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2022.02.22 革命の狼煙


これから書く事は
インスタの方でも3部に分けて綴った事。
せっかくだから少し膨らませてnoteに残しておこうと思います。

内容は被ってしまうけど改めてっ


第一章

2022.02.22 APOLLOBASE
ありがとうございました。
書きたい事が沢山で、載せたい写真も沢山。

この日は
閉店してしまうAPOLLOBASEへの最後の出演。

そして
・狼煙シリーズ3つの最終章
・新体制初のワンマンライブ
・自主制作CDのリリース日

自分含めメンバーの体調不良で
1/30から2/22へと延期してしまった公演。

様々な思いが入り混じってて、上手くまとめられないけど、この長い旅の景色を書き残したいと思う。


まずは
来てくれて本当にありがとう。

ただ来れなくなってしまった人が沢山いる。

本当にごめんなさい。

それでも、延期公演が出来て、最後の出演が無しになってしまわなくて本当に良かった。
これはAPOLLOBASEが最後にくれた奇跡的なプレゼントだった。


去年のいつ頃だっただろうか、アポロベイスが閉店してしまうと聞いた。レコーディング中で俺達はj'zスタジオにいたと思う。まさにLuminousやDYSTOPIAのレコーディング中。

レコーディングで高まっている気持ちと、急に聞いた悲しいお知らせが入り混じって受け止められなかったのを覚えてる。
その日家に帰ってから、一人になった時、

また大切な場所がなくなってしまうんだ。

そう思った。

一度SiX-DOGという大切な場所を失ってしまったから、ついに居場所が何処にもなくなってしまうんじゃないか、ってそう思った。
すぐにアポロのブッキングでありSiX-DOGから本当にお世話になっている先輩の木田さんへ連絡してワンマン日程を抑えてもらった。(今回振替公演を奇跡的に用意出来たのも木田さんのおかげ。)

それと同時に、
ホームのライブハウスや、落ち着ける場所に頼らなくたって、やっていけるバンドへ、ワンマンまでにならなきゃいけないって思った。

どんなライブになるんだろうってずっとイメージして来たけど、
いざ終えてみると、いつも通り、バタバタして本番を迎えて、歌を歌って、楽しい時間はあっという間に終わってた。こーゆー日ってのは案外そーゆーものかもね。プロセスが大事だったんだ。その事についてはまた後ほど。

近々この場所は無くなってしまう。そんな実感は何処にもない。

またここで近々リハをして、ライブをして、たまに怒られて(たまにじゃないかも..)、またライブも観に行って、そんな日が続くような気がしてる。

出演アーティストだってお客さんだってそうだよね。きっとあの場所で、みな音楽に心動かされ、背中を押され、日常を乗り越えて、夢を見て、夢を追って、そしてまた音楽を受け取りに来てた。
自分がそうだったように。


そんな場所も本当に無くなってしまう。
あのステージも、フロアも、楽屋も、受付も。

いつまでも甘えてはいられない。
"まだ巣立つには早いのに" 
そんなふうに心が言う。

だけど俺達は行かなきゃいけない。
この場所で叶った夢も、叶えたかった夢もあるけれど、それでも全部全部抱きしめて
まだまだ先へ、向かうよ。

お世話になりました。


第二章

2022.02.22 
此処へ向けて長い長い道のりがあった。
せっかくのブログだから正直に綴るね。

5月、8月の狼煙シリーズ
そして今回のワンマン"革命の狼煙"に向けて

去年の1月から体力作りや、歌を磨く事に専念して来た。
年に100本近くライブをやって来たバンドなのに、活動休止を経て、ライブもかなり減って、歌う機会も減って、でも
そこに誰よりもパワフルなドラマーRyoが加入したんだ。
生半可な気持ちでワンマンライブで20曲近く歌うなんて成立するわけがなかったから。

それに待っててくれた一人一人のために、メンバーのために、周りの人のために、もっともっと自分を磨かなきゃって思ってた。


ただ
1年経って2022年1月に自分の中の目標まで辿り着いた矢先
油断してしまったのか体調を酷く崩してしまった。
寝たきりの状態が長引いて、何キロか痩せてしまい全部無駄になってしまった。そして多くの人に迷惑をかけてしまった。


なんとか体は2月上旬に回復したけれど
残った喉の不調で、更に迷惑をかけてしまって、助けてもらって、心配もかけた。

早く治して全てお返ししたいって思ってるのに

気持ちとは裏腹で悪化し続けていく喉、どんな薬も、対策も効かなく、少し歌うことすら出来なくなってしまう。
どうにかして欲しくてお医者さんに強めの薬をもらうけれど、副作用で寝れなくなるだけ。


絶対に考えたくない事が脳内を過った。

"このままでは延期公演もライブが出来ない"

