見出し画像

5,短距離男道ミサイルさんの一番の魅力|【短距離男道ミサイルの魅力】

短距離さんの一番の魅力は、元気にさせてくれるところだ。
 元気の源は彼らの誠実でひたむきな人柄と生き方に触れることである。作品のメッセージだけではない、演じる彼ら自身からそれらが溢れ出てくる。
 誠実でひたむきなのはお客さんや演劇に対してだけでない。彼らの人生に対してである。好きなことを続けるのは、しかもそれを生活の中心に添えることは経済的にもステータス的にも容易ではない。


みんなどこかで自分の本来求めるあり方に反して、こうあるべき、というところに留まり生活をしている。私もそうである。これが自由からの逃走と言えるかわからないが、短距離さん達はこの自由な領域の中で「自分の世の中に対する存在価値な何か?」という疑問と常に葛藤をしながらも演劇という道を選んで、ひたむきに表現をし続けている。生半可な覚悟で、葛藤もなくのらりくらりとやっている人達には出せない、オーラみたいなものが溢れ出てくる。
 

↑※「走れタカシ」の上演前に10km走って開場入りし、そのまま熱演、演技中もメロスとして走り続けるタカシさん。これを全公演で行った。

 これらは私のように、振り切れない人間にとっては希望である。この世界から短距離さんがいなくなったら本当に寂しく思う。
苦悩をしながらもひたむきに表現を追求し、世の中にメッセージを発信し、お客さんを元気にする、そういった活動をできる人達は本当に貴重である。私はこんなわけで、短距離男道ミサイルに会いに行きたくなるのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?