足を伸ばして寝られる

   足を伸ばして寝られる
                           鳴沢 湧 

『梯子』(2020年12月29日)noteに病院を梯子する話を書きました。
 あの時に書いた「帯状疱疹」は1月20日ころまでに治まりましたが足腰の痛みはいまだに治まっていません。
 昨日アパートの住人(60代の独り者)がアパートの前の道の草を抜いているのを見かけ、二週間くらい前に用意してあった火災報知器を彼の所と隣の女性の所に取り付を頼みました。
 快く取り付けてくれた彼に「足腰が痛んで階段の上り下りが困難なばかりか、寝るときも足を伸ばせない。横に寝て膝を抱え込むようにしなければ痛んで眠れない」とぼやきますと、揉んであげましょうと言います。
 近くの整骨院で揉んでもらって、却って痛みがひどくなったことも話したのですが「大丈夫ですよ。軽くなりますよ」と自信ありげに言いますのでお願いしました。
 腰椎の両側を親指で押さえられると思わずうめき声が出るほどの痛みでしたが、何回か押さえて、揉んでもらっているうちに痛みが少し軽くなってきました。もう一か所同じように揉んでもらうとずいぶん楽になりました。
 自分でも手が届くので、椅子でもトイレでも同じところを探って揉んでいます。
 昨夜は、今までの痛みを思って、左足を庇って寝ましたが、頻尿のため三回もトイレに起きて、四時前に起床してしまいました。
 今朝、朝飯が済んだ後八時頃に眠くなってベッドに入りました。すると足腰を伸ばして寝られるのです。
 嬉しくて眠気が飛んでしまい、今これを書いています。
 私のアパートには貸し区画が6区画あり、1区画が四畳半に押し入れ、六畳、キッチン、トイレ、浴室、玄関半畳の土間合わせて九坪です。
住人は日本人独身1人、ペルー人独身2人、ペルー人独身1人、ネパール人独身2人、ネパール人夫婦、ネパール人夫婦2組です。
家主の私たち夫婦は二人で2区画をぶち抜いて住んでいます。
うるさい世話を焼かないせいか、家賃が安いせいか、外国人に知れ渡っているようで、ときどき「アパートありますか」と聞きに来る人がいます。
痛い痛いといいながらもゴミ当番も11世帯+私のグループで、7世帯分(7週間)ぶっ続けでやっています。 
息子が心配して来てみるといいますが、コロナが治まるまで、来るなと言って止めています。
コロナワクチンは人口17万の小山市に今回は975人だそうです。
申し込みはしましたが外れました。
私たちに万一の時には、息子たちに知らせる前に、かかりつけの医師に相談することにして、場合によっては身内の看取りなしで目を瞑る覚悟をしています。
「今更どんなことになっても、悪くない一生だった」瞑すべし。

(天国でどぶ攫いでもさせてもらえないかなー。)

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