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「エラーで学ぶPython」が日経BP社より書籍化されます

2022年11月1日から12月24日までにnoteで連載したコンテンツが、日経BP社から書籍として発売されます。この書籍の制作に際しては、連載時の課題を取り入れつつ、Python初学者が理解しやすいように全面的に加筆修正を行いました。

本書は、プログラミング初心者向けに「真似る」「変える」「創る」という3つの段階で構成されています。最初はプログラム例を真似て基本的な記述方法やポイントを理解し、次にプログラム例を変えたり修正したりする練習問題で様々なエラー修正を通じて深く学びます。最後には、より複雑なプログラムを読み解きながら、自分で新しいものを創り出す段階があります。

高校の情報科の授業でPythonがよく使われていることから、数学や物理の内容を取り入れた例題もいくつか用意しました。

以前の著書「エラーで学ぶScratch」が発売された際には、SNS上で多くの方から「面白い」「他のプログラミング言語にも期待する」といった声をいただきました。それらの声が励みとなり、今回の書籍が生まれました。Pythonの存在は知っていたものの、実際に触ったことがなかったため、noteに連載するまでにはWeb上の情報を参考にしながら自己学習を始めました。複数のプログラミング言語の経験者として、言語が変わっても同じエラーが発生することや、言語ごとの独自のエラーに対処する難しさに直面しました。

書籍の構成を考える上で、自身の教員経験が非常に役立ちました。授業を行う際には、1時間ごとの内容だけでなく、単元全体を通してどのような学習内容をどの順序で提示するかを考えます。この書籍の構成も似たようなアプローチで作り上げました。簡単な例題から難しい練習問題へと進み、A課題から始めるかB課題から始めるかなど、学習者が乗り越えやすいギャップを意識しています。適度なつまづきこそが学習者の理解を深めるのであり、プログラムが思い通りに動かないエラーこそがそのつまづきのきっかけであると考えます。

この書籍が、プログラミングを学ぶ人々の手助けとなれば、とてもうれしいです。

前著については以下をどうぞ!

#Python #プログラミング #エラー #高等学校 #情報

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