ポートレイトで表現する陰と陽
先日、女優の卵さんの宣材写真を撮影させていただきました。
「19歳の、現時点での遺影みたいに撮れるといいな」と言ってくださり、
確かに二十歳になるとみんな成人式でお着物で美しく着飾って写真を撮るけど、10代の少女から大人の女性になる踊り場にいる「いま」を、ありのままの姿で残しておくのは、とても素敵なことだなって思いました。
※私がやってるナムフォトでは、すべてのポートレイトはいずれ遺影になるから、遺影としての利用が目的ではなくても、輝く今の命を遺影のように撮影しましょうという趣旨で、「Yei!」というサービスをやっています。
10代の命に向き合わせていただけることに感謝しながら、大切に撮影させていただきました。
※お写真は、またの機会に紹介できるといいな。
「何を着て撮影するか?」
事前の打ち合わせで、あれこれと相談をしたのですが、事務所からは、
「できたら白っぽい服と、黒っぽい服の2種類。さらに、スカートスタイルとパンツスタイルの2種類」
とのオーダーがあったということで。
「なるほどー。」
と感じました。
人には、色々な魅力があり。服は、その魅力を引き出すのを助けてくれます。
白い服を着れば、清潔感あふれる爽やかで明るく、柔らかい印象が生まれるし、
黒い服を着れば、ちょっとセクシーだったり、強い印象や、アンニュイだったり、影の部分や大人な魅力を表現することができる。
スカートスタイルでは、女性らしいフェミニンな印象が残るし、
パンツスタイルでは、元気で活動的な印象になる。(単純に、体の形を知ってもらうこともできる)
色々な役を演じる「女優」さんにとって、
「色々な顔がありますよ」と、ポートフォリオに載せるのはとても大切なことだと思いました。
色々な表情を持ってる人は、素敵ですし!
ということで、「彼女が持ってる二面性だったり、多様な表情をひきだせるように!」ということを心に決めて、撮影にのぞみました。
・・・ん?これって、一般の人が、自分のポートレイトを撮影するときにも、すごく参考になる視点かもしれないなぁと思いました。
真っ白や真っ黒である必要はない。
もちろん、真っ白や真っ黒でもよい。(かなりイメージが強くなるけど)
「色」で考えるのもいいし、素材感も含めて洋服の持っている「トーン」が自分らしいといいです。
どれくらい、カジュアルとドレスを混ぜるか。
どれくらい、フェミニンとマニッシュを混ぜるか。
どれくらい、クラシックとモードを混ぜるか。
どれくらい、身体のラインを見せるか。
どれくらい、肌を見せるか。 ・・・etc
写真は、人生の、限りなく0に近い「点」を切り取って、それを「自分の代表」として扱うから、服は、まじで考えたほうがいいっす。
・・・私が今プロフィール画像に使ってる写真は、去年の9月に撮影してもらったものですが、最初上着を着てたんだけど、日差しが暑い日で、汗が止まらず、タンクトップになってしまいまして。。
冬にこれ見ると、ちょっと寒々しいから、次は長袖で撮りたいと思う次第でございます。。。
「肌がどれだけ見えてるか」「服の素材」も重要だから、みなさん気をつけてね。
※厚手ニットや、タートルネックも、注意が必要かなって思います。
タートルネックキャラの人や、首が長い方にはお勧めします。
笑顔とか、誠実そうとか、セクシー系とか、アンニュイな表情とか、
その辺の引き出しは、もちろんカメラマンの私に任せてね。
なーんて。
ファインダーから、人の揺れ動く感情や、タマシイ的なものに近づけるのは、本当に楽しいです◎
ありがとうございます。
*Info
10/5 13時〜
ポートレイト、私らしさをテーマにした写真ワークショップを開催します✨
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