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【hey designers night vol.2 〜シリコンバレーのデザイナーが語る、これからのデザイナーに必要なこと】 イベントレポート

hey designers night vol.2 〜シリコンバレーのデザイナーが語る、これからのデザイナーに必要なことのレポートをしたいと思います!

登壇者のみなさま

・中島 大土ランツ (Design Lead, Airbnb):1986年生まれの日系アメリカ人。シラキュース大学で機械工学を学んだのち、上智大学へ。米アップル本社で採用され、iPod, Health+Wellness, Apple WatchのUIデザインに携わる。2013年8月からEvernoteのAIデザインチームを立ち上げ、ユーザーをよりスマートにするための「拡張知能」のデザインに取り組む。2015年9月より米Airbnb社のDesign Leadとして、 Design Language System、Trips、レストラン予約、プロダクトローカリゼーションなど、様々なプロダクトの担当やローンチに関わる。

・久下 玄(コイニー株式会社 プロダクトストラテジスト):1981年神奈川県生まれ。東京造形大学卒業。家電メーカーの工業デザイナーを経て、デザインファームtsugを創業。国内外の大企業やスタートアップをクライアントとして多数の製品開発や事業立案に携わる。並行して2012年にコイニー創業に参画。コイニーではコンセプトや戦略のデザイン、ハードやアプリのデザイン&エンジニアリング、デザイナー&エンジニアチームのマネジメント、新規事業の立ち上げ等を担当。デザイン、テクノロジー、ビジネスの視点からコイニーの事業をドライブさせる役割を担う。

・上野 美香:ネット・IT、およびゲーム関連ベンチャーでのマーケティング、広報活動の支援を行う。とくに新規事業や新製品・新サービスの立ち上げ、認知拡大、市場開拓、ブランド醸成に強みを持つ。 2017年から独立系パブリッシャーのEnhance社にて、同社のゲームの日本市場での拡販や認知拡大を担当。2011年〜2016年まで Evernote 日本法人でマーケティングディレクター。日本でのオフィスと事業の立ち上げ、マーケティング全般と広報の統括、ユーザーコミュニティの醸成を通して日本市場でのユーザー数増加に貢献した。Evernote 以前には、Twitterの日本でのマーケティングを担当し、日本における Twitter の利用者数と認知の飛躍的な向上に寄与。音楽家 坂本龍一氏のネット配信プロジェクト「skmtSocial project」のウェブプロモーションや、TEDxTokyo、スタートアップ向けイベント Slush Asia のメディアチームに参加。インターネットコミュニティに造詣が深く、ソーシャルメディア上でも積極的な情報発信を行う。

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Agenda

Seat at the Table
壊すことと受け入れること
NiceとKind
質問タイム
Burnout
質問タイム

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Seat at the Table

上野さん:まず、デザイナー目線でのビジネスの立ち上げ方ということで、今までのデザイナーとは役割が違うという変化のお話と今やっている仕事のことの話をお願いします。

中島さん:Appleに入って、デザインを仕事にしてから12年。自分のロールが変わっていっていることに気づきました。マネジメントをしてから、デザインは意見を持っていないこと、上から来たマーケテイングの指示やリーダーシップからつくるということが多かったです。でもここ最近はプロダクトやマーケティグだけではなくて、デザインのリーダーシップが必要になって来ていて、プロダクトを産んで、成長と成功の責任を持つべきだと思っています。

久下さん:エンジニアになってからどれくらいで、ストーリーとジャーニーに責任が必要だと思ったわかったのでしょうか?

中島さん:数ヶ月で気づきました。アップルではプロダクトデザイナーという肩書きになっているけれども、やはりデザイナーのビジョンと声が必要だと思いました。
ストーリーテリングが重要だと思っていて、「なぜ」というWHYから始めようと思いました。WHATから始めると次が見えない、ミッションが見えないです。
AirBnBに入って、本当にデザイナーの立場が進化しているなと感じています。どんどんスペシャライズされていっていて、その名称、スキルセットがトレンドとともに変わってきていると思います。でも、変わらないことは、デザイナーはプロダクトリーダーとエンジニアとつくる一緒に製品の成功の責任を持つべきだということです。

久下さん:そこの成功とはビジネス的な成功ということでしょうか?

中島さん:ビジネスという面もあり、ビジネスだけではなくて、ポジティブに反映するかということです。なぜこれやっているのか、本当にいい理由、そしてそのストーリーを作らないといけないと思います。

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壊すことと受け入れること

久下さん:デザイナーは、アイデアは考えることはあるけれども、プロジェクトとして動くことが少ないと感じます。どうやっているのですか?

中島さん:一緒にコミュニケーションをしないでできることはなく、プロダクトを考える時にいつも賛成することはないです。お互いを押して、ストーリーやロジックが壊すまでやっていきます。それくらいのお互いに信頼感を持ってパートナーシップを築いていきます。デザイナーは与えられることがとても楽だと思いますが、テーブルという責任を誰かからもらうのではなく、自分で持っていくことです。それを目指さないといけないと思います。デザイナーはストーリーで人の考えを変えていけるということはとてもいいことだと思います。

久下さん:AirBnBではみんなができているのでしょうか?

