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漢字で感じる人間学66(神ってるパフォーマンス・静寂の力)

神ってるパフォーマンスについて、もう少し書いてみます。

自分の中に「静寂」を持てるかどうか。これもとても重要なポイントになります。

波一つない静かな湖面には周りの景色、風景がすべてきれいに映し出されます。湖に風が吹いてさざ波が立っている状態だと、その分だけ周りの景色が映らなくなってしまいます。

人間の心もこれと一緒。私たちは日々いろんな情報が飛び交っている中を生きています。家庭や職場の中、新聞・テレビなどのマスメディア、YoutubeやFacebookなどのソーシャルメディア、自分の趣味や関心のあること等々。
それらの情報は、テレビやラジオ、携帯電話等、電磁波として私たちの周りを飛び交っていますし、パソコンやテレビも、ディスプレイからの光が情報として私たちの目に入ってきます。光も目に見える周波数帯の電磁波の一つです。もうこの世界は情報だらけ、波だらけです。湖の湖面の喩えで言うと、あちらこちらから強弱いろんな風が吹いて、常に湖面がさざ波だっている状態といえるでしょう。

そんな中で必要になるのが、情報を正確に見極めること。その情報の精度ってどのくらいなのか、またそれは自分にとってどのくらい必要な情報なのか、を判断していくことです。

この時にこの「静寂を作り出す力」がとても重要になります。心の中に静寂があれば、湖面に周りの景色が映し出される様に、周りにある情報が観えてくるようになります。学習をするのも、精度の高い情報に触れた方がその効果は高くなります。

静寂は一見、何も生み出さないかの様に見えますが、実はものすごい力を持っています。

内観といって、静かな自然の中で一人、自分が親にしてもらったことを思い出していくという行があります。これもとてもいいと思います。親は自分の心の原型の様なもので、心の成長に大きな影響を与えるものでもあります。もはや今では不要な子供のころの思いも潜在意識層に入っていることも多いでしょう。それを心にバイアスがかからない静かな状態で見つめなおして、上書き保存していくのはとても有効だと思います。

大自然に触れて、その音を聞いてみるのもいいと思います。これも忘れられがちなことですが、人間も自然の一部です。宇宙にはもともと音はなく、静寂です。そして、自然ももともとはとても静かなものです。人間をつくり出している元素はもともと宇宙の星から発生して、私たちの身体も地球の素材を使いまわして循環させることできています。静寂とは「自然・宇宙とつながる力」でもあります。

この静寂を作り出す力も、練習していくことでどんどん高めることができます。

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