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少しは日本の未来のことを考えようよ

日経ってどうしてこう意固地なんだろうなぁ。この記事は本日ボクのFacebookのタイムラインに広告として表示された。すでに一年以上前の22年2月の記事。それをいまだに金払って広告に出し続ける意味がわからない。

これが東北の震災の話を風化させないとか、そういう社会的に広く意義のある話なら理解のしようもあるんだけど、企業間の揉め事を片側だけに取材した記事を、こうやって一年以上も金を払って宣伝し続けて何の生産性があるんだろうかねぇ。良い加減しつこ過ぎて見るとイラっとする。

ちなみに、この記事が当時出たこと自体は全く否定しない。あるべき記事だと思う。ただ当然トヨタ側にも同様の取材をするべきじゃないかとも思う。この記事に「なお当事者の一方に取材した記事です」と書けるかどうかを考えれば自分たちでもわかると思う。そういうアンフェアさがイラっとさせるのだ。

ちなみにボクも当時、この件を書こうとしたのだけれど、日鉄側が取材を受けてくれない様子だったので、トヨタ側からだけの取材で書くのは望ましくないと思ってこの件は簡単な事実説明の記事に留め、客観的なファクトとトヨタ側の説明部分を分けて、それ以降はトヨタの言い分である旨をきちんと記事中で断った。

まあ正直、日頃の記事を見ても分かる通り、日経はトヨタが大嫌いだし、トヨタも日経が大嫌い。それは両社の社長レベルの対立だと聞き及んでいる。それはファクトだとボクが保証する。

ただ、ボクが日経ビジネス電子版の原稿に、「日経を筆頭に大手メディアはトヨタが嫌いだ」とか書くと、「どうしてもじゃないのなら、ここは削ってくれないか」とか言ってくる。やるならやるで表へ出てバチバチにやればいいじゃん。ホントのことだもの。そういうジメっとしたやり方なのにしつこいのが嫌。そこが本当に嫌。

ボクの取引先web媒体の中で一番ギャラが高い日経だけど、本当のことを書いて連載枠が無くなるならそれでも仕方ないとボクは思っている。金儲けが目的でやっている仕事じゃないから。そんなこと言っているから貧乏なのかもしれないけど、そこを曲げて金持ちになりたいとは少なくとも今は思っていない。

もちろん大原則として仕事をいただける全ての取引先に深い感謝はあるし、自分が思い上がれば地の底まで落ちるのは、すでに三十代で経験済み。だから謙虚さの重要性は痛いほど理解しているつもり。けれど、取引先への感謝と、媒体の言いなりに記事を書くことは違うし、真実と、読者に誠実でい続けたいことの方がプライオリティは上だから。

まあそれが伝わらない人もいるけれど、そこを理解してくれる読者の支えで、PVが取れているのも事実。そしてそういう読者からの支持に対して、媒体は原稿料を払ってくれているのだ。だから順番として読者への誠実さなしに取引先はない。

そこは間違ってはいけない。多分それが間違っていないと思えるのは、おかげさまで新規媒体からのお誘いはたくさんある。特に経済系に関しては、東洋経済もダイヤモンドもプレジデントもエコノミストも過去にお誘いいただいていて、多分今でもお願いすれば枠をいただけそうに思う。もちろん専門誌媒体も多くの方々からお声がけいただいている。ありがたいことだと思う。きっとこれ読んでまた連絡が来るだろうなぁ。一応過去に提示いただいたギャラの倍なら考えますと言っておこうか(笑)。金儲けじゃないと言った直後にアレだけど、web媒体の原稿料水準があまりにボランティア価格すぎなので。

さて、日経。少なくともトヨタは日経に対して積極的に仕掛ける術はない。トヨタにできるのは、せいぜい記者会見に呼ばない程度。どっちみちリリースも出るし、なんならトヨタイムズで全部収録動画が見られる。制限は限定的だ。対して、この広告でもそうだけれど、日経側がちょっかいを出し続けているわけで、筆者から見える図は「絶対屈しない」と抵抗しているトヨタと、「泣きを入れてくるまで叩いてやる」と思っている日経だ。それを止めない限り未来は変わらない。日本経済の大事な時期に、日経とトヨタが反目し合っている場合なのか。ちょっとは考えた方が良いと思う。

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