未受精卵凍結について

「卵子凍結保存」の方法には2通りあります。
卵子のみ凍結する「未受精卵凍結」と、精子と授精させてから凍結する「授精卵凍結」です。 
ここでは「未受精卵凍結」のお話です。

ここでは「重要なこと」としてお伝えしておきたい事のみをまとめてあります。


卵子凍結についての対象年齢・方法・費用など詳しい情報については、
様々な不妊クリニックのホームページなどでも情報提供を行っているようなので、 そちらもご参考になさってください。


<参考データ1.>

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≪未受精卵凍結≫


まず、「未受精卵」と「授精卵」では、その後の妊娠率が異なります。 
授精卵に比べ「未受精卵」では妊娠率が低下するというデータがあります。

そして “1 個の卵子を採卵して凍結保存したら安心”ではないと言われています。

理由は、最終的な将来の妊娠まで考えると、以下の【図】のいくつかのステップを経なければならず、
その Step を経るそれぞれの過程③④⑤⑥⑦で、それぞれ『妊娠率』が低下していくため、
実際には、卵子凍結保存をするなら『10 個程度は必要である』と考えられているからです。


<参考データ 2.>
凍結融後の卵子の生存率は 90~97%、受精率は 71~79%、着床率 17~41%、
胚移植あたりの臨床妊娠率 36~61%、融解卵子あたりの臨床妊娠率は 4.5~12%でした。 (Fertility Steril 2013; 99: 37-43)
よって費用面を検討する際も、10 個採卵する、10 個凍結する、
保管し続ける・・・、 このような試算を念頭にプランニングが必要です。

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「未受精卵凍結」は、このようなことを理解されたうえで、
 ご自身のライフプランの一つとして、ご検討&ご活用なさることが大切です。

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