10日連続ライブのいつかのツアーでも起きる事なんてなかった。
過去最悪の喉の調子だった。

そしてライブまで残り数日となっても、回復の兆しが見えず、強い孤独と恐怖を感じた。

弱音なんて吐いている自分の弱さにも呆れてしまう。メンバーとばーばらにはこの事を正直に話した。

「直人くんの喉はTHREEOUTにとってこの先もずっと大切だから無理をしないでいい」
そう言ってくれた。

ずっとワンマンに向けて必死に最高のステージを作ろうと努力し続けていたメンバーが言った、そんな言葉にとても救われた。

ただきっと俺が諦めたらこの喉は絶対に治る事なんてないから、その時に誓った。
弱気だった自分に
"必ずなんとしても治す"
そう心に決めた。

体が回復してから、体力や体調面、喉に対して出来る限りの努力をした。
知っている喉のケアを全部やって体調を整えた。

それでも
2日前のスタジオはたった4曲程度で高音が全く出なくなってしまう。
9年歌ってきた自分の喉の事は自分が一番分かる。その現状にまたも絶望した。

心配かけられないから、抜いて歌っているフリをした。これ以上不安にさせたくなかったから。


ただ4曲歌えたという事は紛れもない事実で、0からの希望が見えた。

本番までの残された時間、ベストな体力、体調へ持っていくために調整した。


俺だけがそんなふうに必死ではなくて、本来ならメンバーがやる事を、何も言わずに、マネージャーのばーばらが進めてくれていたり
スタジオやライブ当日、咳のせいで肋骨が痛く重たいものが運べない俺の代わりにほぼ全て機材搬入をメンバーが頑張ってくれた。

PAさんもやりにくい中、「全部抜いて歌っていいですから、本番に全て持っていきましょう」と言ってくれたり、
他にも俺に見えないところで、助けてくれていて、我慢してくれていた人達がいるのを感じた。

そのおかげで最後の最後まで体の回復に全てを注げる事が出来た。



本番は賭け。
その時のために取っておいた声。
1ヶ月ぶりに出す力を込めた声。
出るか出ないかなんて、全く分からない。

ただやれるだけの事はやった、あとはこのアポロベイスでの最後のステージと自分の喉を信じるしかなかった。

本当はセトリを大幅に削る緊急プランを用意していたけど

ライブ中、その合図を俺がメンバーに出す事は無かった。


そうしてライブはトラブルはいくつかあったけど、なんとか無事に終えた。

お客さんが笑顔で楽しんでくれていたし、俺達も最高に楽しかったな。

全ての支えてくれた人に感謝だし、
17曲しっかり歌えて本当に良かった。

俺はまた成長する事が出来た。
大事な舞台で最後の試練をくれたアポロベイスの神様?、ありがとう。


第三章

こうして終えた
THREEOUT APOLLOBASE ONE-MAN SHOW "革命の狼煙"

インスタ投稿から膨らましてるから、3章というほど時系列に並べられないんだけど、ここからは少し振り返るね。


この旅の最終章には仲間が力を貸してくれた。

"スロウハイツと太陽"のギタリスト、ふーきがセットリストのうち3曲演奏に参加してくれたよ。

長い友でありリスペクトするスーパーギタリスト。

実は俺が長年使っているEVH5150のヘッドアンプ(後ろにある白い長方形のやつ)を楽器屋で選んでくれたのはふーき。一緒に楽器屋を3件ハシゴして数十万するアンプを弾き比べるのを付き合ってくれたのはずっと前の事。

そして、優作がずーーーっと一緒にいるふーき。
(多分付き合ってると思う。)

ふーきとはいずれ一緒にステージで演奏したかった。から、彼氏の優作伝てに誘った。

そしたら
優作から「ふーき、やる!!って言ってたよ」
と聞いた。

ふーきが来たスタジオ練習は楽し過ぎて、昔から何回も会って来たはずなんだけど、やっぱり音楽でコミュニケーションを取る事は、また違ってて、1曲音を合わして、スタジオが優しい音に包まれた時、同じリズムを感じた時、"最高だ"って感じた。


そして迎えた本番もそれはそれは楽しくて。
Precious、Dear. 、My Wingsのバッキングをふーきが演奏。
スロウハイツが11月のスリーとのツーマンでカバーしてくれた"My Wings"はある意味伏線になった。
今回のワンマンのセトリにもMy Wingsを入れて、ツーマンの時にカッコよ過ぎて優作と良で笑ってたくらいのソロを、THREEOUTでも弾いてもらった。

俺のEVHとレスポールあんな音でるの、、?
上手いやつはどんな機材でも自分の音にしてしまうし、ほんっっとカッコよかった。。
ライブ中もしばらく余韻は残ってた。

ふーきには、またちらほらサポートしてもらいたい。し、そーゆー日は必ずこの先も来ると思う。


セットリストには
今回CDとなった
"Luminous"と"DYSTOPIA"
はもちろん
音源も出てない新曲達
"救難信号"、"Precious"、"狼煙"
を演奏させてもらった。

