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『老若が笑えるすごさ』

あまりこういうコラムみたいなものって、時事ネタを書くことは私的に難しい。文章能力がないというわけではなくただ個人の感想を書いたとて「お前は何を知っているんだ。」という扱いになるが書きたかったから今回は珍しく時事ネタを書いてみる。

 私が生まれるもっと前から彼は在籍しており、落語の用語における与太郎(馬鹿)キャラを演じていた。そんな彼が昨日(8月27日)来年の3月をもって笑点を卒業するとのこと。驚きがないといえば嘘にはなる。かといって仕方ないというのも違うわけでなんと表現すればいいか迷う。ただお疲れ様でしたの一言だろうか。

 彼に対して何か思い出あるのかと記憶の探しものをしてみると座布団10枚達成が多かった気がした。これはうろ覚えなので後からしっかりと調べる。あと自身が存命のうちに芸名を息子に継いだこと、でも1番記憶にあるの「イヤンバカン」て曲でしょう。あれはエロい歌ではなくただの笑える曲と印象が強いわけで歌ってる間に座布団運びの彼が突き飛ばすか、司会が強制終了ぐらいでしか知らない。そう考えてみると頭の使った答えにて知恵熱のような錯覚をすぐに単純なようで誰でもわかる笑いを彼は持っていたかもしれない。

 笑点卒業したからおしまいではない、本業は落語家なわけで寄席に行けば彼の落語を見れる。「彦六伝」という演目は彼の師匠、林家彦六師匠の逸話を語ったもので色々な逸話の中で餅の話が好きでして、当たり前なことなのになぜか面白い。ああこれが笑いってやつか。となった。

 落語に関して正直都内にも住んでないし、都会にも住んでない私からしたらテレビで見るものと思っていた。それで年に数回来られる落語家を余裕ある時に見るという感覚だった。そういうのもあって、こんなに面白い話も知らないんだと謎のマウントされることも心のどこかに感じていたかもしれない。しかし彼の演目である「彦六伝」というものは難しい知識なく聴ける。それは古典落語のような世界観のように思われるが実際は日常にあるひとコマを切り抜いて見せてもらってると思ってる。かなり言い過ぎた表現だけど、笑わせようと馬鹿なことしてるわけでもなく、日常における違和感を笑いに変えることができることを彼から知れた。

 最後に知識もユーモアも少ない私が卒業決意した彼に対して偉そうにならないようにもう一度書きます。長い間大喜利での笑いをありがとうございました。

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