デザイナーが仕事に求めることは何なのか。

デザイナーの採用に困っている話を本当によく聞きます。

わたし自身も12年グラフィックやWEBのデザイナーを経験する中で、今が一番デザイナーの転職売り手市場かもしれないと、なんとなくそんな空気を感じます。


ではそんなこの時代に、デザイナーが仕事に求めることというのが、より複雑化しているのかと考えるとそうでもなくて、

やっぱり仕事が面白くて好きかどうかがすべてなのでは、と思います。(個人の見解です)


もちろん、ブラックでない(徹夜や休日出勤が少ない)とか、給与や福利厚生とか、快適な就労環境(快適なオフィスやマシン)というのは、大事なんですよ。あったらとっても有り難いです。


ただ、徹夜や休日出勤がなくて、オフィスが超おしゃれだけど、仕事がすごく暇とか、つまらなかったら… というのを想像してみると、考えるだけで気が滅入ってきます。笑


面白い、というのは、個々によって感じる面白さが異なるのでそこは要素分解が必要ですが、

サービスの立ち上げやローンチに関わるのが好きな私のようなデザイナーが居たり、

10を100にするようなコツコツとした取り組みにやりがいを感じるデザイナーも居ますし、

普通の人が見たらウッ…と息詰まりそうな細かいマニュアルを詰めるような仕事が好きなデザイナーも居ます。

いろんな嗜好があるんですよね。

誤解されがちですが、皆がみんな超アイディアマンで、新しい広告企画や斬新で新しいものをどんどん作るのが超好き!って人ばかりでは無いんですよ。


身の回りでデザインの仕事を続けている友人や知人を見てみると、

会社員・起業に関わらずデザイナーというキャリアを降りずに続けている人というのはみんな結局、好きな仕事だけを続けている人たちなのです。

極端な話ですが、仕事が好きで面白ければ、多少きつくても辞めないんですよね、楽しいから。私自身もそうでした。

楽しいのパワーってすごくて、多少の疲労や普段のストレスまで吹き飛ばしてくれるのですよね、それが仕事の楽しさのすごいところだと思います。


デザイナーって、ロマンチストで理想主義なところが多かれ少なかれあると思います。(そうじゃない人ももちろんいると思いますが)

だって、無いものを作ろうとする人たちですよ、自分の理想があってそれを形にしたいからわざわざそんな面倒なことをするんですよね。

だから、「この場所でなら、自分の理想とするものが作れるかもしれない!」とか、「理想を実現するような面白い仕事が出来るかもしれない」っていう希望が、デザイナーを突き動かす理由になるのではと思います。


ちなみによくフリーランスになったり起業する人も多いですが、それはひとえに自分の好きなこと以外をやりたくないという思いが強いからですね(私自身もそうでした)。

だからデザイナーを集めたいなら、その仕事がいかに魅力的であるかを伝えることと、余計なことをさせないことはシンプルですが有効だと思います。(デザイン以外の余計な業務をデザイナーにさせると、自分は一体何のためにここに居るんだ…とデザイナーは嫌になりがち)

あとは、人をサポートするのが好きな人も多いので、これから起業する人などであれば発起人の魅力を伝えることも大事だと思います。自分のデザインの力でこの人をサポートしてあげたい、と思わせるのです。


書いてたらまだまだ他にもありそうな気がしてきました、同業のデザイナーの人とも語り合いたいテーマですね。

読んでくださりありがとうございました。

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