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読んだ 『観察の練習』 菅 俊一

あけましておめでとうございます。今年は本をたくさん読みたいなあ、ということで。

ぼくは、エレベーターに乗るとぼんやりとツッコミどころを探す癖があります。ボタンがペタンコで押しにくいな、とか、流れるアナウンス音声がまわりくどいな、とか、降りた後に目的地が右か左かわからなくなるな、とか。職業柄でしょうか。暮らしの中にあるユーザーインターフェースについては、常々気にしてしまいます。

この本では、著者の菅さんが感じた、日常に潜む「違和感」についてを、いっしょに考えながら追体験できます。決して小難しくなく、すっと読める、やさしい手触りの本です。デザインとは「観る」ことから始まる、ということを改めて気づかされました。そして観察は日常をちょっと"おもしろく"するテクニックでもあるんだな、と思いました。いわゆるデザイン本ではないですが「デザインについて」の本として、おすすめです。装丁が素敵ですので、ぜひ本屋さんで手に取ってみてください。


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