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ましかく中判で撮る、まんまる円周魚眼レンズ/Diana F+ / 20mm Fisheye

前回のホルガと同様、中判フィルム使用のトイカメラ。レンズ交換が可能で、複数の交換レンズがラインナップされたカメラ。


Diana F+ と 円周魚眼レンズである20mm Fisheye、外付けファインダーを組み合わせて撮ってみた。


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カメラ購入後すぐに円周魚眼レンズに替えてしまったので、元々付いていた標準のレンズは使ったことがなく、どんな写りか知らない。おそらく先日使用したホルガと似たり寄ったりでしょうね。

操作感はホルガよりはカチッと感があり、フィルムの巻き太りもなく好印象。


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レンズや写りの善し悪しはともかく、魚眼レンズ用の外付けファインダーの球形状がたまらなく魅力的。

玄関用のドアスコープの様な見え具合ではあるけれど、新鮮な視覚を楽しめて、もしかしたらとても素敵な写真が撮れるのではないか、という錯覚を与えてくれる。

これは優れた光学ファインダーの定義であり、それを十分満たしていると思う。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

ただ、いざ撮影に出かけると、実際に何をどう切り取るべきなのかよくわからないんだな。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

「何を撮るべきなのかわからない」
なんて発してしまう者が、自分のことを写真好きであると自称してよいものだろうか。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

ともあれ、まずはフェンスに付いていた洗濯ばさみを一時的に借りて、カラーチャートを写し込む。フィルムカメラを使う際の儀式みたいなもの。

フィルム好きを自称しよう。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

何を写したいのかわからなくても、何をすべきかは、なんとなく習慣化され、自動化されているため、機械的に身体が動く。

フィルム装填、チャージ、露光、巻き上げ。

人生と同じ。ただ習慣の形成と、積み重ねと、瓦解の繰り返し。

そこに巻き戻しは存在しない。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

自動化がなされれば、効率的に消失点へ一直線。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

乗り物の愉悦。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

高高度視点の愉悦。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

鳥瞰の希求。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

放物線の頂点。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

空腹の頂点。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

逆光の頂点。


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Diana F+ / 20mm Fisheye(等倍)

終点。


もともと歴史的に、円周魚眼レンズは星像や天球の計測を目的の一つとして開発されたという経緯があります。

魚眼レンズは高価な割に使用頻度が低く、でもたまに無性に使いたくなる。

ぼくの場合、画角と歪みの新鮮さを味わう目的であり、画質もたいして必要じゃなかったりするので、この円周魚眼レンズのチョイスは最適解かもしれない。

使い方のコツとして、一応ピントリングがついてるけど、真ん中の人間マークに合わせておけば問題なし。目測でも被写界深度は深く、絞り込んだところで画質向上するとは思えない。

だから、魚眼レンズはトイカメラと相性がいい。

見つけたら即買いがお勧め。