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空気が読める人がいる弊害

空気を読む
その場の雰囲気を察すること、暗黙のうちに要求されていることを把握して履行すること、などを意味する表現

Weblio辞書

「人の嫌がることはしない」とか「相手の気持ちを考えて行動する」とか
初等教育で学ぶ日本の素晴らしいところである。

相手が何を求めているのか?
それらを無意識に観察し、些細な行動や言葉から
状況を察し、顔色を伺い、汲み取り、行間を読み、場の雰囲気を読む。
そんな人が優秀とされる。
無意識にそれができる超人もいるが、
訓練(意識)することで、その力は培えると思っている。

と言いつつも
空気を読めるひとがいることによる弊害もある。
気づいてくれる人がいるから、気づかない人や気付けない人もできてしまうのだ。

①ミスや失敗が起こらないのは
両方あるいはどちらかが気がついていたおかげだ。

『気づいて欲しかった』『気づいていると思った』
この考えが作り出したのは空気を読める人だ。

みんなが気が利く人だと勘違いしてしまう
この現象が起こってしまう。
みんながみんな気がつく人ばかりでない。
その人が悪いわけではない。
伝えていない自分にも非があることを認めよう。

相手の気持ちを考えることと同時に
自分の意見や気持ちを言うことの大切さをもっと意識してほしい。
それをせずに『気づいて欲しかった』は、自分のわがままだ。

些細なことに気づける人は
人間関係を築ける人である

②誰かがやってくれるだろう

職場にゴミが一つ落ちていたとする。
・それに気づいて捨てる人
・それに気付けないひと
・それに気づいているが、誰かがやることを知っているから捨てない人

こんなシチュエーションもたびたびあるだろう。

2番目は仕方ない。
気づいていない人にゴミは捨てれない。
教えてあげれば次からやってくれるかもしれない。

3番目の人はどうだろうか?
あなたが3番目の人を見かけた時に、
空気を読んで自分がゴミ捨てるのか?

「このゴミ落ちているの気づいていましたか?」
と伝えてほしい。
多分「気づいていませんでした…」と言うだろう。
空気を読まずに厳しい声をかける必要。
特に自分が上司ならば教育の一環として行うべきだ。


学校の運動場。
グランドに小石があったり、障害物や釘やネジといった金属片が落ちていることもあるだろう。
誰かがそれらを取り除いてくれるおかげで、全力疾走ができる。

なんで小石が落ちてんだ!怪我しただろう!と怒る人もいる。
誰かによって整備されていることが
当たり前に享受されている人たちはその感謝に気付けないのだ。

私は人生を振り返ると、不自由なく生きてこれた。
それは誰かが小石を拾ってくれていたおかげなのだ。
次は自分が小石を拾う番。
みんなが全力疾走できるように

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