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『昼食噺』

私が高校生の時のこと、昼食は各自弁当で足りなかったら購買に行くことがあるわけだが、購買が狭いわけで自分で選ぶではなく「これが欲しい。」と言ったものを取ってもらって買えるシステムでした。
 基本的に2層式の弁当で済ませても足りなかったら購買に行き、少ないお小遣いで2本で150円ねじりドーナツを買っては食べていた。街の中にある小さいパン屋で1番人気あったピザパンは先輩やらクラスの中で不良みたいなやつが良く買っていて、私がたまたま買えたとしても寄こさないと肩を強く押して後ろから倒れるように脅されていた。
 ある日母親にもう少し弁当の量を増やしてほしいと頼んだことがある、これはうざ絡みされるくらいなら購買を行かないようにする作戦として考えていた。そのような無茶ぶりに対して嫌な顔をしなかった母に感謝していた、母から渡された弁当は2層式ではなく平たい1つの弁当に変わっていて、昼休みにて開くと保存用のタッパに御飯の上におかずがドンと乗っていたわけで私は驚いたが何ごともないように食べていたが、周りは二度見していた。何が乗ってるかいわれると昨日の夕食の余りだったり、たまに安売りになってたものを入れてた。野菜がほぼない弁当に異論なんてなくお腹満たせれば良かった。特に豚バラ肉とキャベツをめんつゆで炒めた回鍋肉なれなかったナニモノかの魅力はなんだかわからないが未だに好き。
 購買に寄ってもコンビニで飲み物が買えなかった朝に買うのだが、紙パックジュースが大半で500ミリリットルは昼休みのうちに飲めるが、1リットルはかなり覚悟が必要で移動教室にて他のクラス行って倒して軽い事件みたいなこと起こした人もいる。そして、不良達がピザパンの他に買ってたものといえば屋台のようなプラ容器に入れた焼きそばや焼きうどん。これに関して学年集会が発生したことがありました、何が起きたかというと「焼きそばや焼きうどんに入ってる野菜を残してそのまま燃えるゴミに捨てた奴がいて悪臭がする。」とのこと。今思えば野菜があっての焼きそばなんだけど、アヤツら野菜を全く食べようとしてなかったような。なんて思いつつ、私の弁当も野菜のカラーがなかった。まあ、3食総合的に野菜食べればマシかと思って朝と夕にそこそこ食べていた。今母校のある町はコンビニ3種類あるから今の学生は嬉しいんじゃない?私の時はそこそこ遠いとこにしかコンビニなかったから。

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