フリーランス1年目を終えて

フリーランス1年目を終えて

エンジニアをしています。NARIです。
2018年10月からフリーランスをスタートして1年が経ったので振り返りをしていきます。これからフリーランスになる方、現在フリーで活動中の方にも何かヒントになることがあれば幸いです。
記事は全部無料で読めます。

フリーランスになった経緯

 新卒で企業に入社し、8年間人事給与システムの開発エンジニアをした。その後、転職してWebディレクターを半年やり、2018年10月からフリーランスになった。
 そもそもエンジニアになった理由は「自分の技術・力で生きていく力を作れる」と思ったから。力をつけたらいつかは独立したいな〜とやんわりと考えていた。飽き性な部分があるので、一つのことをやり続けること、一つの会社にずっと所属していること、変化のない環境にいることがつまらないと感じる考え方である。だから独立する(個人で働く)ことは早かれ遅かれしていたのかと思う。
 エンジニアからWebディレクターにジョブチェンジをしてみたものの、自分でコードを書かない、手を動かさないことに物足りなさを日々感じていた。転職して2ヶ月目くらいで、「(自分にとって)ディレクターつまんないかも、開発したいわ」と心の中で思っていた。
仕事から帰っては家でWeb開発の勉強や個人開発をする生活をしていた。
いろんなオンラインコミュニティにも入るようになって、様々なエンジニアつながっていった。仕事のサービスを考えるよりも、自分のサービスを考えたり、開発をしている方が楽しかった。

 LINE Botを作るのにハマっていた時期があり、「コスパごはん」という食べログ高評価の店を簡単に探せるLINEサービスを作った。はじめてQiitaにもサービス紹介も兼ねて技術記事を投稿をしてみたらまさかのトレンド入りした。笑
そしてSNSで少し話題となりJ-CASTから取材が来て記事に取り上げられた。

 同時期にMENTAというプログラミングを教えるサービスにも登録をして、メンターを副業としてはじめてみた。最初の頃は月に3000円ほどでチャットで初学者からの質問に答えるというようなことをした。(プランはこちら
はじめて受託の仕事を受注したきっかけはこのMENTAからのメンターリクエストからである。話してみるとエンジニアを探している→LINEを使ったサービスを作りたいということから「私がやりましょうか?」と提案をして、最終的にWebサービスとLINE Botの仕事を受注した。
この時は9月の始めでまだ会社員をしていた時である。会社での仕事を終えた後と休日を使って開発をしていた。約1ヶ月間スクラッチ開発をして「AWANAI賃貸サービス」をリリースをした。(from 株式会社オーセン

この受注をきっかけに一つ個人での仕事ができたので、「自分でやりたい仕事をしていこう、フリーランスになろう」と決心をしたのである。
実際はこれ以外にも感化されたことはあって、いろんなクリエイターが集まるオンラインサロンの「入江開発室」やWebサービス運営者が集まる「運営者ギルド」など様々なコミュニティ内でいろんなエンジニアと関わっていくことでより「自分の手でつくっていくこと」「エンジニアとして立つこと」が強くなっていたのかと思います。

どんな生活の変化があったか

最初の方の生活スタイルは「仕事6割、学習3割、その他1割」くらいの割合で生活していた。awanai賃貸の開発を週2,3ペースでやりつつ、合間に技術の勉強をやっていた。(Laravelをドットインストールで学習し、入江開発室のプロジェクトの手伝いをしたり、個人開発でさらにキャッチアップをしたり)
他には勉強会の企画をしたり、noteやSNSの発信も細々としていた。

あとプログラミング学習教材の作成もしてTechpitに出品してみた。

いきなり仕事を詰め込むのはもったいないので、1つの仕事を無理ない範囲でやれるようにしつつ、学習など自分の好きなことに時間を使えることを優先した。
収入は前職の給料と受託の開発費でやりくりしていた。
月の収入は下がったけどそこまで苦しい気はしなかった。
時間が生まれたこと、自分の裁量で決められることが増えたことがプラスになった。
人と話すことは減ったが、様々なオンラインコミュニティに入っていたので、情報共有や刺激を得ることが日々できていたので特に孤独に思うこともなかった。土日は外出して飲みに行ったりしていたし、引きこもり感はなく、ON/OFFがしっかりできていたと思う。

▼フリーランス1ヶ月を終えての成果と振り返り

スクリーンショット 2019-10-01 11.16.20

スクリーンショット 2019-10-01 11.16.36

スクリーンショット 2019-10-01 11.16.45

スクリーンショット 2019-10-01 11.16.54

スクリーンショット 2019-10-01 11.17.03

スクリーンショット 2019-10-01 11.17.16

スクリーンショット 2019-10-01 11.17.27

どんな仕事をしてきたか

これまでやってきた仕事(=売上になってるもの)を挙げます。
*これらの総売上は最後のおまけで公開しています。
「フリーランスエンジニア」と聞くと、いろんな現場で常駐しているとか、リモートで複数の事業の開発をしているとかいろいろイメージはあると思いますが、私は基本「フルリモート」で継続的にサービスの保守/機能開発を業務委託で行い、受託として数件やったくらいでです。
1年の割にはそこまで多くの案件はこなしてない方だと思います。
隙間時間でできるメンター業は今でも継続しています。

