鈴木隆秀

ハイパーオランダライフクリエイター。放送局のディレクターや報道記者を経て2016年秋に…

鈴木隆秀

ハイパーオランダライフクリエイター。放送局のディレクターや報道記者を経て2016年秋にオランダ移住。個人として静岡茶輸入卸、お茶のワークショップ、番組取材制作、講演活動などしながら、アムステルダム日本語補習授業校校長、ライデン大学人文学部日本学科非常勤講師などを務める。三児の父。

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  • 40歳、テレビ局を辞めオランダへ

    この春、18年間勤めたテレビ局を辞め、夫婦でオランダへの移住を決めました。険しくも楽しい道のりを読みやすくお伝えします。

  • 記者がつづる「ニュースのしくみ」

    テレビの記者がニュースのしくみを惜しみなくお伝えします。読者のメディアリテラシー向上を期待するマガジンです。

最近の記事

はじめての娘、森然ちゃんの名づけ

 父としての私の名づけの信条は、どこかで聞いたことのあるような名前ではなく、自分たちで完全に新しい名前を生み出すことです。常々、わが子は誰が聞いても鈴木家の子どもであるとすぐにわかるような名前にしたいと考えていました。その名前は音、文字、意味、漢字の画数、名字との組み合わせ、全てが重要です。名づけに妥協は一切許されません。その意味で、蘭堂、八諦に続いて三人目となる森然ちゃんの名前を生み出すのはなかなか大変でした。  森然ちゃんの名前は、音を最初に決めました。「もね」がいいと

    • 新しい時代を迎えた、わたしのいま

      オランダに渡ってはや3か月が経ち、2017年を迎えました。2016年は、私にとって大きな変化の年でした。私はすでに40歳ですが、昨年は1年間が10年間に感じられるほど多くの変化がありました。日本からオランダに渡り、新しい生活を始めたという変化が大きいですが精神的な変化も大きいと感じました。こちらに来てから強く心がけるようになったこと、それは「今を楽しんで生きる」ことです。あてのない部屋探しから始まったオランダ生活でしたが、日々のできごとを経験するうちに、たとえ小さな遠回りや足

      • あなたはなぜオランダに?

        きのうアムステルダムで外国人居住者向けのイベントが開催されました。当初は新生活の準備のためにと考えていましたが、世界中の人が集まるので、取材することにしました。質問は「あなたはなぜオランダに?」です。 記事はこちらのサイトからご覧ください。 http://detelescoop.net/nlreport/why/

        • 会社を辞めオランダに移った100の理由

          9月20日に日本を出て、同じ日の夜遅くオランダのデンハーグに着きました。前回のエッセイを投稿してから、すでに1か月以上が経ってしまいましたが、それだけ準備に忙しくしていたということです。いまは、ようやく住む部屋を見つけた、というところです。生活が落ち着くまでには引っ越しや住民登録、起業登記などの作業が山積みで、本格的にオランダでの活動をスタートするまでに、少なくともあと1か月くらいはかかりそうです。 前回、「なぜ日本を離れようと思ったか」を書いたところ、想像以上の反響があり

        はじめての娘、森然ちゃんの名づけ

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        • 40歳、テレビ局を辞めオランダへ
          7本
        • 記者がつづる「ニュースのしくみ」
          1本

        記事

          なぜ「ニュースのしくみ」が必要なのか

          テレビの現場にいた合計18年間を振り返ってみて、今あらためて思うのは、テレビのしくみは意外と知られていないということです。例えば、近年ではテレビと広告がどのような関係にあるか、についてはよく知られるようになり、見る人のリテラシー(読解能力)も高まっていると思います。番組の中で、これは広告費が出ている企画かな?と気づくこともあるのではないでしょうか。 それでは、ニュースはどうでしょう。報道と情報番組の境界があいまいになりどのように区別して見たらいいかわからない、というケースも

          なぜ「ニュースのしくみ」が必要なのか

          なぜ日本を離れようと思ったか

          ここでは「オランダ移住」という前向きな言葉ばかりが先行していきますが、その背景を見つめてみれば、何も前向きで明るい話題ばかりではありません。私がなぜ日本を離れようと思ったか、後ろ向きの理由を知ってもらいたいと思います。海外移住。これまでのキャリアや会社で長く働くことによって受けられるはずの恩恵も手放しました。そこまでして海外に出る理由があるのです。 「せっかく入ったテレビ局、やめるのはもったいない」と何人かに言われましたが、私は記者の仕事がいやになったというわけではありませ

          なぜ日本を離れようと思ったか

          壮行会でいつも聞かれること

          私がオランダへの移住と独立開業を決めてから、壮行会や激励会などの名目でこれまで友人や仲間に開いてもらった食事会や飲み会はきょうまでに98回に上りました。去年2月から9月にかけての飲み会の回数を数えると約50回で、これまでと比べてもやはり明らかに多いのですが焦点は回数ではありません。飲み会とはいえ、みなさんと過ごした時間の質はとても言葉にできないものでいずれにしても、この半年間の会合はどれも本当にありがたく幸せでした。 テレビ局の記者という仕事柄、多くの方と外で食事する機会が

          壮行会でいつも聞かれること

          オランダ移住まで一か月

          暦は処暑を迎え、オランダ移住まで残すところ一か月となりました。9月20日にオランダ入りの予定です。「会社を辞めます」と上司に表明してから半年、これまで移住と独立開業の準備に奔走してきましたが、実際に動いてみると、やることは思ったより多くて、会社員時代より忙しい日々を送っていました。 この「note」や私のウェブサイト「De Telescoop」(detelescoop.net)はすでに開設しましたが、荷物の引っ越しや事業計画を具体化することに時間を注いでいたため、これらのサ

          オランダ移住まで一か月

          移住準備のオランダで見えたもの50本

           「会社を辞めてオランダに移住する!」18年間、テレビ局で、報道記者やディレクターとして勤めてきた私が決意したのは、ことしの立春の翌日のことでした。そもそも、会社を辞めようかと思い始めたのは、今から4年前のことでした。これまで、私は報道記者として毎日さまざまなできごとを取材してはニュースの原稿を書いたり、テレビに顔を出したりしていました。  仕事はとても刺激的でやりがいがあり、それはそれは充実した毎日でした。しかし、東日本大震災から1年が過ぎるころから、報道のあり方や社会の

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