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このnoteで書いていくものについて

書いていくつもりのもの3つをまとめてみました。


① 執筆者と深読む「プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン」

このnoteを開設した目的であり、メインです。

株式会社カラー出版・編「プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン -実績・省察・評価・総括-」について取材、インタビュー、構成、執筆および全編にわたって取りまとめを行った立場から、
また『シン・エヴァンゲリオン劇場版』Avant2 & Apartの制作進行を担当した立場から、プロジェクトシンエヴァ本を全編解説していきます。
株式会社カラーからの許諾はいただき済です。

解題編」「企画・制作編」を2本柱としてメインに置きながら、ときにはこぼれ話のようなものを書くこともあるかもしれません。

【解題編】


解題編では書籍の頭から終わりまで、各章・各項を執筆者として解説します。
なにせ「プロジェクトシンエヴァ」は352ページ20万字以上のとっつきにくい本なので、買ってはみたものの全部は読んでいられないという人が多くいると思います。

この本は物語ではないので、気になったところから、あるいは気になったところだけ拾い読みしていく、という読み方でまったく問題ありません。
むしろ、そのように読まれることを前提に構成しました。
ですが、執筆者としては満遍なく読んでもらえると喜ばしいものです。意外と面白いことが書かれているはずですから。

なのでこのnoteでは各章・各項の内容が大体分かる要約・まとめをしながら、「ここが取材をするなかで新発見だった知見」「ここが個人的に面白いと思いながら書いたところ」といった補足説明や補助線的なものを、書籍本編の硬質さは抜きにして示していくつもりです。

【企画・制作編】


企画・制作編では書籍の中身以外の部分、この書籍をどう企画し、どういう経緯を経て、どう制作され、出版に至ることができたか、といったことを紹介します。

どのように企画し社内調整を行ったのか、同人誌を作ったこともない素人の自分がどのように(四苦八苦しながら)書籍を制作していったのか、文章を書いたことがない自分がなぜ、どうやって(四苦八苦しながら)文章を書いたのか、どんな市場調査をして予算組みをして黒字化したのか、どのような反省や学びがあったか、などを具体的に示していきたいと思っています。

今後詳述していきますが「プロジェクトシンエヴァ」を出版した目的のひとつは、プロジェクト仕事に携わっている・携わってきた多くの人たち(アニメに限らず)にもプロジェクト遂行記録を勧めて、お誘いする、というものです。
その一助になること、少しでもプロジェクト遂行記録制作の参考になり、制作の敷居を下げ、手を出す気になってもらうことを目指して紹介していくつもりです。
他方でプロジェクトシンエヴァ本がどうこうは無関係に「書籍を作って出版すること」に興味がある人にとっても何らかの参考になるものにしたいと思います。

② テキサス雑記 ノーマル編

このnoteを作った目的も、カラーから許諾を頂いてXを始めた理由も全ては「プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン」を紹介し、一人でも多くの人に手に取ってもらえるようにすることです。
なのですが、やらねばならないことだけをやっていると息苦しくなって、おそらく続きません。(やりたくてやっていることではあるのですが)
ですから、単純に自分自身がひとり楽しんで書けるものも雑に書いていこうと思いました。

いま僕はアメリカ・テキサス州のある郊外に滞在しています。仕事でも取材でもありません。いわば「観光客」としての滞在です。
この機会をいかして、この縁もゆかりもない場所で、当事者ではなく観光客として、客観ではなく主観で、俯瞰的ではなく単眼的で、軽薄に個人的に無責任に、興味と好奇心のままに見聞きしたことを雑に書いていこうと思います。

ただ、そのなかでも何らか誰かの参考、ネタ元、記録などになり得る可能性がわずかでもあるもの、をここでは書いていきたいと思います。
今のところ書きたいと思っていることは以下です。(すべて仮)

