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空気 EP .LOG

1.はじめに

どうも中身です。理科ともいいます。2022/5/6 20:00 にOMOIDE LABELから『空気 EP』がリリースされました。リバーブの深くかかったハウス、テクノ、ドラムンベースなどが4曲入ったEPです。トータル25分ほどで聞けます。OMOIDE LABELからのリリースは、今回で2枚目です。前作の『寄り道 EP』と比較するとメロディは控えめに、グルーヴやサウンドに重きを置いて、曲的にはクラブミュージックに接近した形になりました。この記事には『空気 EP』に関する文章が記しましたが、音楽的な解説記事という訳ではなく、製作時の日記みたいなニュアンスで、軽く読める記事になればいい思い記しました。ですので特にEPを聞いていなくとも、なんとなく、へぇ~という気持ちで読んでいただけると嬉しいです。ついでにEPの方も聞いていただけるとわたしは喜びます。

前作

2.制作環境について

 今回からモニタースピーカーを使い始めました。DAWを触り出して大体6年経っているのですが、初めてスピーカーで音作りをしました。前作まではノートパソコンにヘッドホンをつないで曲を作っていました。実家から近所の鉄筋コンクリートのマンションに引っ越しましたので、モニタースピーカーを買おうという気持ちになりました。木造だと出せない音量を鉄筋コンクリートだと出せるので、いいな~と思っていました。音作りは何と言いますか、広がりを感じられるものになったかと思います。環境の変化の賜物って感じがしますね。

<購入したモニタースピーカー>

音に関しては自分の中に比較基準がないので、詳しく書けないのですが特に
デフォルトでリングモジュレーターのかかったかのような変な音がするという事はなく、スピーカーから音楽が流れているという感じで聞けると思います。吸音材がセットでついてきまして、これを左右のスピーカの下に敷く事でインシュレーターの機能を果たし、ナチュナルな音を再生することができるそうです。詳しくは全然わかりませんが、いくつかのオーディオ専門サイトを見ると、スピーカーの下にインシュレーターなるものを配置する事はセオリーな感じがしまして、そのインシュレーターを別途購入する必要はなく
スピーカーと一緒についてくるのは、お買い得だなと思いました。Amazonレビューの民度が全体的にいい感じだったのも購入の決め手です。

<スピーカーの配置について>

一番、都合のいい条件が記されていた図

スピーカーについての配置についての説明書も一緒に添付されていまして、そこにはスピーカーは背後、左右の壁から1.5m離してリスニング時に正三角形の形になるように配置するのが良い、記載されていましたが、まぁそんな1.5mも離すの、賃貸では無理じゃんと思いましたので、何か都合のいい説明図がインターネットに落ちていないかなと思い調べた所、上の画像が見つかりました。画像では30cmとなっているので、まだやさしいですね。40cmほど離して配置しました。正三角形については…まぁ…その…という感じですね。

3.楽曲について

 まず最初に全体的な曲についての説明を記します。とにかくこの時期はスーパーカーをめちゃくちゃよく聞いていて、特にハイビジョンをループしていまして、何かこういう感じにロックバンドが作った質のいいテクノみたいな作品が作れたらすごく嬉しいなと思っていました。

ストロボライツは神


ピンポンのサントラも良い


製作方法は
1. 4小節、8小節内でリフやメロディを考える
2.コード進行を決めて、ベースを打ち込む
3.合いそうなビートをサウンドライブラリーやサンプラーからみつけて
組み合わせる
4.いろいろといい感じに編集する

という感じで作りました。あとはリバーブを深くしてエレクトロニカやアンビエント感がだせたらいいなと思って、いろいろ処理していきました。以下に各楽曲について少しだけ詳しく記しました。

