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詩人はなにを放ったのか?

ダルい。
とにかくダルい土曜日。
午前中ずっと
四方田犬彦「すべての鳥を放つ」
を読んで過ごす。

飲み物は昨日買ったゆげ焙煎所「お昼のコーヒー」

本を読みながら学生時代のことを苦く思い出していた。
私には大学で得たものが殆どない。
失くしたり嫌な思いをして[学んだ]ことはあったとしても。
友人…も。
夫の言葉をかりるなら
[たまたま同じ時間に同じでんしゃの同じ車輌に乗り合わせた]だけで、卒業したら連絡も取らなくなった。
日替わりランチがハンバーグだろうがエビフライだろうが、その日生きられたらいい。

ドライとかクールとかじゃなくて、友人だとか恋人のことにそれほどアツくなれなかったのは、他にいくらでもしなければならない・考えなければならないことがあったからだ。

就職は超がつく氷河期で、親が大病を患っていたため、病院と大学と面接とアルバイトでキャパシティオーバーだった。
その上、当時の恋人ははっきり言ってどうにもならないクズで、殺意すらわくほどだった。承認欲求のために一応付き合っていたが。

要するに自分がいちばんクズだった。

そういう学生時代を過ごした私と、この物語…。
若さに対するフィーリングに解離がありすぎた。
面白く異国の話のように読んだ。
学生運動のことが書かれててわからん、というのも少しはあったかもしれない。

が、たぶん、それだけじゃない。

私は中学は壮絶すぎる虐めに遭っていて、高校は死ぬ気で(文字通り死にものぐるいの猛勉強で)身の丈に合わない名門校へ逃げた。
高校生活はぬるま湯そのもので、虚脱状態のまま大学に進学した私には、頭が理解してもこころが理解できない事象について書かれすぎていたのかもしれない。

結局、若い頃、鳥になれず、鳥を見たこともなかった私には…眩しすぎる小説でした。
主人公の苦悩すら、眩しすぎた。

面白く読みましたが。
結局、読書なんてそれがすべてな気もしますしね。
フィットする本を求めてまた旅にでる。


夕飯は、おかずなく昨日炊いておいたごはんを解凍してたべたのみ。
とにかくダルい。

•ө•)♡ありがとうございます٩(♡ε♡ )۶