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ネット上に湧き出るウジッタラーは、元から絶たなきゃダメ

2018年も残りわずかです。1年を振り返ると、今年も相変わらずネットではいじめが横行していました。

ローラさんが辺野古基地反対署名を呼びかけて叩かれています。「反日左翼芸能人に成り下がったか」「タレントが政治的発言したらオワコン」「内政干渉行為と普通の国では騒ぎになりますけど」などなど。

ドラマ『獣になれない私たち』の脚本家・野木亜紀子さんは、トークイベントの様子をSNSに投稿し、「謝罪」に追い込まれました。写真につけた「くじ運の良い人たちの集まり」というコメントが炎上したそうです。抽選に外れた人たちからの批判が発端かもしれません。しかし、それに便乗していちゃもんをつける連中もいるから“炎上”するのでしょう。

妊娠を発表した元AV女優の蒼井そらさんも、ネットでいじめられていました。

「子どもがかわいそう」「子どもがいじめられるだろう」とか。こういうことを言っている連中の子どもが学校でいじめをしているのでしょう。人気AV女優として大成功した女性へのいやみ、ねたみ、ひがみ、やっかみでしょう。

「母親がAV女優=子どもがいじめられる」とウジる連中は、「あなたわかってる? あなたは恥ずべき卑しいAV女優だから、子どもがいじめられるのよ。かわいそうに」と言っているのです。

剛力彩芽さんは幸せな自分を公にさらけ出しただけで、なぜすべて削除しなければならなかったのでしょうか。ファンが嫉妬したからでしょうか。まさに集団いじめです。

人生には、うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみの七味があるそうです。ツイッターはまさに人生の縮図かもしれません。辛すぎて熱すぎて、すぐに“炎上”します。

いじめの元凶は、こういう七味まみれのウジッタラー(ウジ虫のようなツイッタラー)の存在です。

私刑によって政治への道を閉ざされた乙武洋匡さん

乙武洋匡さんは、もう東京都知事には立候補しないのでしょうか。乙武さんが参院選を諦めたのは、不倫報道が原因でした。彼はその後、ほとぼりが冷めるまで1年ほど海外を放浪していました。まるで映画『ゴッドファーザー』の父の敵をうって、海外逃亡したマイケル・コルリオーネです。

「不倫は悪い」と言うのは簡単です。しかし、夫婦間の個人的な問題に対し、世間は私刑を断行し、乙武さんの政界進出の機会を潰しました。乙武さんは、五体不満足の身体というハンディを負いながら、その超人的活力、努力、知性、男気、人間力で戦ってきた人間です。それを褒め称え、尊敬するどころか、出馬機会まで奪う権利が誰にあるのでしょうか。国民に支持されなければ落選するだけなのですから。山尾志桜里議員は不倫騒動で叩かれましたが選挙の洗礼を受けて、いまも議員として活動しています。不倫をしても、選挙に出る権利はあるのです。

作家、教育者としての才能と実績を持つ乙武さんの参院選→知事選出馬の機会を奪った日本人のひがみ・ねたみ根性は、日本の類稀な才能を潰したのです。

この国では、ちょっと誰かが目立ったり、幸せをつかもうとすると、七味唐辛子にまみれたウジ虫がうようよと湧いてきます。この炎上大好きなウジッタラーは、自分の素性を隠したまま、憂さ晴らしに人をウジウジ攻撃する習性を持つ新種の害虫です。昔はこういう害虫を「便所の落書き」といいましたが、彼らはまさに糞溜めのウジ虫です。

0.0015%程度の無視すべき存在のウジッタラー

資生堂や日清食品やサントリーといった大企業もウジッタラーのつまらないいいがかりに怖気づいて、広告をとりやめた過去があります。日本を代表する大企業が、こんな糞溜めのウジッタラーのつぶやきに耳を傾けてしまうのですから、日本は筋金入りの七味私刑国家です。いまや日本は国家・政府による言論統制よりも、ウジッタラーによる圧力に怯える国になってしまいました。

『炎上とクチコミの経済学』の著者、山口真一氏が2014年に2万人を対象とした調査では、「過去1年間で炎上について書き込んだことのある人」は全体の0.5%だったといいます。

また、2014年に起きた炎上発生件数は667件。現役の炎上参加者が年間2件の炎上に書き込んでいると考えても、わずか0.0015%程度です。

視聴率10%でヒットとされるテレビであれば、存在を無視される数字です。これがいかにも世間の多勢の意見のように錯覚して、みんなウジッタラーに謝罪して、広告も降ろしてしまうのです。

安田純平さん救出のために誰が税金を払った?

安田純平さんの救出に、「税金の無駄遣い」「国民に謝れ!」って言うのはなぜ? ウジッタラーがいくら税金を払ったんでしょうか。自分がどれだけの税金を収めてるのか知っているのでしょうか。

ヒマなウジッタラーが払う税金など、安田さんの社会的貢献に比べたら、屁のようなものです。たとえばZOZOの前澤社長が言うなら、まだわかります。ウジッタラーが一生かかっても払えない多額の税金を国に収めているわけですから。でも、前澤社長は文句を言うどころか「いっぱい稼いでいっぱい消費していっぱい税金払う」と公言しています。それをまたウジッタラーは批判するというウジウジスパイラル。

安田さんが世間に謝る理由がどこにあるのでしょうか。お騒がせしたから? とんでもない。安田さんは、マスメディアの格好の餌食になりました。彼のおかげでテレビは特集を組み、高視聴率で広告費をボロ儲け。テレビだけではありません。雑誌も新聞も久々の強力コンテンツのおかげで、荒稼ぎです。安田さんに稼がせてもらったお金からとられる税金で十分ペイしたことでしょう。そもそも身代金が払われた事実がない段階(政府は正式に否定)で、憶測で攻撃された安田さんの人権はどこにあるのでしょうか。 

移民問題やテロが世界中を騒がせているさなか、日本ではベッキーさんや乙武洋匡さんの不倫騒動で大騒ぎ。シリア問題など、日本では完全に放置されていました。シリア問題がいまだトンネルを抜け出せていないことを改めて知らせてくれたのは、安田純平さんです。

彼は「ジャーナリストとして失敗したから責められた」という声もありましたが、どこが失敗なのでしょう。無事生還したことは大成功なのではないでしょうか。彼はこれからジャーナリストとしていくらでも書くべきネタを持っているのです。すでにテレビの特番に出演しただけでも十分ペイする仕事はしたでしょう。

糞溜めに隠れるウジッタラーとは戦うこともできない

ウジッタラーとは前向きに議論することも、反論することもできません。自分たちは糞溜めに隠れて匿名で攻撃してくるからです。戦えなければ無視するしかありません。反応すればするほど、ウジは「うらみ、つらみ、ねたみ、そねみ、いやみ、ひがみ、やっかみ」の七味を栄養にさらにたくさん湧き出てきます。

これが人権を侵害する政治家やパワハラ・セクハラを推奨する官僚、裏金を横領をする犯罪者であれば、どんどん責任を追求すべきでしょう。しかし、ウジッタラーは、自らの憂さ晴らしに有名人をいじめているだけです。 

いじめ大国ニッポンのウジッタラーは元から絶たなければ絶滅しません。かつてマザー・テレサは「愛情の反対は憎しみではなく、無関心だ」と言いました。ウジッタラーを絶滅させるには、謝罪ではなく、無関心であることが最善策なのです。


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