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漢字で感じる人間学67(神・宇宙で一番の神秘とは)

古今東西、色んな「神秘」と呼ばれるものがありますが、でも、この宇宙で一番神秘だと思われることがあります。何でしょうか?

それは「今、生きていること」そのものです。

どういうことか? まず、私たちが生きている地球を考えてみます。

まず、この地球に生きていること自体、当たり前の様に誰もが思っていますが、宇宙全体の中でみると、地球という星はかなり特殊な存在です。宇宙全体で元素の量で観てみると、圧倒的に水素やヘリウムという軽い元素が多い中、炭素、窒素、酸素といった重い元素、さらには、鉄や銀や金といったもっと重い元素までいろんな元素でこの地球は溢れています。鉄を利用することで工業が発展し、大きな建築物も建てることができるようになりました。銀や金といった貴金属に価値を見出せるのも、そもそもそういうものが存在していればこそですね。この多様な元素の存在が、地球で生きる私たちの生活を彩り豊かなものとしています。

また、地球を覆う大気も、その厚さは10km程度であり、地球の大きさ(半径6300kmくらい)から比べるとほんの表面を幕が覆っている程度でしかありません。そんな薄い膜の中で私たち生命は生きている。

さらに、地球と太陽の距離も、今よりも近過ぎたら暑すぎるし遠すぎたら寒すぎてしまい、どちらにしても生命が生きることは難しいでしょう。地球と太陽が絶妙な距離で存在しているからこそ私たち生命は快適に暮らすことができます。

また、酸素の濃度は大気中の20%あります。酸素は生命活動に必要なエネルギーを生み出す必須の元素ではありますが、活性酸素が身体によくない作用をもたらすことからも分かるように、酸素は毒としても働き、多ければよいというものではありません。20%という絶妙な値になっているからこそ、地球上の生命が生きていられると言えます。

こうして一つ一つみていくと、この宇宙に地球が存在していることや、そして私たちが今この地球に存在して生命活動をしていることは、当たり前の様に思えますが、全く当たり前のことではなく、神がこの舞台を用意したとしか思えないような、ものすごい奇跡的なバランスの上に私たちは生きていることが分かります。

宇宙に行った宇宙飛行士が、宇宙空間から地球を眺めると、もう圧倒的にその素晴らしさが見えるそうです。

視座を地球上からもっと高くして、宇宙から眺めるくらいで観ること、地球を単なるモノとしてではなく、大いなる生命体として観ること、地球上にいながらにしてこの視座を持つこと、今そういったことがまさに求められているのではないでしょうか。

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