見出し画像

2月、4月アクセント

あっという間に2月に…。
”2月”という単語もよく耳にする季節が来ました。「2月・4月アクセント問題」の季節です(私はそう呼んでいます)

なんのこと?

「2月・4月アクセント問題」とは、これら2つのアクセントの揺れについて、私が勝手に呼んでいるものです。

では、NHKアクセント新辞典にはどうあるのでしょう…

【名詞(〜になる)】ニカ゜ツ\
【副詞(〜行われる伝統行事)】ニカ゜ツ ̄
※四月(シカ゜ツ)

とありますが、ナレーション界でもよく聴くのがこれ。

ニ\カ゜ツ(シ\カ゜ツ)

いわゆる「頭高」です。すでにとある番宣で聞いたような気がします。
合っているとか、間違っているとかそんな野暮なことは言いません。いったいどこ由来なのかが気になるのです。

京阪式アクセント?

Yahoo!知恵袋にそう回答している人がいましたが、根拠となる出典が見つかりません。おそらく「東京式アクセント」以外から生まれたものなのでしょうね。

しかし標準語や標準アクセントというものは、明治の頃に東京・山の手の言葉を基準に進めたそうです。

明治以降、東京・山の手の言葉を基準に標準語教育が急速に進みます。
そこには国家の統一と同胞意識を作り出すというねらいがありました。
(クローズアップ現代+より)

それが現在では、「より多くの人にとって違和感がないもの」をNHK放送文化研究所では審議し、決定していくというものになりつつあるようです。マスメディアというだけに、マス=大衆に違和感なく伝わらないといけないですからね。

現状、「2月・4月アクセント問題」は、やや頭高否定派が多いぐらいでしょうか?

しかしながら、もしマス=大衆の多くが「ニ\カ゜ツ(シ\カ゜ツ)」を選択した場合は、マスに携わる人間は、抗うことなく受け入れていくべきだと私は思います。

こんな文章も見つけましたが、梶原しげるさんも、色々お思いのところもありつつ、心は揺れているようです。

2月、4月を頭高型アクセントにするのは、西とか東、北とか南に関係ないようだ。むしろ今は、若いか若くないかで分かれるのかもしれない。こうなると、かたくなに「にがつ」「しがつ」と尾高型で言い続ける私は、頑固親父のようで、格好悪いような気さえしてきた。

さてさて、今年はどれだけ「ニ\カ゜ツ(シ\カ゜ツ)」を聴くことかしら。アンテナを張っておかないとです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?