「ずいぶんと夏は駆け足でやってくるようになったな」日々、たぬき。
トキです。
気付いたら暑くなっていて、気付いたら夏のような空になっていました。
会社に行く準備をしながらGoogle Homeに天気を尋ねるのが日々のルーティン。
「おっけーGoogle、今日の天気は?」
「今日の…は最高気温27度、最高気温…」
今日は珍しく肉体労働メインの業務なので、GOING UNDER GROUNDのライブTに汗拭き用にライブのマフラータオルも持って。
どうやら暑いようなので何も羽織らずライブTだけで家を出た。
外に出ると、既に朝の涼しさは消えかけていて。
空もすっかり夏のようになっている事に気付きました。
夏って、もっとじわじわ近付いてくるものじゃなかったかな。
夕暮れの空気に春の暑い日とは違う湿気を孕むようになってきて、日を追うごとにそれが濃くなって行くような。
夕暮れのオレンジよりも、紫が強く感じるような。
近付いてくる足音がもっと感じられるのが、夏だったように思う。
そういう足音にそわそわして、夏の予定や部活の大会が近づくのにドキドキした学生時代を思い出した。
感受性が豊かな時期だったからなのか、忙しくてそんな事を感じる暇もないからなのか、ここ数年そういう感覚に疎くなっている気がしている。
そういうのが大人になるということなら、
大人になんてなりたくなかったなぁ…
そんな事を考えながらイヤホンを付けてGOING UNDER GROUNDを聴く。
「Winding Road」
夏みたいな空の下で聴く彼らは少年のそれで。
高校を卒業した時、僕はセーラー服を脱いで
「もう“少女”でなくて良いんだ」
そう思った。
“少女”“女子高生”という肩書は、僕を守りもしたし性別のカタチとして悩ませもした。
そこから開放されたような気がしたんだ。
漠然と憧れ続けた“少年”、“青年”。
“少女”でなくなったなら、そういうものになれるかもしれないと思えたから。
本当の意味でなれないことはわかってるけど。
少なくとも、こうして夏のことを考えながら聴くGOING UNDER GROUNDは、僕のことも少年にしてくれる。
駆け足でやってきた夏に急かされる心を落ち着かせて、夏の算段をしないとね。
出来る限り、今年の夏も楽しくなればいいと思う。
ご清聴ありがとうございます。
あなたも良い夏になりますように。
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