたそうです。
一般的にユーザーや生活者に製品やサービスを使ってもらう中で、ただ使ってもう(買ってもらう)だけではなくユーザーの成長や成功を叶えることを“カスタマーサクセス”と言いますが、noteはこれを“クリエイターサクセス”としているようです。今までもそうだったのかな。でもnoteを使うことでクリエイターに成長してほしいという意味が含まれているように感じますね。
累計のスキ数は多いと感じるか少ないと感じるかは人それぞれかもしれませんが、クリエイターが書いたり作ったりしたものにスキがついて、それをモチベーションにまた作る、書く、という良い循環が生まれている証拠として紹介されていました。


実際、これまでnoteで開催されたコンテストに入賞したクリエイター783名。受賞がきっかけに連載や書籍化した方もいらっしゃいます。
代表的な作品として挙げられた「左ききのエレン」「38歳バツイチ独身女がマッチングアプリをやってみた結果日記」は知っている方も多いのでは?
近々(来週?)ついに結果が発表されるnote創作大賞への総投稿数は過去最大規模16000件もあったそう。中間発表では知っているお名前も多かったので個人的にも誰が受賞するのかドキドキです!
僕も最近、やっとはじめてちゃんとコンテストに応募しました。

Panasonicさん主催の「#思い込みが変わったこと」です。良かったら読んでくださいね……!

実際、今月正式リリースされた新エディターの他。度々noteはカイゼンを行っていますね。(2021年は4189件)
この辺もクリエイターサクセスの一環と考えられます。
因みに毎回質問に挙がるnote記事のエクスポートとDM機能は今後のマイルストーンに乗ってはいるそうです。暫くはリリース直後のエディターの交通整備が優先されるため実施はもう少し先のお話しといったところのようです。
この二つは僕も結構期待してるので今後の実装が楽しみです。
採用される機能に関しては、「一部にしか便利にならない、その他99%のひとには不便/面倒な機能」は採択されないそうです。(そりゃそうや)
note勉強会や記事でもサポートしているのでnote初心者さんにも優しい設計なのは以前から。街がどんどん大きくなっていく今後もぜひ続けていってほしいなぁ。


色々知らなかったこともありました!
例えば企業向けのnote Pro、公共団体や教育機関へは無料で提供されているんだとか。理由はnoteは街だから公的機関は必要だからとのこと。
自治体や教育関係って予算がなかなか組まれないだろうから無料なら始めやすいですよね。
法人のnote利用も12,000件突破。noteの街の商業施設ってところでしょうか。
様々な企業がnoteを活用していく中で、質の高いコンテンツを作り続けるのは大変、ここも出版社がパートナーとして制作をお手伝いしてくれる、「noteBrandStory」というサービスもあるんだとか。

 

「noteで収入を得られる」という側面も街が大きくなるにつれ、色濃くなってきました。
長くこの街に暮らすクリエイターが感じてる街の変化の一番大きいところはここではないかなと思います。
先述のコンテストをきっかけに書籍化・連載開始になった例の他にも多くのクリエイターがnoteをきっかけに他の媒体でも活躍されています。
発表会では挙がりませんでしたが、僕がnoteで出会ったマンガ家のトキワセイイチさんは「きつねとたぬきといいなずけ」で2021年の文化庁主催メディア芸術祭のマンガ部門<新人賞>を受賞しました。


noteで出会ったマンガ家さんでもうひとり。
ヤチナツさんもコミック2巻が発売された「20時過ぎの報告会」の他、「もしも世界に「レンアイ」がなかったら」やヨガジャーナルなど複数の媒体で活躍されています。

どちらもおすすめなのでぜひ~!!


noteと書くことで収入を得ている方も10万人を超えたそうです。この辺は少額でもサポートしてもらっていればカウントされるのかなぁなんて思う、少額サポート有料記事は書かないの民です。
収入を得ているクリエイターTOP1000の年間平均売上6,670,000円。
1億円以上のクリエイターはなんと28人いる。
え、今noteってそんなことになってるの!!??
自分のいる界隈以外が見えていない証拠ですね。そりゃ巷で「noteで稼ぐ」的な記事を散見するわけですわ。サポート以外で金銭を受け取らないからこういうことにトンと疎いのよね。
「TOP28名はどんなクリエイターですか?」なんてメディアからのちょっと意地悪な質問にもドキドキしながら聞いていると、
「noteは原則としてランキングは表明しない。多様性がなくなるから。なので明言することは勘弁してください」
なんて濁してくれてホッとした。聞いたら絶対意識しちゃうもの。そんなのってつまらない。売れる記事だけが必ずしも素晴らしいわけではないもの。
とはいえ本屋で人気のあるものはnoteでも人気がある傾向がある。けれど一概にそうとも言えない部分も多いとのこと。そりゃそうや(2回目)
noteも明言することでクリエイティブの方向が偏ることをわかってくれているのはありがたい。

個人クリエイターの記事やマガジンの購入も増えているとのこと。総購入数360万件で、ひと月の有料コンテンツの平均購入額はひとり2300円。
年間の累計サポート金額2億円にもなる。
これは読者が作者を応援する文化が根付いた証拠とnoteは考える。
もちろんnoteで得たいものは必ずしもお金だけではないとも考えていて。見てもらえる、スキがもらえる、友達が出来る。人によって求めるものは様々。その中あくまで今回はお金にフォーカスした。
課題はもっと収入を得る人の層を増やすこと。

その課題の解決として今後登場する新機能が紹介されました。

noteメンバーシップ

特徴は
・長文を書かないクリエイターも気軽にサブスクを利用できる
・会員限定記事の公開
・掲示板での交流
・複数プラン作成可能
・開設が簡単
・売上の受け取りも簡単
・記事やマガジンが活用できる
こと。