中島さん:企業としてのミッションが「自分でできることをやろう」ということが掲げられていますが、自分自身の権利は何かという他人にも言われて理解してやるのではなく、自分の価値や権利は何か、何をすべきか、ということを考えながらコミュニケーションをするべきだと思っています。
人と接する時に、同じ方向で話す、信頼感やつながりを作る、そしてアイデアを受け入れて納得してもらうために、個人のニーズを考えながら答えていくということもします。違う言語の人にデザインのストーリーを伝えるために、データなどもその人のためにもやるべきだと思っています。

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NiceとKind

中島さん:意見が食い違うのはよくあることで、言いにくいということがよくあります。ここでいうNiceはいいやつ、Kindはお前のためを思っているという意味です。フィードバックを聞くのが怖いと思っている人が多いのではないかと思っています。ただ、それはあまり伸びる方法ではないと思います。英語だと、褒め言葉、フィードバック、褒め言葉という段階で分けて、サンドイッチでフィードバックの方法があります。それこそがNiceだと思います。方向性を示して、その人のヘルプをすると思ってフィードバックをすることです。

上野さん:思い出したのですが、Taidoさんがエバーノートの時、デザインが決まったプロジェクトの時に絶対に違うと言い続けていました。そのときにユーザーの視点で常に誠実に言っていましたのを覚えています。

中島さん:体験、ビジネスの理由、自分の成功以上に、相手クライアントの成功の理由も含めて言っていました。デザイナーがつくったものをパーソナルに思うことが多いですが、フィードバックを受け入れて、成長を受けて、納得して聞くべきだと思います。
また、自分の意見も持っていくべきです。相手の意見もありつつ、あくまで「他人」です。つくったものに関しては、自分が一番見ています。そうであれば、その人のためになぜそうしたかを話し、調査したことも話すことができます。そのチャレンジをすることがとても大切だと感じています。
一歩も前に進んでいない、今の場所で十分だと感じてしまっていることが1番の恐怖です。

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[質問タイム]

質問①:体験プロセスに関して聞きたいです。

中島さん:チームを作って、ユーザージャーニー、全てのストーリーに対してフレームごとに大切にしながら、プロトタイプを作りギャップを見つけてつくりあげました。
チームメイト全員が同意ということはないと思います。あるという時は、チームメイトが正直にフィードバックできる環境を作られていないということが問題かもしれないです。

質問②:デザインクリティークの話があったが、会社の雰囲気なのか、チームなのか、個人なのか工夫していることを聞きたいです。

中島さん:チームは個人でできているものだと思います。自分は進めているチームでは正直に話せる、意見と声が届く環境をつくるということは大切にしています。
意見の相違があり、戦うという言葉もネガティブな意味があります。ただ意見が異なるだけです。二人の考えが少し違うということと会話が必要なだけで、そのメンタリティが必要だと思います。

質問③:そう考えた原体験はなんですか。

中島さん:チームを作り始めたときにコミュニケーションのレベルが違うが、話は同じであることに気づきました。戦うのは勝つ、負けるになりがちです。自分のアイデアが勝つ、いいものができたときにゴールだけれども、戦ってきた人間は今後付いてきてくれないです。分かり合うということが大切だと思っています。

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Burnout

中島さん:innervoiceとどうやって自分の成功の道を作るための話をしたいです。これがあまり教えられていないと感じています。夏にデザインインターンシップを担当したときに感じたことです。自信がない、自分の価値観に関して理解していない、そこにいるべきではない人間だ、という思いがある学生さんでした。デザイナーが最初に集中することは、他のために頑張ることではなくて、自分自身がベストな状況をつくる方法を知るべきです。その時に初めて他人に対してベストになれると思っています。どうやってスマートに仕事ができるか、人とコミュニケーションをどうやったらいいかということを常にとても考えています。

中島さん:価値観を自分で設計して理解してもらうのと、他人に与えられてしまうのではと違うと思います。何が成功、何がダメなのかということを自分で設定するべきだと思います。プロダクトやサービスに投影して自分を価値として設定してしまうのはあまり良くないです。そこで消えてしまうからです。
燃え尽き症候群の原因は3つあると思います。1つは、やっているものは時間が多すぎる、2つ目はチャレンジがない、3つ目アウトプットや価値観を認められていない、です。そのうち2/3が当てはまると燃え尽きと言われています。まず認識をするべきだと思います。転職をすることが多いですが、環境が変わってまた転職してしまい、根本的に解決がならないです。キャリアのステップ、コミュニケーションの方法は本当にできていたかということを一度考えるべきだと思います。

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[質問タイム]

質問④:成功の定義はなんですか。

中島さん:期待値を考えるべきだと思います。成功は個人なのか、会社なのか、チームなのかなどで成功の意味や中身が変えられてくると思います。変わらないことはコミュニケーションや説明と理解、同意、納得してもらうことです。

久下さん:クリエーターとして恥じないものをつくるということを大切にしているように感じます。

中島さん:コアバリューを大切にしています。自分の力でその人がより良い人生を生きることができるようにというミッションがあります。

質問⑤:自分の価値観を自分で言語化するのは大変だと思います。具体的に、習慣化したことはありますか。

中島さん:まず、認識をすることが大切です。仕事をしたくない、やりたくない、前に進めないなどです。人生で大切なものは自分の時間だと思っています。自分の時間の中でどう過ごしているのかということを認識して、いまの状況で何が悪いのか、納得していないのか、どうしたら無駄がないと感じるのか、何を変える事ができるのか、それを書いていきます。書いてプランを提示することも大切です。今は、3ヶ月ごとにプロダクトと一緒に考えて、その中でNO!が多かったら変えていっています。

久下さん:自分のライフプランを自分自身でデザインしている感じがありますね。

質問⑥:人生を変えた本を教えてください。

中島さん:こちらです!


以上です!ありがとうございました!

(成田:本のプレゼントもお待ちしております〜〜!!😉)

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P.S.
久下さんから最後に量と気合いと自信だ!という精神論をいただきました〜!ありがとうございました!

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ありがとうです!!やった〜〜!!
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なりたみ

東京に住む研究が好きな女の子です。

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