  • 米国セカイ系大統領選 観戦記

  • 過剰広域大量消費フィールド定点観測

  • 記念と遺品の国

  • フリーウェイの車窓から

それぞれ何を書くつもりかは追って。
ひとまずここでは大統領選についてだけ軽く。

僕は大学を卒業してからの9年半、JAXA(宇宙航空研究開発機構)という国立研究開発法人に新卒入社し、まったく幸運にも宇宙開発の末端に携わることができました。
その後さらなる幸運が重なってカラーに入社し、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の制作とその記録(プロジェクト・シン・エヴァンゲリオン)に携わらせてもらい、庵野秀明をはじめとする、おそろしく卓越した人たちと6年間にわたって仕事をしました。

仕事を終えたとき、僕にとって宇宙開発や庵野秀明や鶴巻和哉や前田真宏や轟木一騎やエヴァンゲリオンにかろうじて匹敵することってもう、この世界にアメリカ大統領選挙くらいしかないな、とぼんやり思いました。(※1)

こんな発想の仕方はとても問題なのはよくわかっています。地に足をつけてちゃんとするべきと強く思います。それでもこういう態度から逃れることができなかった。

大統領選挙の投票日は2024年11月5日(火)で、いま(2024年1月)アメリカでは共和党の候補者選び(予備選挙と党員集会)が熱を持っています。
共和党は全米でトランプ氏の人気が圧倒的で、3月のスーパーチューズデーには(ひょっとしたらそれよりも前、最速では1月23日のニューハンプシャー州の予備選挙結果をもって)他候補者は全員撤退しそうです。(と書いている最中に共和党候補第3位のデサンティス氏が撤退。残る共和党候補者はトランプ氏とニッキー・ヘイリー氏の2名。デサンティス氏が持つ支持票のほとんどはトランプ氏に流れる見込み)

そして、今のところどんなニュースをみても(程度の差はありますが)共和党が優勢で、民主党は劣勢で、つまりトランプ氏が再び米国大統領になる可能性が普通にあります。
そんな状況と、この大統領選にさまざまな立場からさまざまな角度で熱狂している人たちをみて「この2024年の大統領選挙はセカイ系だな」と思ったわけです。なにがセカイ系なのか、詳しくは別途。

政治的な分析なんかをするつもりはさらさらなく(できないし)、誰かに肩入れして応援する気もさらさらなく、起きていることをただの観光客としてテレビで、SNSで、ネットニュースで、ネット掲示板で、広告で、街なかで、道路で、店舗で、教会で、集会場で物見遊山した観戦記を書いてみようと思います。
このセカイ系大統領選挙がアメリカでどのようにあらわされていったのか。

※1:もうひとつ「戦争」もあります。でもそれは戦争なので。

③ テキサス雑記 マニア編

前述のテキサス雑記では「テキサス滞在のなかで、何らかひとの参考、ネタ元、記録、などになり得る可能性がわずかでもあるもの、を書いていきたいと思います」をすると書きました。
対してこの「マニア編」では「何らかの参考等になる可能性がまずないもの」や、おおっぴらには書きにくいものを書いていきます。

日記とか(なんと毎日つけている)、思いつき(たとえばアニメ制作とAIについて)とか、センシティブなもの(たとえば人種差別体験とその雑分析)とか、ハンバーガーの食べ比べレビューとか、アメリカにおいてドーナツは日本におけるラーメンかもしれないとか、映画とか本とか漫画とかの雑感想を書くつもりで、つまり僕の知人(マニア)向けです。

なのでマニア編は有料です。
知人たちにはダイレクトに課金請願をしていきます。
そしてそれはダイレクトに僕の生活費になる。
ここは全てが高く、しかし僕にはまっとうな稼ぎがないのでな。。。
準備ができたら知人各位には適宜連絡を入れていきますので、よろしくお願いします。

知人ではないにもかかわらず課金するような物好きな人がもしもいたらありがとうございます。それはそれでよろしくお願いします。

ひとまずいま考えていることは以上です。
やりながら変わっていくでしょうね。
変わっていったら都度、ここも手を入れていきます。

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