"Precious"はアコースティックワンマンでkasa.のruiさんとコラボ以降、バンド演奏では初披露。今回はふーきがバッキングギターとしてコラボ。
実はこの曲はruiさんがピアノアレンジをしてくれた曲で、ライブでは小さく演奏の中にもピアノ(同期)が入ってたの気がついたかな?いずれ生の音で演奏したいね。


プレシャスは本当に素直に歌詞を書いた曲。
孤独だった約2年前の気持ちがこうしてやっとフロアから届けられた事。あの頃の気持ちが今に繋がってる。今までに無いくらいのバラードだし、ワンマンで歌うか迷ったけど、歌わなかったらきっと、あの頃の自分が悲しむと思ったんだ。演奏出来て良かった。


"救難信号"は二回目の演奏、実は歌詞を書いたのは、元ThreeOutのドラマー梅田。今度は作詞家としてだけど、梅田と、彼の才能と、もう一度音楽したくて依頼した曲。1曲目に演奏した1st Singleのチェッカーフラッグも梅田作詞なんだよね。ThreeOutの頃の曲はほとんど梅田が書いてるよ。未だにあの頃からの彼の文才に関心してしまう。
ちなみに、救難信号はメンバーが今一番演奏に集中する曲。笑


そして"狼煙"
狼煙シリーズのタイトルはこの曲から名付けた。
「今革命の狼煙を蒼き空へ」
来てくれた人は聞き取れてたらいいけど
こんな歌詞が入ってる。
ここ数年の苦しい世の中で、ボロボロになりながら、それでも剣を振り上げて戦い続けた全ての人のための曲。

そしてTHREEOUTにとっての決意表明として歌った。

"祈りよ届け 幾千の争いは続く 
痛みは癒えぬ  静かな朝 
雨は上がり  錆びついた剣を掲げて 
誓うよ僕ら 今決戦の時"

そんな新曲達も含めて音楽の輪が時間を飛び越えて交わった。


Ryoの加入だって
彼が昔やっていたバンドからの繋がりがあって、SiX-DOGで出会って、そこの店長蟹江さんを通して、今こうしてメンバーとなってくれてTHREEOUTのワンマンを迎えられた。

ちなみにRyoに
「わたしはスリーを昔からしってるのよ?」なんて事を言うと、
「俺の方が昔から知ってんだから!」って普段絶対に怒らない彼が少しプンスカするから気をつけてっ

プンスカ

そんなRyoや初期から俺達を知ってくれてる人が喜んでくれるであろう曲もいくつか披露したよ。


最後は、いただいたアンコールにお応えし
初心に返って
"蜃気楼"でステージの幕を閉じさせてもらった。 


こうして最終章"革命の狼煙""を終え、

2021年5月:再会の狼煙
2021年8月:業火の狼煙
2022年2月:革命の狼煙

狼煙シリーズを完走しました。

改めてシリーズに来てくれた人、エールを送ってくれた人、本当にありがとう。
チケット買ったけど来れなかった人はごめんね。一人一人の思いと、一つ一つの景色を忘れないように旅を続けたし、これからもそんな思い一つ一つのおかげで俺は進んでいける。

いろんな事があっても、心折れそうになっても、全力で駆け抜けてこれたのは、周りで支えてくれる人、そして応援してくれる人達のおかげだ。
紛れもない事実でさ、よくTHREEOUTは復活してパワーアップしてて凄いね!曲が産めて凄いね!
なんて褒めてもらえるんだけど、全部それらのおかげなんだ、根っこにはさ。

勝手に、背負うものもたーーくさん増えた、、

これからも全部抱きしめて駆け抜けていく。

一つ長旅を終えたけどすぐ

4月7日@渋谷MilkyWay
5月6日@大阪心斎橋BEYOND
へLuminous /DYSTOPIAのリリースツアーも決まっる。

また新たな旅がすぐ始まるから、THREEOUT一同 力を合わせて頑張るよ。

2022.02.22は
アポロベイス最後のワンマンだったけど
巣立ちをしたTHREEOUTの新たな始まりの日だ。

この日、空高くへ掲げた狼煙は
THREEOUTの長い長い戦いの決意表明。


長くて不慣れなnoteを最後まで読んでくれて
本当にありがとう。

もう、およそ5600字
こんな、、はずじゃなかった、
今後長いのは絶対書かないから!
ゆるーく、気ままに"続ける"ために始めたんだからね。(自分に言い聞かせてる)

締め方もわからないけど、
あの日を1枚で表すなら
きっとこの写真だ。
ありがとう。

2022.02.22 setlist

all photo by @yusuke_mphoto 

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