【緊急】Thrill me 観劇記録

こんばんは。なーりーです。
つい先程観終えた、ミュージカル、Thrill meの衝撃が凄すぎて取り急ぎ記録を残します。
この先ネタバレになってしまう部分があるかもしれません。これから観劇される方は、ぜひ予習厳禁で観るべきなので、ご注意ください!!
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4月7日 18:00開演
東京芸術劇場シアターウエスト
松岡×山崎ペア
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まず言えることは、怖すぎる!!色々と!!
「私」と「彼」の契約の真意とは何だったのか?
抽象的な作品のようでいて、キャラクターがとにかく迫ってくるというか。。。
2つの人間の狂気の形を見てしまった。

私なりのキャラクターの解釈をすると、「彼」はとにかく承認欲求があるカリスマのようだった。でも一体誰に承認されようとしていたのだろう。。。とにかく弟を恨んでいたし、父親に認めて欲しかったのか?違うな。。。自分のため?自分のことを、他の人間と違うと自身に認めさせるために「私」をあやつってるつもりだった。愛は無かったと勝手に自分は思ってます。
そうとう「拗らせている」人間で、狂気。
山崎さんの、常に顎をあげてツンとした神経質そうな感じがとても印象的。背筋が伸びていて、自身に満ちている人間だとすごくよくわかった。それだけに最後に崩壊する様が、表面を剥がされた人間に見えた。非常に危険なバランスの上に立っていた性格だったんだな。。。と感じた。
対して「私」は純粋。絶対に「彼」のこと愛してた。純粋な愛で「彼」に従っていた。全てわざとやっていたことなのに、微塵も悪意を感じられなかったのが怖すぎた。こちらもまた狂気。本当に怖かったのは「私」です。「彼」と違って剥がしても剥がしても「彼」を愛している部分しか見えない。。。
松岡さんの、少し肩に力が入っていかにも自信の無さそうな、気の弱そうな少年みたいな顔が目に焼き付いてる。純粋過ぎる目から悪意がちっとも感じられなくて、終盤までは哀れにすら思ってたのに。。。真相が明かされてもなお悪意とは程遠い表情が怖かった。
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登場するのは「私」と「彼」の2人、そして一台のピアノのみ。100分間ノンストップで駆け抜けます。
極限までシンプルな舞台で2人の表情がとても良く見え、また想像を掻き立てます。舞台に変化をつけ、切り替える役割を担う照明もまた印象的です。
また、曲に関しては、ショー的な音楽ではなく、心の揺れと叫びがそのまま音楽になっています。あまりに自然な音楽なので、言葉にそのまま溶け込んでいくようです。
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観ながらたびたび感じたのは、見てはいけないものを見ているような気分です。
没入というよりは、観客はただの傍観者だったと思います。参加できない世界です。
衝撃的な作品と出会ってしまった。。。
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興奮冷めやらぬままに書いたのでかなりの乱文ですが、お許しください。
おやすみなさい!

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