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隠者



【隠者のイメージ】

・正位置

長い杖とランプを持った人がいます。
ひげがほとんど白くなっていることから、老人であることが予想できます。
老人が着ている衣服、周りの景色、そして地面が灰色のような薄暗い色の構成です。

老人であるということは、長い間生きてきた中で様々な知識や経験を得たということになります。
彼は、どのような人生を送ってきたのでしょうか?
ヒントとなるのは、彼の背景です。

足元は起伏がありそうな地形です。
きっと波乱に満ちた彼の人生だったと感じられます。
痛い思いもしてきたことでしょう。
不安定だったということも考えられます。

衣服や背景などが灰色であることは意味があります。
白と黒を混ぜると灰色になるわけですが、白は彼の人生で楽しかったことや嬉しかったことですし、黒は悲しみや苦しみです。
それぞれ女教皇や戦車での白と黒の柱やスフィンクスと同じ解釈です。
ただし女教皇や戦車と違うのは、2つの色が左右に分かれているのではなく、完全に混じっているという点が違います。
白と黒が混じっているということは両者のバランスを取っているのではなく、彼は全てを受け入れているのです。

右手にはランプを持っていますが、その光は星です。
星は希望や目標を暗示しますが、彼がその光で見ているのは一体何でしょうか?
見方は2通り考えられます。

1つは、彼がこれから進むべき道。
もう1つは、これまで歩んできた道のり、軌跡。

皆さんは、どのように感じられたでしょうか。

・逆位置

これまで生きてきた経験や教訓がうまく活かされません。
先のことを見通すことができていないようです。
目先の不安や状況にしか意識が向かっていないということも考えられます。
希望や目標が彼の中に明確ではありません。

【隠者のカードを理解する上で重要なポイント】
・老人が描かれているということ
・老人の服装や背景、及びその色
・老人が手にしているランプ

代表的な隠者の意味です。

【正位置】
経験、内なるアドバイス、自分自身を見つめる、冷静な状態、進むべき方向が見えている、深く考える、いいアイディア

【逆位置】
無謀、安易、向き合わない、落ち着きがない、先行き不透明、あまり考えない

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