【メソッド部門】 スポーツチュータリングについて
奈良クラブでは9月より「スポーツチュータリング」というプロセスを開始しました。チュータリングとは本来、家庭教師や個人教師といった意味がありますが、奈良クラブでは、クラブの指導者が選手のオフザピッチの側面をサポートし、教育していくという意味合いで使われています。また選手が抱えているかもしれない問題をいち早く察知し、選手の問題解決を助けます。
このプロセスでは主に2つの目的をもって行っています。
【二つの目的】
① サッカーから離れたオフザピッチでの選手の状況を把握するため。自宅、学校、友達関係での問題がないかなど。これにより起こりうる問題を察知することができ、早急な対応が可能になります。
② 価値観や健康で正しい生活習慣を教える。
この2つの目的を達成するために、主に2つのアクティビティを行っています。
【実施している二つのアクティビティ】
① エコノブックというエコノメソッドで使われている教科書を用いて全体ミーティングを行い、選手が人として持つべき価値観や正しい生活習慣を学びます。プロの監督や選手の言葉を用いて、意見を出し合いミーティングを進めます。また同時にオフザピッチの状況把握も行える内容になっています。
② 選手との定期的な個人面談。選手の友人関係や学校生活、自宅での過ごし方で困っていることはないかなど、じっくり選手と話し合います。
【実施後の感想】
やはり普段の練習や試合だけでは、選手とのコミュニケーションの時間が十分に取れていないということを実感しました。クラブチームである私たちは、選手たちの学校生活を直接的に知ることができないため、しっかりと選手個人と向き合う時間を作ることが非常に大事です。中には睡眠や食事に問題を抱えている選手もおり、個人面談を実施していなければ事実を知ることは不可能だったでしょう。選手たちがよりサッカーに集中できるよう、選手のトラブルを未然に防ぐことを目標として続けていきます。