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双生する音楽会

#__する音楽会 に行ってきた、ひさしぶりの生オーケストラ。忘れないうちに言語化しておきたい。

いきなりのベートーヴェン7番第4楽章。始まる前の舞台上の奏者の密感にもはや違和感。いきなりクライマックスでテンションMAX。ごりごり演奏するプロ達と広いホールに飛んでいく音を全身で感じて、祝祭性という言葉に納得せざるを得ない。
2階で聴いてて弦の音があんまり飛んでこないと感じたのはホールの音響か。

ハイドンは曲の後半に奏者が1人ずつ去っていく、そういう仕様。当時は違う意味でやっていたようだけど、今やるとまた今っぽさがある。

ガブリエリは金管楽器好きにはたまらん構成。石でできててよく響く大聖堂の感じがよく出てて素敵だった。聴いてるとホールがもっと後ろ側に奥行きがあるような感じがした。

ペルトは初めて聴いた。Twitterでちらっと配信の映像を見かけたが、これは配信を観たい。
映像に今の日本っぽさを感じていた、東京から生まれるある種不毛なエネルギーの産出みたいな。

藤倉大はリモート演奏のための楽曲。遅延を上手く加味した曲になっていた感じ、楽譜を見てみたい。配信の平面的な音と現場の立体的な生音が混ざっておもしろかった。配信で聴くと完全に混ざり合ってたんだろうか。

ストラヴィンスキーも「兵士の物語」は初めて聴いた。小編成だけどそれぞれの技が際立って、今日はベートーヴェンより好きだった。(ストラヴィンスキーのトランペットの使い方かっこいいんだよな〜〜)
それぞれの楽器が孤立しつつも祝祭性を感じようと合奏してるように見えてきた。これは今の状況に引っ張られすぎか。

最後の曲は聴いたことある気がしたけど何だっただろう。小編成での最大限の祝祭性を感じた気がする。
「双生する音楽会」、デジタルツインとその拡張がテーマだったのね。
今年も楽しかった。

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