数年前、石原さとみ主演の『校閲ガール』というドラマがありました。彼女は校正・校閲部で働いていますが、彼女がしている仕事はほとんど編集です。編集者がウェブで拾った情報を適当にまとめた記事を、校正者が実際に現地取材をして事実確認をする、というシーンがありましたが、そんなことはあり得ません。というより、編集長が「そんなことする必要はない！」と断言するから驚きです。と、ドラマなのでツッコミどころは満載ですが、そんなことを言ったら刑事ドラマなんて成立しないでしょう。という話は、今回の主旨ではないのでさておき。

私はいつも編集者としてnoteで偉そうなことを書いていますが、白状すると校正がとても苦手です。校正をするのも苦手だし、校正されるのも苦手です。だからといって校正をしないわけにはいきません。

たいていのメディアでは第三者に校正をしてもらっています。予算がなくて校正をしない場合は、私自身が企画、執筆、編集、校正まですべてやることもあります。そういう仕事はそれだけ時間も労力もかかります。その中で校正にはいつも頭を悩ませられます。

では、校正・校閲と編集の違いは何でしょう。