1.システム

一番、作るのに苦労した曲だと思います。最初に形になったのですが、そこから気にくわない部分を取り除いていくのに一番、時間がかかりました。まず最初に曲を作るときに、形にならなくてもいいからとりあえず打ち込む、みたいなフェイズがありまして、インターネットとか教則本にあるフレーズや手癖とかサンプル音源を、打ち込んでDJミックスみたいに繋げていくという事をやりました。その中から、何かここの展開いいな…と思う部分を抽出して、増幅させて曲にしていくという方法でこの曲が出来上がりました。
ベースはずっとC音固定で、コードは分母Cに固定して何かいい感じに進行すればいいと思いCubaseのコードトラックでコードを生成して、わちゃわちゃしていたのですが、コードにぶつかった音が入ってるのに気がつかずに、
何か曲キモイな、きっとミックスとマスリングが下手なんだろうな、と思ってかなりの時間を溶かしました。途中で、あっこれコードに変な音が入ってる、、、と気がついて解決しました。あれですね。ミックスとかマスタリングに時間をかけても曲がしっくりこない場合は、曲そのもの調性を疑った方がいいという感じですね。

後半は曲の展開が変わってアンビエントハウスみたいになっていくのですが、ここは効果音ラボというフリーのBGMやSEをダウンロードできるサイトから、異空間とか死後の世界という名前のつけられた環境音を落として、曲に組み込んで作りました。

2 .風

 最初の曲システムの方で、作品の音作りや方向性が決まったので後の曲はそんなに時間がかからずにできていきました。この曲はKORGのポリシックスのVSTで自分がめちゃくちゃ気に入っているシークエンスのプリセットがありまして、それを1分音符で打ち込んで、何かいい感じのシークエンスが生成されるようにカットオフとかレゾナンスを弄って、できたシークエンスを展開に飽きがこないように組み合わせて、テクノのビートをつけてこの曲はできていきました。けっこう好きです。

3 . 水中

 これはドイツのロブハプンというメーカーから出されているGo2というソフトシンセの中にパーカッシブシークエンスみたいなシークエンスを、できるだけリズムパターンはそのままに不安定な感じにフィルターをかけて初期
エイフェックスツインとかケンイシイみたいな音になったパターンをテクノ的に展開していってできた曲ですね。弟に聞かせたら、ケンイシイが別名義のフレアで出してそうなトラック、と感想がきたので、嬉しかったですね。


これも聞こう

4 . 空気

 この曲すごい好きなんですよ。自分で書くと恥ずかしいんですけど、かなり上手くできたと思います。基本的にドラムンベースなんですけど、何というかロック感も出ていると思います。基本的なロックのコード進行に、手癖のリフのせて、ドラムンのリズムを乗せただけなんですけど、それがいんですよ。サビの展開でベースはそのままで、分数コードでコード進行を変化させてメロディを展開する、みたいな事をしているんですが、曲そのものの響きがね、かなり良くなりましたね(個人の感想です)展開もかなり気に入ってて、何か遥か上空から降下していって雲を眺めながら地に落ちて砕け散るという感じをイメージしますね。この曲を聴いていると(個人の感想です)とにかく気に入っていますね~。

4.おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございました。はじめの方に日記みたいなニュアンスで記したとありますが、本当にこれ日記みたいなニュアンスか~?と書いている途中で思いました。でも、そんな堅苦しい文章にはならなかったと思います。まぁあれです。作品をリリースしたらそれとセットに解説文らしき記事も投稿するという事をやっていましたが、今回は途中で文を中断して今の今まで、放置してしまっていましたね、、結構こころ残りだったので年末の最後の最後に投稿したという感じになります。この製作中はTelematic Visionsさんのオンライン企画のBlue springをみてヤバい….とか思ったりブックオフでけっこうやばいアルバムをディグして喜んでいたり(いつもやっている)といろいろと思い出がありましたね。最後にOMOIDE LABEL代表 YZOXさん『空気 EP』をリリースして下さりありがとうございました。本当に感謝しています。

5 おまけ

今回は無理。(ギリギリ年末に合わせたため)







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