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バス運転手さんから学ぶ、「箱」じゃなく「人」なんだなと思った話

こんにちは、なるです。
今日は大分からイベントに参加すべく、宮崎へ高速バスで移動しました。

そのバスの運転手のおじさんが、とっても素敵な人で。
一度、ほんの少し「がんっ」とバスが揺れただけで、「失礼しました。」「おけがのあるお客さんはいませんか?」「隣の車線から急に軽自動車が車線変更をしたため、危険かと思い急ブレーキを踏みました。申しわけありませんでした。」と立て続けに、すごく柔らかい口調で話しかけるようにアナウンスをしてくれました。

そのあとも、休憩場所でバスを出て行くお客さんに、一人ひとり「いってらっしゃいませ」
帰ってきたら「お待ちしておりました」

下車していくお客さんには、「お忘れ物ありませんか。この先もどうぞお気をつけて。」

途中で「この人やりすぎなんじゃない?!」と思うくらいの丁寧さでした。

バスを運転する、というお仕事以上のお仕事を、この人はしてくださっているのだなあと感動しました。

高速道路を走っているとき、急に雨足が強くなり、バチバチバチッとフロントガラスに雨があたった瞬間に、自然と「雨強いですね」と話しかけそうになる自分がいました。
(実際にそうしようと思ったわけではないのですが、心の中で運転手さんに言っちゃっていました)
そして容易に運転手さんの気の良い返事も妄想できました。

そのとき、「あ〜これなんだなあ」と腑に落ちたというか。

高速バスに乗るとき、運転手さんとの心地よいやりとりなんて期待している人はいなくて、高速バスという「箱」は、移動手段でしかない。
でも今日の運転手さんは、まるで、ゲストハウスにいるときのようなあたたかさを感じました。

そして、ゲストハウスもしかり。
ゲストハウスという「箱」だけでなくて、そこで待っている人が、あたたかく迎えてくださっているのだと。

一度ゲストハウスオーナーさんが「血の通ったゲストハウスにしたい」とおっしゃっていたのを聞いたことがあるのですが、まさにそれで。

ただただ「ゲストハウス」と名のつくところが好きなわけではなくて、人が好きなのだなあ、と実感した出来事でした。

かといって、無理やりわたしの心に絵の具を塗りたくって、「ほら、めっちゃ鮮やかでしょ!」と言ってくるのではなく、「あ、私に似合う色選んでくれたんだな」と思うようなチョイスの絵の具をそっと置いておいてくれるような、そんな距離感が好き。

ゲストハウスの素敵なところを、運転手さんに気付かされたなるでした。

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