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【臨床日記】脚長差が原因なのにどこも見てくれない、、、

先日いらした方は足部外側の痛みでいらっしゃいました。
外側の痛みの原因は、足部の外返しによる衝突です。
明らかに踵骨も内側に倒れ(外反)、外果と踵骨の衝突によってインピンジメントのようになっていました。

今まで、数々の体操法を試してきたそうです。
インソールやテーピング的な靴下も使用されていました。
いろいろ試してもやはり痛みが取れないということで当店ということになったようです。

原因はとてもシンプルで、脚長差が9㎜ありました。
それを足部を潰すことで自ら補正していたのです。
しかし、その結果として痛みが出たというメカニズムです。

補高用インソールで補正してすぐに痛みは取れました。
足のアーチが上がってきたと実感されたていました。
入れた途端にです。

僕からしたら、なぜ今まで関わった専門家の中で脚長差を見る人がいなかったのだろうかと疑問を感じます。
脚長差を確認することは運動療法の評価としては基本であり必須項目なのです。
見ていない人の感覚が分かりません。
家を建てるときに基礎工事しないことがあり得ないくらい、僕にとって脚長差を見ないで運動指導している人はあり得ないのです。

この方はダンスで左荷重が多かったということで、左短下肢でした。
ダンスも本当に左右差を作るという意味で問題です。
ダンスの指導者もこういう事実を理解してほしいですね。

まだまだ、脚長差に関しては啓蒙が必要です、、、。
ちなみに、医療保険では3㎝未満は適応になりません。
保険が使えません。
なので、病院では今回のような9㎜の方は適応外ということで見てくれません。
お金にならないからです。

これが現状です。
足が痛くても原因を見つけてくれない、脚長差を見つけたとしても対応できないのです。
だから僕はそこを救う活動をしています。

まだまだ少ないですが、徐々に脚長差の専門家も増えています。
脚長差で苦しむ方が日本から少なくなる日を夢見て、これからも啓蒙活動を続けます。

よろしければサポートをお願いします。私自身ではまだまだ微力です。当たり前の選択や情報を得ることができていない方々に、予防医学の視点で、知らなかったことで損した方を少しでも減らすよう、有益な情報を発信していきます。皆様の応援を励みに、より精進して行きます。応援ありがとうございます。