右手の法則、左手の原理

皆様こんにちはNAOTOです。今日は日経ビジネスに面白い記事が載っていましたのでご紹介させて頂き、私の感想を書きたいと思います。
日経ビジネスに載っていたのは武田信虎についての下記の記事です。

国を追われた武田信虎 歴史学が教える「右手の法則、左手の原理」:日経ビジネス電子版 (nikkei.com)

歴史好きの人を別にすると、武田信虎はあまりなじみのないマイナーな存在です。歴史を知っている人であれば、息子の晴信(後の武田信玄)に国を追われた暴君のイメージを持たれているかもしれません。しかし史実は戦巧者で家臣領民にも慕われた武将だったようです。しかしながら信虎がクーデターで国を追われたのは事実で、その理由は何かがこの記事の主題となっています。この記事には次のような記述があります。
「歴史学の世界には、「右手の法則、左手の原理」という言葉があります。

 これは、人間が引き起こす物事が進んでいる向き(右手)には、見逃しがちなそこに至る理由、本質が別のところ(左手)にある、ということです。歴史学の教えでは、みんなが右を見ているときには、左(反対側)を見ろとも言います。

 「何事かが決まった」「戦いに勝った」といった、さまざまな事態の表面的な結果を見るだけでは不十分なのです。その原因になっている本当の理由を見いだすことが、歴史を生かすうえでは大切になります。そうして歴史を理解することで、物事の本質をつかむ力を養うこともできるのです。」

経営学には「成功の復習(revenge of success)」という言葉があります。これは過去の成功体験が将来の成功の阻害となることを意味します。時代は常に変化しており、成功パターンが永続的に再現性を持つ訳ではなく、むしろ成功した時ほど「左(反対側)」を見る必要があると思います。ただ上手く行った時に反対側を見ることの難しさも確かにありますので、浮かれた時に苦言を呈せる人物を周りに持つことの重要性もこの記事は説いています。
成功して浮かれている時に耳の痛い苦言を呈してくれる人物を周囲に持つことが、真に成功するための秘訣かもしれません。

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