穴が空いたオニツカ
愛用していたオニツカタイガーのスニーカーに、穴が空いた。
履き始めたのは1年半ほど前。「スニーカー=楽で動きやすい靴」としか捉えてなかった私にとって、オニツカのスニーカーは感動ものだった。
アイボリー基調の、シンプルなボリュームスニーカー。ポイントにネイビーとシルバーが入っていることで、上から、前から、後ろから、横からと、見る角度によって違う印象を与えてくれる。
いつものコーデでも、足元がかわると一気におしゃれさんになる。基本の色がシンプルな分、服を選ばないのも嬉しい。
機能性とデザインを兼ね備えた靴だから、色んな所に出掛けられた。食事にも、お買い物にも、旅行にも、足元はオニツカなことが大半だったと思う。
大好きなスニーカーだったからこまめにブラッシングし、クリーナーで洗っていた。靴専門のクリーニング屋さんに出したときは「こんなに良い状態なんて、大切にされてるんですね」と褒めてもらった。
だから穴が空くと思わなかった。オニツカの店員さんに聞いても「このモデルでそこが破れるっていうのは…履き倒したとしか…」とのこと。レアケースらしい。
履き倒したのなら納得して、感謝してさよならできる。そう思っていたのだが、穴が空いて3週間経った今日も、私の足元はオニツカだ。
未だに「この靴が好き」という気持ちが尽きないから。穴こそ空いたけど、まだまだ状態もいい。幸い、靴の収納場所は空いている。
古着のように穴すらも愛して、底がすり減ってなくなるとか「本当の寿命」がくるまで愛用し続けることになりそうだ。
20220325 Written by NARUKURU
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