【魔術師のイメージ】

・正位置

男性が何か儀式のようなことを始めています。
彼の表情は、自信に満ちています。
迷いは全く感じられません。
それは、頭上にある無限大のマークも表していることからも判断できます。
右手に持っている小さな棒も、彼の熱意の象徴です。
ただし始まりの段階なので、短いのかもしれません。

テーブルの上には、棒、聖杯、剣、金貨が置かれています。
小アルカナで出てくるスートですが、小アルカナは日常的なことを示します。

何の儀式なのか具体的にはわかりませんが、テーブルの上に置かれているものから、日常的な事に関する内容であろうと思われます。
儀式の目的はここから読み取ることは難しいですが、何らかの始まりであることが考えられます。

周囲にある草花がたくさんあります。
豊かであり、時間をかけて育ったものです。
これは、彼が儀式を行う上で万全な準備を行ったことを象徴しています。
赤い薔薇は情熱を表し、白い百合は純潔を示しています。
彼の意識を草花で描いているのです。

また、彼の服装の色も薔薇と百合と一致しています。
こうすることで、彼の意識をより強調しているものと感じられます。

全く別の視点からの見解です。
私が持っているライダーの箱は、この魔術師です。
箱は本で言えば表紙に当たるとても重要な部分です。
これは、ライダー以外の他のデッキでも当てはまります。
表紙は７８枚の中からたった１枚しか選べないのですから、選ぶには何かそれなりの意味があるはずです。

ライダーは、初心者から使いやすいデッキです。
タロットの入門と言える代表的なデッキなのですが、このことからもタロット占いを始める、覚えるという明確な目的という考えから、魔術師が選ばれたと考えています。

・逆位置
男性は儀式を始めることができません。
準備が十分ではないからです。
自信が持てないということもあるでしょう。
仮に準備が万全でなくても、その状況で儀式を始めるだけの経験もあまりないようです。
儀式を行う目的が明確になっていないことも考えられます。

【魔術師のカードを理解する上で重要なポイント】
・頭上の無限大の記号
・４つのスートが描かれている
・薔薇と百合の花
・右手の杖

代表的な魔術師の意味です。

【正位置】
目的を持った始まり、自信、信念、やる気、機会、具体的な目的

【逆位置】
始められない、進められない、不安、目的がない、自信がない、経験不足、具体性がない