変化はいつも外からやってくる
㊳古い話で恐縮だが、パソコンというものが世に出て、使われ始めたのが今から約40年である。キーボードとCPUが一体になった1979年発売のNECが売り出したPC-8001。爆発的に売れ、世にコンピュータ時代をもたらしたとも言われている。OSというものはなく、BASICという言語を使い、直接メモリーに打ち込んでいく。ハードディスクなどないので、電源を落とすと、作ったソフトは消えてしまう。そこで、テープレコーダに録音しておく。メモリーは増設しても32KB。今から思うととんでもない低スペックだが、この機械で給料計算ソフトや経理ソフトを自作し、実際に何年か実務で使った。
アマゾンの創業者ジェフ・ベソスは書店に行かなければ手に入らない書籍をネットで購入できるようにしたし、またテラスモーターのイーロン・マスクも格好いい電気自動車を開発し、一気に車の電動化を進めた。
イノベーションは往々にして業界の部外者から起こり、業界の構図をがらりと変える。時代が求めるものは常に変化するので、その変化を業界からだけでなく、ノンカスタマーから嗅ぎ取る敏感さを持つことも大切である。
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