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コロナ禍で滅入った気分が、無事に復活したお話

新型コロナウィルスの流行が始まったのが、2019年の年末ごろのこと。あれから丸2年が経った2021年の年末には新たにオミクロン株が大流行するなど、まだまだ終息の気配はありません。

ほぼ自宅で作業できる自営業者(フリーランスのライターです)であり、ワクチンも2回摂取し、親しい友人たちとも会うことを控え、人の多い都市部への外出も避けてきた私のような人間は、感染リスクは限りなく低いと思っています。

そういった不安は少ないにしても、取材仕事にも多大な差し障りが出てきましたし、収入だってかなり減りました。ライフワークのようなものである個人ブログでさえ、なかなか取材にも行けません。

現在の状況だと、「好きな場所やお店を多くの人に紹介することが、本当にいま正しいことなのか?」と考えざるを得ません。良かれと思ってやってきたことが、その真逆となってしまうのではないか……など、いろいろと思うところもあったりして、どうしても腰が引けてしまいます。

「2022年にもなれば、コロナ禍などすべて片付いていて、以前のような日常生活が戻っているはずだ」などと薄っすらと想像していたんですけどね、まだまだ潜伏生活は続きそうです。



もともと不安定な自営業者ライフを何十年も続けてきた身としては、「まぁ、こんな時期もあるよ」と、比較的じたばたもせず、ヒマな日常生活を楽しみさえしてきたのですが、さすがに精神的にきつい時もありました。

「このまま食っていけなくなったらどうしよう……」
考えたくなくても、自然とそんな思いが頭をよぎったりします。

とはいえ、これはコロナ禍に限ったことではありません。
ベテラン自営業者たるもの、いつ何時、ぱたっと食えなくなるかわかったものではありませんから、その時への心の準備は日頃からしています。「近所のスーパーで魚でも捌かせてもらおうかな」「車の知識はからっきしだからガソリンスタンドのバイトは無理だな」とか。

そんな不安は抱えつつも、基本的には楽天家のため病むこともなく、のらいくらりとフリーランスとして生き延びてきたのですが、2021年12月末ごろから翌年1月中旬くらいまで、我ながらちょっとやばい感じでした。

とにかく、やる気が起きないんです。

最低限の仕事をこなしてはいましたが、それ以外はゲームをしたり、どうでもいい動画を見たり、長い時間ずっとお酒を飲み続けたり、正月ボケがずっと続いたような感じでした。

こうした症状が出てしまった要因として、いくつか思い当たるふしがあります。

●要因その1 - 起床時間が遅くなったこと


自宅作業するライターなので、ある程度は自分自身のスケジュールの自由がききます。締切さえ守れば作業する時間帯などは不問ですから、朝5時に起きて作業しようが、昼まで寝ていて夕方から作業しようが、どちらでも構いません。
そんな状態のままお正月休みに突入してしまったため、とにかく遅寝遅起きの連続です。昼過ぎにようやく起き出しても、日が落ちてしばらくしたらお酒を飲み始めたりするので、一日の稼働時間が短いこと短いこと。我ながらひどいものでした。

●要因その2 - 外へ出ないこと


起床時間が遅かったことにも関係しますが、この頃は例年より冷え込みが厳しく、家にこもりがちです。
これまでは夜でも営業しているイオンモールへ出かけていって、少しは歩いたり気晴らしもできたりしていたのですが、コロナ禍で人が集まる場所にも行きづらいため、巣ごもりに拍車が掛かってしまいます。だいぶ悪影響がありました。

●要因その3 - 運動量が減ったこと


ジョギングを趣味としていて、12月には奈良マラソンも完走しているような人間ですので、毎月150kmくらいは走っています。しかし、やはり冬になると走行距離は減りがちです。マラソン大会が終わった直後となると、練習のモチベーションも上がらず、わざわざ寒い中を走るのもしんどく感じがちです。

これらが精神的に本当に良くなかったですね。コロナ禍でただでさえ弱っているところに、さらに鬱々としてしまう要因になっていました。

例年、公表などしていませんが、一応は年始になると「今年の目標」などを書き出したりしてきました。しかし、これだけ先が見えない状態だと、少し先のことすら絵空事に感じてしまい、それすらも止めてしまいました。我ながらこれも良くない症状だったと思います。



こんな文章を長々書いているくらいですから、とりあえずすでに精神的に立ち直っています。気が滅入る要因となっていた物事を洗い出して、一気に対処してみました。

●対処法その1 - 早起きした


私の生活習慣の乱れの根本原因から正すため、無理やり早起き生活に切り替えました。最初はなかなかつらいのですが、この切り替えはこれまで何度も経験しているだけに、それほど難しいことではありません。
「時間に余裕ができて一日を長く使える」「日光を浴びられる」「お酒の飲みすぎを防げる」など、早起き生活のメリットは数え切れないほどあります。そんなことは重々承知しているのに、たまに悪いサイクルに陥ってしまって気分的に荒んでしまいます。
学生さんや在宅勤務の方など、時間にいくらか自由が効くようになると、どしても生活リズムが狂いやすくなります。自戒の念もこめて、まずは早起きを心がけたいですね。

●対処法その2 - 部屋を片付けた


私たち夫婦はともに整理整頓は得意なタイプで、普段から家の中が散らかっているようなことはありません。しかし、今回は実家から持ち帰った古いレコードやカセットテープの整理がつかず、ずっと床に置きっぱなしになっていました。普段なら考えられない……とまでは言いませんが、精神状態がいい時であればすぐに片付けていたでしょう。
早起き生活に戻って生まれた時間を使って、楽しみながら粛々と片付けを進めました。身の回りを整える作業は、精神的な安定をもたらしてくれますね。

●対処法その3 - 文章を書くようにした


テキストを書くのが仕事な私ですから、通常営業時であれば常にキーボードを叩いています。同時に、仕事以外の個人的な文章もたくさん綴っていたりして、それが気分転換にもなっていました。
しかし、気分が沈んでいるときは、普通の文章を打つことさえ億劫になっていました。
この文章も単なる自分用であって、何かのはけ口に過ぎません。こんな文章が書けるようになったというだけでも、どん底状態は脱したということでしょう。

●対処法その4 - 運動をするようにした


体を動かすことは、精神の安定に直結します。私はもともと運動習慣がある人間なので例外的かもしれませんが、「運動量の減少=生活の乱れ」と言い切れるほど影響があります。気が滅入ってきたら、とにかく近所をお散歩したりするといいですね。お散歩が習慣化できればモアベターです。

私はもともと鬱々とすることも少ないタイプですし、こんな自己解決ができている時点で「病んでいる」というほどではなかったのは明らかです。そんな人間でも、コロナ禍が長引き、ずっと先行き不透明が続くことで気が滅入ってしまっています。

しんどい時は無理して立ち直ろうとしたりせず、のんびりとご自愛しまくるに限ります。晴れた日にお散歩に出かけて、美味しいごはんでも食べてリフレッシュしましょう!

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