メンバーシップは現行のマガジン機能とサークル機能の両機能を合わせたもので、今サークル機能を使っている場合は手続きなしで移行が可能なんだとか。サブスクとして両機能の使い方のバリーションを拡張したというと想像しやすいかもしれなないですね。
文章を書けないクリエイターも活躍、継続して収益化できるようにすることが目的なんだそう。

例えば、

ファンクラブとして
→音楽配信・ミュージシャン・芸能人など
作品について話す場、日々の報告など情報の限定公開。ファンクラブサイトとしての使い方

作品データの配布
→写真家・イラストレーターなど
プログラムやデータ、PDF,パワポをメンバー限定で配布することが出来る

セミナーを公開したい
→ビジネスパーソン・特技を持った方など
講座や教室開催に

活動を支援してもらいたい
→NPO・公共施設など
日々の活動の配信・活動のファンクラブ

リピーター向け特典を提供したい
→美術館・飲食店リアル店舗など
会員特典やメンバー限定割引クーポンの配布

コンテンツを収益化したい(今まで通り)
→マンガ家・小説家など
未公開作品の限定公開、作品についての感想が欲しい

とこれだけの例が挙げられた。使い方の幅が広がった分、「こんな使い方もあるのか」という意外な使い方をするクリエイターも現れると思うので、その辺がちょっと楽しみだったりします。
リリースは2022年夏。


こう言っては水を差すようかもしれないけれど、また街の様子が変わる予感がしている。もちろん批判しているのではなく、新機能含めてnoteの今後には期待しているし楽しみ。街によっては行く度に様子や入っている店舗が変わるのだって珍しくない。ほら、渋谷駅はいつまでたってもどこかしら工事しているし、久しく足を運んでいない原宿の竹下通りなんて、例えじゃなく本当にしょっちゅう店舗が入れ替わるから「ここ前何の店だっけ」って思う。それでも渋谷も竹下通りも街で、その街を愛する人がいるわけで。

今回で言うサブスク化の強化は面白いと思う反面、なんとなく“ステージの上と下”をつくってしまうと感じる。もしかしたら、自分が随分長いこと何かしらの推し活をして生きてきたからそう感じるのかもしれないけど。
サブスクで支払う側と支払われる側はどちらもnoteの街に住むクリエイターで、売上金が高かろうが無かろうがクリエイターとして上も下も無いと、個人的に思う。僕もnoteで有料記事は書いていないもののサポートは受け取っているし、noteをきっかけにコラムの連載もいただいているので矛盾を感じるかもしれない。でもそれは無料で書いていても楽しく書ける環境がnoteにあって、上とか下とか考えずのびのび書くことが出来ていたからだと思うんです。他の人の記事との面白さは比べましたけどね。「〇〇さんみたいな良い記事書けるようになりたい!」って。
今この記事を読んでくださっている方も、サブスクやバズる記事以外を書いているというクリエイターの方が、実際多いと思います。収益化しなくても、バズらなくても楽しく書いていればいいよというのももう少し推してほしいなぁ。どうしても収益を得るという華やかな側面にフォーカスしすぎて、そうじゃないといけないような空気感を感じてしまう。

収益化の理由として「クリエイターがつくる、ということを収益面で挫折しないように」という言葉を聞けたのはそういう意味ではよかったと思います。たしかにそれで辞めてしまう人がいるから。だけど今の打ち出し方のままでは、「収益化しようとしていない」ことで挫折してしまわないかな。
収益化出来ることは素晴らしいけれど、そうではないクリエイティブも同じくらい素晴らしい。創作するって、本来そういう尊くて苦しくて楽しいものだって思うんです。


なので僕は質疑応答の際にこんな質問をさせていただきました。

note8周年おめでとうございます。
noteを街として考えた時に、治安の維持に関して考えてらっしゃることを伺いたいです。
街が大きく、ひとが増えるほどに難しくなる問題の一つだと思うのでnoteの街に暮らす住人のひとりとして気になっています。

それに対する回答は以下。原文ママではありませんが趣旨はかなり近いと思います。

noteが昨年一生懸命取り組んでいたことのひとつ。クリエイターがnoteで気持ちよく暮らすことが出来るよう心掛けていいます。
街はルールとカルチャーの両面で街はつくられる。
対策として利用規約とガイドラインを提示しています。クリエイターが創作を楽しみ、それが上手くいくようにと考えられたガイドラインです。
最近で言うと、感染症や、ウクライナに関する特例の事態の際、キーワードが掲載されている記事に前置きを設置して正しい情報かどうか精査することを促しています。
治安に関するサービスの設定を考える際、懲罰的なものや一発ゲームオーバーになるような規約ではなく、何か起きる前に踏みとどまることが出来ることが出来る仕組みの設計を優先して考えています。例えば攻撃的なコメントを入力した際に「本当に書き込みますか?」といったもの。
極力クリエイターには前向きな使い方をしてほしい。noteは他のSNSよりも長期の関係性をつくることが出来るからこそ、なるべく多くのユーザーに気持ちよく使っていただきたい。

実際ユーザーが増えれば増えるほど難しい問題だと思うんです。
実際僕もみんなのフォトギャラリーを使っていただいた際に、特定のジャンルの記事の場合は利用を停止させてもらっているんですがそれも年々増えているし。
サブスク機能の拡張で今までにnoteを利用していなかったクリエイター層も使うとなれば、テキスト文化ではない方も更に増えて今以上に難しくなっていくと思う。
でも難しいからこそ、noteには向き合い続けてほしいなと思うんです。
創作以外の部分でのそういったクリエイターサポートの部分が厚くなってくるといいなと思います。

なにはともあれ、8年目のnoteの街がよりよい場所になるように願っています。
以上、公認レポーターの椎名でした!



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