● LINE BOT開発, CRM開発/AWANAI賃貸(Osen社)
● Webサービス開発/TEAMKIT(Lbose社)
● 診断サイトコーディング (X社)                                -- 終了 --
● コーポレートサイトコーディングヘルプ(X社)  -- 終了 --
● マニュアルのWeb化, Demo機能開発(X社)         -- 終了 --
● プログラミング学習教材出品(Techpit)               -- 終了 --
● プログラミング指導/メンター(MENTA)
● エンジニア勉強会企画(Findy社)                          -- 終了 --

現在の仕事

現在メインとして携わっているのは「TEAMKIT」というサービスの開発です。
「プロジェクトメンバー募集サービス」として、リアルな繋がりだけでは出会えない️、プロジェクトに合う志向をもった人を見つけられるプラットフォームです。(詳しくはAboutを参照)

TEAMKITには2018年12月から正式にメンバーとして加入して、今はメインエンジニア兼CTOとしてコアメンバーになりました。
契約上の関係としては"業務委託"ですが、実質は"運営者の一人"という関係値で事業に直接関わらせてもらっています。

経緯としては代表小谷さんからのTwitterでの絡み(ソーシャルナンパ)でした。笑
自分が携わりたいと思っていた以下の条件が揃っていたのと、代表やサービス・事業の志向性が自分と合っていたのでJoinさせていただきました。

「スタートアップで働くこと」
「0→1を生み出す仕事であること」
「社会貢献できる事業であること」
「フルスタックに開発ができること」

1年の間にリニューアル開発を数回経験し、経営合宿や地方視察などいろんな経験をしました。
TEAMKITのメンバーは全員がフリーランスとして別の事業を個人で行っていたりするのでその活動を知ることも刺激になっています。
メンバーはそれぞれ熊本や鳥取など居住地もバラバラであることもあり、フルリモートで一緒に仕事をしているのも特徴です。
Slackにコミュニケーションを集約しつつ、会議が必要な時はZoomで行います。スピード感がありノリの良いメンバーに恵まれて楽しく仕事をできています。

▼TEAMKITの他己紹介機能(Whoop)より

スクリーンショット 2019-10-01 12.09.59

スクリーンショット 2019-10-01 12.10.14

今後まだまだ発展するのでぜひチェックしてもらえたら嬉しいです。

大変なことや悩みなど

フリーになると「固定の月収」というのがなくなるし、先の収入の見通しが立てづらくなります。それは仕事が常にあるという状況を自分で作り出さなければいけないし、案件の獲得から価格の交渉・請求まで自分で行うといった手元にお金が入るまでの段取りをしなければいけません。
「来月生きていけるお金があるのか?」というようなお金の心配を抱えています。現在はギリギリ赤字にならず、生活には困らない程度にはなってますが、それでも1年後、2年後のことは未知なので「どうやって次の稼ぎを作るか」(継続させるか)というのは頭にある状態です。
できることは限られるし時間も有限なので優先順位をつけてやるのみです。

①今の仕事でちゃんと成果を出すこと
②技術/知識を身につけて能力をあげること
③自分で稼ぐ事業をつくっていくこと
④収入源を分散させること(増やすこと)
⑤発信/アウトプットを続けること

自分の時間を投資して、仕事に没頭するもいいし、いろんな体験をすることも大事だと思います。「時間の使い方」はフリーになって柔軟になり自由になった反面、「何に費やすのか」をしっかり決めていかないとただ時間が過ぎるだけになるので気をつけたいところです。

結局は自分の行動・成果のあとでお金はついてくるモノなので、「自分がどうありたいのか?」「何をしていきたいのか?」を考えた上で、自己成長を伸ばしていくのがまず大事かなと思っています。
仕事と自己成長のバランスをどう取っていくかが今の課題です。

フリーになって良かったこと

フリーになって良かったことはいろいろあります。
特に「自分の選択で決めれることが増えた」「時間の確保(自由化)」が大きいです。
「誰と何をするか」は基本自分で決めていけるので、やりたいくない仕事や仕事をしたくない人を避けれる、自分の志向・興味のある仕事を選べていける(その分獲得するまでの努力は必要)というのが自分には合っています。
また、フルリモートで仕事をすることで電車移動や支度の時間、雑多な作業時間を削ることができて、やりたいこと・作業に集中というのがしやすくなりました。短時間にスピードを持って納品、アウトプットしていくことで自分のプライベートの時間もより確保しやすくなり、個人開発や技術の学習、自由な時間へと使えます。
現状のライフスタイルならフリーランスという今の働き方は”悪くない"(いいね)といったところで、満足度はまあまあ高いです。

今後の目標・やりたいこと

1つはTEAMKITのサービス拡大、もっとたくさんのプロジェクト(Tent)が掲載されること、そしてより多くのクリエイター/パラレルワーカーの方に使われて、「個の働き・志向の合った楽しいプロジェクト」と出会い活発化させるようにすることです。ここは運営チーム一体となり進めていきます。

2つ目は自分のサービスで収益を作ること、受託型である程度稼ぐ経験をしたので、ちゃんと自分の考えたサービスでまずは少なくてもいいので収益になるモノを開発していきます。
今後いろんな仕事により柔軟に関わるためにも、複数の収入源を作る、定期的な収入を確保することは大事なので、できることから積み上げていきます。今は時間に少し余裕が出てきたものの、お金はそこまで余裕ではない状態なので、少ない時間でしっかり稼げるようスキルの底上げもしていき、自分らしいワークライフスタイルを形成していく努力をします。
そして自分の周りの人に少しでも役立てるようなことをしていきます。

リアルで繋がってる方もそうでない方も、引き続きよろしくお願いします。
長文読んでいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?