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百害あって一利なしのクラウドソーシング

私の経験上、クラウドソーシング出身のライターでものになったい人は一人もいません。ほぼ100%途中でバックレます。そういうクズライターの巣窟がクラウドソーシングです。

というか、ライターと呼べるレベルの人は皆無です。ライターとは無縁の普通のサラリーマンやOLのほうがまともな文章を書けるくらいです。クラウドソーシングは、クズライターとクズ記事を量産する以外の役割は果たしていないかと思うくらいです。クラウドソーシングはライターにとっても編集者にとっても、百害あって一利なしです。

なぜでしょうか。

5つの理由があります。

① 労働搾取される

② スキルが磨けない

③ 悪いクセがつく

④ プロ意識が欠落する

⑤ ゴミ記事を氾濫させる

① 労働搾取される

1記事(2000字)100円というオファーが当たり前のようにあります。これは何を意味しているでしょうか。労働対価という点で言えば非常識な話です。でも、クラウドソーシングによる原稿書きは成果物に対しての報酬なので、労働基準法には抵触しようがありません。要するに会社のように時間や場所に拘束されないので、労働基準法の適応外なのです。なので、イヤなら受けなければいいだけ。

しかし、「ライターになるための修行になる」と騙され、自宅にいながらにして小遣い稼ぎになると誘惑され、軽い気持ちでやるので泥沼にハマってしまうのです。きっとこんな労働搾取の仕事でも、書いた原稿の内容がひどくても、そのまま採用されるので、ラクな仕事なのかもしれませんが、本気でプロのライターを目指す人にとっては無間地獄です。

② スキルが磨けない

クラウドソーシングには編集者がいません。Web担当者はいることもありますが、原稿の品質を見極め、アドバイスをしてくれる人もいません。1記事数百円で書かせる原稿に人件費をつける予算などないのです。どんなクソ記事でもそのまま垂れ流しになります。

③ 悪いクセがつく

スポーツと同じで自己流で間違ったフォームを身につけてしまうと、いくら練習しても上達しません。いくら書いても、書くスキルは上達しないどころか悪いクセがつくばかりです。どこが悪いか指摘してくれる人がいないので、悪いクセがこびりつくだけでなく、せっかくいいところがあっても気づかないまま、その資質を失っていくのです。

④ プロ意識が欠落する

いくら書いても月10万円も稼げる人は稀でしょう。クラウドソーシングでは、ライターを本業として食べていけることはありません。1文字1円だとしても、2000字の記事を100本書いて20万円。少なくとも毎日3本書かなければなりません。なかには1文字0.1円もあります。プロとして一本立ちすることはほとんど不可能なので、小遣い稼ぎ、副業という意識から逃れられず、プロ意識が芽生えようがありません。私がこれまで接触したことのあるクラウドソーシング系ライターは、まずメールの書き方から知りません。

⑤ ゴミ記事を氾濫させる

クラウドソーシング系ライターからの売り込みでこれまでの実績を読ませてもらうと、本当にひどい記事ばかりです。ライターの仕事ではありません。最近はGoogleの精度も向上してきたので、こういうクズ記事がネット上に氾濫しても、実害はあまりなくなってきたのですが、クズ記事を書くクズライターが増えることは、編集者にとってノイズが増えるだけで、非常に迷惑です。

ということで、1記事数百で書くようなエセクズライターを繁殖させるクラウドソーシングは百害あって一利なしです。

本気でライターを目指す人は、直接メディアや出版社に連絡をしましょう。

もちろん、私もライター(ただし途中でバックレるクズライターは除く)を

絶賛募集中ですので

お待ちしております。

narita.yukihisa@gmail.com


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